2014年7月31日木曜日

生まれてくれてありがとう(113/365) 【2015/4/5追記】

「完全版」については、「~さんに贈る歌」という詞書がついていません。そのため、このブログでも「完全版」については、企業や有名人以外は触れていません。

ただ、この曲を語る上ではどうしても触れないといけないので、個人名を出します。もともと「早春編」には名前が入っていることですし、ブログでも触れられていることです。

【追記】しかも、歌詞カードには「仰星くん」という言葉が何度も登場します。だいたいは「あなた」と歌っているところが「仰星くん」になっていますが、文字数とメロディの関係で言葉を足したり順序が入れ替わっている部分もあります。この曲については、「完全版」の歌詞カードを見ていなかったので驚きました。---2015/4/5追記

ちなみに、このブログのタイトル「Annotated歌・こよみ365」は、マーティン・ガードナーの著書「Annotated Alice」に触発されたものです(日本語版は「詳註版・不思議の国のアリス」と「詳註版・鏡の国のアリス」、いずれも版元品切)。

そういうわけで、「生まれてくれてありがとう」をそのまま転載します。


生まれてくれてありがとう(2012年11月1日に誕生した仰星くんに贈る歌)

ブログ記事(あまり詳しくは言及されていませんが)

生まれてくれてありがとう。

仰星くんというのは、スポーツクラブNASの柴山社長のお孫さんです。柴山社長も、武道館に向けて尽力いただいた方のお一人です。ありがとうございました。

2012年11月1日と言えば、武道館単独コンサートの前日です。そして当日は、先に紹介した近藤社長とともに、中盤に登場します。

「実は昨日孫が生まれたんです」と嬉しそうにお話しされていました。そして、おそらくはNASの社員であろう方たちの大きな拍手(いや、もちろん、私たちも拍手しましたよ)。

宮崎奈穂子さんは、実際に仰星くんと会ったのはずっと後、2013年6月28日だそうです。
6/28スポーツクラブNAS稲沢店オープン式典で歌わせていただきました!!^^
名前のイメージからでしょう、サビの「きらきら星に願い込めて」がなかなかいい感じです。

そして、

いつかあなたと出会う人が
誰よりそばで支えてくれる
仲間になるでしょう

というフレーズが印象的です。

宮崎奈穂子さんの著書や講演では

壁に当たったとき、真剣に取り組んでいれば、新しい出会いがあって、仲間となってくれる
という言葉がよく出てきます。この曲も「生まれてきた赤ちゃんに」というよりも、赤ちゃんを見ている人に向けた歌のようです。

2014年7月30日水曜日

それでも私は前を向く(112/365)

それでも私は前を向く」から転載します。


「最寄り駅から家までの距離」と似た内容なので、よく間違えてしまいます。この曲が収録されたアルバムは「Women」というサブタイトル通り、女性の、それも働く女性の曲が多く収められています。

この曲が面白いのは、このフレーズです。

それでも私は前を向く 悩んで進めない人生よりも
泣いて笑って進んでいく とことことことこ進んでいく

前段の深刻さに比べ「とことこ」という軽快さがいい味を出しています。

その後は

にこにこにこにこ笑って 進んでゆく

と続きます。

深刻さと軽快さが同居しているいい曲だと思います。人生もそんなものでしょう。

前に紹介した「ネガティブ? ポジティブ?」のおばちゃんも、深刻なことでも笑い飛ばそうと言ってます。

ただ、ちょっと気になることが2つあります。

1つは言葉の使い方です。

「泣ける!」ってポップに惹かれて DVDをかごに入れた
どうしてかな こうしなきゃ 泣けなくなっちゃったなあ
でもほんとは泣くことって 身体にも心にもいいんだって

「DVDを見ないと泣けない」でも「泣くことが身体にいい」というのはちょっとつながらない感じがします。

それともう1つ

明日美容院に行ってみよう いつもよりちょっといいところにしよう

ふつう、女の人って、ふつうはかかりつけの美容師さんがいるんじゃないのでしょうか? いつもと違うところに行って、前髪切りすぎたとかないのでしょうか? ちょっと心配になります。

宮崎奈穂子
▲今では珍しいメガネなしの宮崎奈穂子さん(2012年2月)

2014年7月29日火曜日

HAPPY GO LUCKY(111/365)

happy-go-luckyは「楽天的な、のんきな、運しだい、成行き任せ」という意味だそうです。

「心が望んでいる方向に進めば何とかなる」という発想は、ほとんど偶然から歌手になった宮崎奈穂子さんにも通じるものがあると思います。

ちなみに、「プリキュア」のオープニング曲のタイトルにもなっているらしい。

調べたら、株式会社中日ゴルフ代表取締役社長の山口光治さんに贈った曲のようです(☆ミュージシャン☆宮崎 奈穂子さん☆☆☆)。

偶然会った路上ミュージシャンに名刺を渡した社長(名刺は悪用されることがあるのに、そこで渡しますか?)、その後でライブの招待券を贈った宮崎奈穂子さん(というか事務所のスタッフ)、どちらも不思議です。

ちなみに招待されたライブはBottom Lineで2012年8月9日(木)、10日(金)に開催された「Birthday Eve Gig」。確か、宮崎奈穂子さん武道館前最後のライブだったはずです(私は行っていません)。

著書『拝啓 路上ミュージシャンの宮崎奈穂子です。』の応援企業・団体様一覧に名前が入っているほか、武道館ライブのエンディング名前が出ています。

ブログ記事「☆東京出張☆☆☆」によると

協力企業の字幕に株式会社中日ゴルフの名前が・・・びっくりしました!何か協力したかな?ただ名古屋の仲間と応援はしていたけど・・・

だそうです。

漏れ聞こえてくる情報によると、あの頃はスタッフの皆さんはスポンサー集めに本当に必死だったようで、いろいろなことをやってみたみたいですね。

結果的に、応援してくれる人が増えて良かったと思います。

2014年7月28日月曜日

人の心が動くほど(110/365)

心というのは、なかなか思うようにいかないものです。

自分の心でさえ

好きになってほしいとか 認めて欲しいとか
人の心はワガママで 自分でもいやになる

というくらいです。

まして、他人の心が自分の思うようになるわけもありません。

コミュニケーションスキルの世界では昔から

  • 人の気持ちは変えられない
  • 人の行動も変えられない
  • 自分の気持ちでも変えられない
  • でも、自分の行動だけは変えられる

と言います。

自分の行動を変えれば、自然と気持ちが変わります。行動を変えたことを見ている人は、気持ちが変わるかもしれないし、そうすれば行動も変わるかもしれません。

歌詞はこう続きます。

恋も仕事も人生も 変えたい現実があるなら
たいせつなことはきっとひとつ
人の心が動くほど 努力を積み重ねること
きっとそれだけなんだ

人の心を動かす努力は、きっと言葉ではなくて行動なのでしょう。

2014年7月27日日曜日

ピームーシー(109/365)

ピームーシーの再掲です。


なんだかよく分からない歌です。いきなり

ピームーシーって何?
ピームーシーって誰?
ピームーシーってどんなの?
ピームーシーっているの?

です。その後も大変不思議な歌詞が続きます。なんだかさっぱり分かりません。

検索したら、以下のような情報が出てきました(東日本大震災ソーシャルビジネス「地域のコミュニケーションの復活と女性達の雇用創出プロジェクト」)。

■東日本大震災ソーシャルビジネス
「地域のコミュニケーションの復活と女性達の雇用創出プロジェクト」

■プロジェクトの目的
被災した東北の女性達にぬいぐるみを製作してもらう事で女性の雇用を創出することが出来る。
また女性同士のコニュニケーションの場所が生まれることにより「心のケアの場」も創出される。

マスコットチャームのデザインは、EIPの理事長稲吉紘実のアートディレクション、I  LOVE  NEW YORKのロゴをデザインしたミルトン・グレイサーのイラストレーションです。

EIPはEarth Identity Projectの略で、「世界一大きな絵」の主宰者でもあります。おそらく「世界一大きな絵」からのつながりなのでしょう。

EIPが設立したのが、一般社団法人スーパネスンスアカデミックで、ピームーシーはそのなかの1つのプロジェクトです(リンク先には画像もあります)。

これで活動は分かったのですが、では「ピームーシー」が何かって言うと、やっぱりよく分かりません。

2014年7月26日土曜日

「そうなんだ!」(108/365)

傷つくことを言われた時も

「そうなんだ!」って笑えばいい

という歌。なんて簡単な紹介でしょう。

お客さんや同僚に、婉曲にひどいこと言われたと思っていても、実は文字通りの意味で、皮肉でもなんでもないことが多いようです。

改善の努力はすべきですが、批判については「そうなんだ」って素直に受け止めればいいと思います。

2014年7月25日金曜日

いい(107/365)

前半は、「~してもいい」といろいろ出てきて、何かをしない言い訳のように聞こえますが、中程で

「こうじゃなきゃ」の枠は 私の心に中にある
いったん バイバイしてみよう がんじがらめの私

と、固定概念からの脱却をすすめています。

宮崎奈穂子さんが、ラジオやテレビで「路上ライブをするのはなぜ?」と聞かれて答えているのは「多くの人に直接伝えられるから」としています。

それはウソではないのですが、最初のきっかけは「事務所の方針」だそうです。そして、「路上ライブという選択肢は全く頭になかった」とも言っています。

「歌手はイベントやライブハウスに出て、テレビやラジオで曲が流れる」という固定概念を、いったん取り払ってチャレンジしてみた結果「多くの人に直接伝えられるから」ということが分かったのでしょう。

もっとも、歌詞の半分くらいは「たまには休んでもいい」みたいなもので、そんなに構えたものではありません。

単なる言い訳から始まって、生きる姿勢にまで広がるのがこの曲の面白いところです。

2014年7月24日木曜日

なんだか幸せ(106/365)

「些細なことでも幸せな気分になれる」という歌。

些細なことが幸せ」ではなく、「些細なことが幸せと感じられることが幸せ」なので、お間違えのないように。

曲調も明るいんですが、些細なことが幸せと感じたたときは、その前につらいことがあったはずです。

でも、そんなことを全く感じさせず「なんだか幸せ」と言い切って、本当に幸せそうな曲に乗せて歌っているのが素晴らしい。

DSC03948M

豊洲であったイベント「LIGHT UP NIPPON Beach Fes」。その日は、(となりの駅の)月島で用があって行けないと思ってましたが、予定よりも早く終わって駆けつけました。

雨で進行が少し遅れていたようで、1曲目の途中から見ることができました。

なんだか幸せです。

【追記】

立ち寄ったカフェでカプチーノ頼んだら
かわいい女の子のイラストが浮かんでた

というフレーズがあります。

カプチーノとカフェ・ラテの違いに疑問を持つ人が多いようです。基本的にはカプチーノがフォームミルク(泡立てたミルク)、ラテが温かいミルクです。

ただし、カプチーノにもミルクは入っていますし、ラテにもフォームミルクが入っているのでややこしいことになってます。配分の割合の問題だそうです。

ラッテ(latte)はイタリア語でミルク、スペイン語だとレーチェ(leche)、フランス語だとレ(lait)です。カフェオレ(café au lait)のレですね。最後の子音のtは発音しません。

スペイン語では(たぶんイタリア語も)withがcon、withoutがsinなので「ミルク入り」は「コン・レーチェ(ラッテ)」、「ガス入り(水)」は「コン・ガス」、「ガスなし(水)」は「シン・ガス」です。

覚えておくと役に立ちます。

2014年7月23日水曜日

がんばらない日(105/365)

がんばらない日」から少しだけ加筆して転載します。


いつも頑張っているのだから、たまには休んだら、という歌。

頑張りすぎて、メンタル面で調子を崩す話はよく聞きます。たまには休んだら、と言ってくれる人がいるのはいいことです。

ただ、休んだあとの責任を取れない人が安易に「休んだら」と言うのは無責任な気がします。

エピソード主の方がどういう状況か分からないんですが、宮崎奈穂子さんが体調を崩したときなんか「たまには休んだら」といったTweetやらFacebookのコメントが続きます。

ファンの気持ちは分かるのですが(私もそんなときは休めばいいと思います)、たとえば

ここでレコーディングしないとスタジオのキャンセル費が数十万円かかる

とか

今日CDを売らないと明日の食事ができない

とか、そういう事情があるかもしれません。

たとえば、の話です。

さすがに、そんな「マッチ売りの少女」みたいな生活ではないと思います。

上司が「たまには休んだら」と言うときは、暗黙のうちに「仕事はこちらで引き受けるから」という意味を含みます。もっとも、世の中には「体調の悪いときは遠慮せずに休め」といいながら、仕事量を減らさず、さらに「自己管理が出来ていない」と非難する上司も多いんですが、それはおかしいですね。

2014年7月22日火曜日

ACTION ~あなたが背中を押してくれたから~(104/365)

ACTION ~あなたが背中を押してくれたから~」からそのまま転載します。

株式会社レバレッジ代表取締役只石昌幸さんに贈る歌ということです。


只石社長とは、確か『日刊スゴイ人!』の取材がご縁だったはずです(【宮崎 奈穂子】路上で歌い続けついに武道館単独ライブに漕ぎ着けたスゴい人!)。

この曲は、その後、只石社長の講演会のゲストに宮崎奈穂子さんが登場したときに披露されました。そのときのブログが『もっともっと伝えたいな、と思ったこと。

只石社長、大変奇抜な格好で、宮崎奈穂子さんとは対極にありますが、根は共通する部分があるようです。

以前書いたブログ(感想【宮崎奈穂子×只石昌幸コラボトークライブ】)から転載します。


2013年3月28日 (木)

感想【宮崎奈穂子×只石昌幸コラボトークライブ】

3月21日(木)、【宮崎奈穂子×只石昌幸コラボトークライブ】に行ってきました。

19:00開場ですが、いい席を取らねば、と早めに行ったら、駅で宮崎奈穂子応援仲間の平ちゃんと会いました。

一緒に会場まで行くと、まだ開場前で廊下には既に何人か待っています。

そして、主役の宮崎奈穂子さんも廊下でスタッフさんとお話中。一瞬、気付きませんでした(笑)。

受付を済ませて、誘導されるままに最前列へ。

最前列を嫌う人は多いのですが、セミナーでは,最前列でなくていいのでなるべく前に座りましょう。それがエチケットというものです。

私はだいたい、前から2列目に座ります。2列目が空いてなければ3列目、それも空いてなければ最前列です。

真ん中よりも後方には行かないようにしています。自分が教壇に立つとき、前が空いているのに最後列に座っている人を見ると「聞きたくないなら帰ればいいのに」と思ってしまいます。

主催は「学生団体GEKIATSU」だそうで、司会の女性も学生さんのようです。しかし、メガホンの内側にマイクを仕込んで、メガホンでしゃべるっていうのはどういうパフォーマンスなんでしょう。

只石昌幸(株式会社レバレッジ代表取締役社長・日刊すごい人! 理事)

19:30、場内が暗くなり只石氏の紹介ビデオが流れます。

明るくなって只石社長登場... うーん。細身のデザイナーズスーツは、黒に赤いステッチ、ネクタイとポケットチーフも赤、「あんたはホストか」と内心で突っ込んでました。

登場時のパフォーマンスも大げさで、申し訳ないけど、ちょっと耐えられない感じでした。ごめんなさい。でも、ちゃんと聞けばいいこと言ってます。見かけで判断しては駄目です。

いろいろびっくりする話も聞きましたが、あまり公になっていないみたいなので省略します。調べれば分かるんでしょうけど。ただ、教師から「お前は、頭いいんだから(悪いことはもうやめておけ)」と言われて本気にした、というエピソードだけは紹介しておきます。

今の仕事は、携帯向けWebサイトを細々と作っていたら、PC用のWebサイトを頼まれ、知識もないのに「やります」と言ってしまったことが今の仕事のきっかけだそうです。

今までいろんな人に依存していたのに、やっと自立できたという話がありました。特に

「他人を喜ばせることが(人間の)一番の幸せ」

という言葉は印象に残りました。

そういえば「今までで、一番嬉しかったことは何ですか」という質問をすると、たいていの人は誰かに喜んでもらったこと、役に立ったことを話します。

きれい事じゃなくて、人間、そういう風にできているみたいです。

●宮崎奈穂子(シンガーソングライター)

その後、宮崎奈穂子さんの準備。路上と同じように機材がセットされますが、いつもの違うのはスタッフの方がセッテイングしていること。武道館でも自分でやったのに、このシーンは珍しい(武道館はそういう演出ですけど)。

宮崎さんは、只石社長とは全くタイプが違うのですが、根は意外に似ていてました。以下は、宮崎さんの講演と、その後の只石社長と宮崎さんの対談の内容が混じってます。
宮崎さんは、子供の頃に「私歌手になる」と思い込んでいたのに(人生最初の勘違い)、ある日「こんな私では駄目だ」と我に返ったそうです。

小学校2年生くらいになると、就学前に比べて自分でできることがどんどん増えるので、万能感で満たされます。これを俗に「小二病」と言います。「歌手になる」のも小二病の一種だったのかもしれません。

ふつうはその後、小学校高学年で我に返り、夢を捨てる人が多いのですが、宮崎さんは我に返りながらも夢を捨てず、「将来は音楽関係の仕事をしたい」と、ちょっとずるいところを見せます。

今回の講演では省略されていましたが、著書『路上シンガー宮崎奈穂子』によると高校3年生のとき、文化祭のステージで歌い「気になる同級生」、今の言葉で言うとおそらくスクールカースト上位の人なんでしょう、彼女から認められたことで、ますます本気になったみたいです(このエピソードは『路上から武道館2』にも登場します)。

只石社長が「お前は頭いいんだから」とほめられてその気になったのとちょっと似ています。人生2度目の勘違いですね。

大学3年生の時、さすがにあきらめて就職しようかどうしようかと迷っているときに、通っているボーカルスクールからCDデビューの話があり、このチャンスを逃してはいけないと頑張りました。

ここで何度聞いても(本人が必死なだけに)面白い話があります。

まだ1曲も自作曲がないのに、プロフィールに「作詞作曲できます」と書いていたこと(本人曰く「盛ったんですね」)、

「月末までに何曲作れますか?」と聞かれて、要求もされていないのに「10曲」と答えたこと(また盛った)、

そして、月末までの2~3週間で11曲作ったこと(ここがすごい)。

只石社長が、作ったこともないWebサイトの仕事を打診されて「できます」と言ったことと通じます。

宮崎さんによると「ここで迷っては歌手の夢が消える」と思ったそうです。昔から「チャンスは前髪をつかめ(後ろは禿げている)」と言いますが、本当に即決だったようです。
そういえば、宮崎奈穂子さんと同じ事務所に「絢音(あやね)」さんという若い歌手がいらっしゃいます(絢音さんは現在フリーです)。専門学校在学中に東北から上京して歌手になったそうです。きっと回りからは「卒業してからでもいいんじゃない」と言われたのじゃないかと思いますが、このチャンスは逃せないと思ったのでしょうね。彼女にも成功して欲しいと思います。

宮崎さんは、デビューが決まったあと、路上ライブを始めるのですが、これは単に事務所の方針だったそうです。

最初は抵抗もあったようで、著書「路上シンガー宮崎奈穂子」にはそのあたりの葛藤が描かれています。

これも講演では具体的に紹介されなかったのですが、以前のブログエントリ「【読書日記】路上シンガー宮崎奈穂子」から引用しておきます。

他人事ではなく、自分のこととして路上ライブを見た感想は「こういうことをやるのか……」だったのに、両親から「オマエは本当にこういうことがやりたいのか?」と聞かれて「路上ライブをやりたい。こういうことがやりたかった」と即答してしまったという。「神様からあたえられたチャンスをムダにするわけにはいかないと思ったんです」と語る。

最初の路上ライブは誰も聞いてくれなくて打ちひしがれていると、最後にサラリーマン風の人に「いい歌だね」と言われるシーンは、自作曲『路上から武道館へ』のクライマックスになっています。

この曲の「あまりに嬉しくて、泣いた」というフレーズの「嬉しくて」と「泣いた」の間が本当に感動的で、聞いていてだいたい泣いてしまうんですが、CDの間よりも路上で歌う間の方が、なぜか分からないけど感動的です。機会があればぜひ聞いてください(YouTubeにありました)。


▲『路上から武道館へ』武道館公演直前の路上ライブ(新宿)

只石社長は「それ、社交辞令だよね、それを信じちゃったんだ」みたいなことを笑いながらおっしゃってましたが、ま、そうかもしれません。

わざわざ声をかけたのだから、全然駄目っていうことはないでしょうが、ちょっとかわいそうだから、くらいのことはあったかもしれません。人生3度目の勘違いです。

でも、この「勘違い」は、決して悪いことではなくて、成功した人は、だいたい大きな勘違いをしますね。勘違いというより、自分を信じる力が回りを巻き込み、大きなことができるのだと思います。どうせ人間は1人では大したことはできないのだから、自分自身の能力より、回りをその気にさせる力が本当の実力なんだと思います。私も、家族があきれるくらい、全力で応援させていただいております。

そういえば「サポーター1万5,000人集めたら武道館で単独コンサート」っていうのも、勘違いと言えば勘違いです。武道館を満席にして1万5,000。サポーター全員来てやっと満席です。それでも「自分の可能性を試してみたい」「自分を信じてみようと思った」(『路上から武道館へ2』より)と、最終的に6,000人を集めました。

なお、『路上から武道館へ2』は、以前YouTubeに上がっていたんですが、今はないようです。メロディは『路上から武道館へ』 同じですが、歌詞が追加されています。

時間がおして、質問の時間がなかったのは残念ですが、なかなか貴重なイベントでした。
企画・実行に携わった皆様、どうもありがとうございました。

2014年7月21日月曜日

未来の僕からのメッセージ(103/365)

信念を貫くことが難しくなったとき、「未来の僕からのメッセージ」を思うという歌ですが、実際のメッセージはご両親からのもののようです。

周りの人の言葉は門番
自分の使命が本気かどうか
天が試すために用意してくれたもの

とか

誰かのために生きられるんだ

とか。

「天が試すための用意してくれたもの」というフレーズは、書籍『拝啓 路上ミュージシャンの宮崎奈穂子です』の付録CDに収録されている曲『感謝ティブ』のフレーズに似ています。

それでもうまくいかないときは 神様のいたずら
「それでも夢叶えたいですか?」「ならばお進みなさい」
負けん気を見せるしかない

時期的には、おそらく「感謝ティブ」の方があとなので、きっと誰かの言葉から「歌・こよみ」ができ、そこから影響を受けたのでしょう。

ちなみに、この『感謝ティブ』は自由に再利用してインターネットに公開できるように、いくつかのバージョンが入っています。カラオケ用つまりボーカルを抜いたものの他、パーカッションなど特定のパートを抜いたもの(MMO: Music Minus One)が収録されています。

フルバージョンにスライドショーを付けて公開することも可能なはずですが、動画編集はあまり得意ではないのでやっていません。前にPowerPointで音楽付きスライドショーを作ったら、なぜか最終形で音が抜けるというトラブルがあり、それ以来手を付けていません。

PCも買い換えたので、そろそろもう一度チャレンジしてみようと思います。


拝啓 路上ミュージシャンの宮崎奈穂子です

2014年7月20日日曜日

スーパースター(102/365)

少年の頃、あきらめたと思っていた夢への情熱が、実はまだ残っていたという話です。

ところで、彼は

往生際が悪くたっていい 僕の人生だ

と言っていますが、結局どうしたのでしょう。気になります。

ものすごい遠回りをして夢をかなえる人は確かにいます。「ずっと忘れていたけど、これがしたかったんだ」という話もよく聞きます。

英語に

I can't live your life.

ということわざがあるそうです。「私はあなたの人生を生きられない」つまり「自分の人生は自分だけのものなので、私には決める権利がない」ということです。

みんなが好きなことをして、自分で責任を取る(でも社会保障などのセーフティネットはある)という社会が来ればいいと思います。「セーフティネットにただ乗りする人が増える」という意見もありますが、そういう人は少数派だと思います。

「遠回りで夢をかなえる」と言えば、斉藤由貴主演、大森一樹監督の映画「さよならの女たち」の冒頭はこんな形で始まります。

小樽に住んでいた3人家族。父(伊武雅刀)が突然「お父さんは昔、アイドル歌手だったんだ、東京に出てもう一度歌う」、驚く娘(斉藤由貴に)母(浅芽陽子)が平然と言います。「私はイルカの調教師になる」。そして両親は娘に「お前は一人で生きて行きなさい」。

全くわけが分かりません。普通は、娘が夢を追って家を出るものですが、両親が共にそれぞれに夢を追って娘に別れを告げるとは。

斉藤由貴はその後神戸に行って、宝塚歌劇団の月刊誌「歌劇」編集部に入ります。

ちなみに、この映画には裏話があります。

もともと原作は、北海道出身の作家、氷室冴子が担当する予定で、予告編にもそう書いてありました。しかし、公開された映画のクレジットには氷室冴子の名前がありません。

後に、大森一樹がエッセイで「原作者がばっくれたので、仕方なく自分でオリジナル脚本を書く」とぼやいていました。

小樽からスタートしているのに、いきなり神戸に舞台が移るのは、氷室冴子が北海道出身であり、小樽が舞台だと予告していたこと、大森一樹が神戸の出身であることからだと思われます。

さらに、伊武雅刀が劇中で歌う曲は、斉藤由貴のシングル曲にもなるので、男女どちらが歌っても違和感がないようにと注文していたのに、できあがったのは女の子っぽい歌詞。斉藤由貴が書いた歌詞ですが、どこかで話が変わったか伝わっていなかったのでしょう。

仕方なく、伊武雅刀版の歌詞を作ることになったそうです。

結構大変だったようですね。

大森一樹自身は、京都府立医大時代に8mmフィルム映画を撮りはじめ、「オレンジロード急行(エクスプレス)」でデビュー、「ヒポクラテスたち」でメジャーになり(なってない?)、吉川晃司3部作や、斉藤由貴3部作、デビュー当時のSMAP主演「シュート」などを手がけています。一見順調ですが、制約の多かった「ゴジラ対ビオランテ」など、苦労も多いようです。

2014年7月19日土曜日

心のストレッチ(101/365)

張りすぎた心を伸ばすための「心のストレッチ」。

「ストレス」という名のガスを ぷしゅ~ 抜いちゃう

というのが可愛らしい曲です(「ぷしゅ~」の表記は歌詞カードより)。

ストレッチは、筋力を付けたり、より健康になるという物ではなく、本来の健康に戻すものなんだそうです。

いいストレッチは、温泉につかってで身体を伸ばしたような気持ちよさがあるそうです。

そう思うと、音楽を含むエンターテイメントは「心のストレッチ」にふさわしいものかもしれません。

ちなみに、「ぷしゅ~」の下りの2番はこんな感じです。

「大好き」という名のお薬 甘いもの 食べちゃう

そういえば、ジャーナリストの江川紹子さんがTwitterでよく「これから泡のおくすりをいただきます」「赤いおくすりをいただきます」と書いてます。それぞれビールと赤ワインのことだと思います。適度なアルコールは身体にいいという説もありますが、それ以上に精神的なものが大きいと思います。

甘い物にもリラックス効果はあると思うので、適度に楽しんでください。

2014年7月18日金曜日

西麻布の街(100/365) 【追記あります】

西麻布を1人で歩く女性の歌。

「ひとりだって大丈夫」と言いながら、「いつか出会う人を捜しながら」という、複雑な心境の歌です。

これは、たぶん、自立した人はみんな思うのではないでしょうか。ひとりでいるのは別に苦ではないけど、誰かと一緒にいればもっと楽しいのじゃないか(だからといって自分を殺してまで一緒にいたいわけじゃない)、そんな歌みたいです。

ひとりでいる歌なんですけど、あまり暗い感じはなくて私は好きです。

ベストセラー書籍「7つの習慣」に、「個人として独立した人が協力することで大きな力を発揮する」という指摘があります。個人で独立できていない場合は、お互いに依存し合うだけで大きな仕事は出来ない。ひとりでできる人が相互に協力することで初めて大きな仕事が出来る、という話です。

特定のパートナーがいるといいこともありますが、その前に自立しないと、結局はお互いをつぶし合ってしまうことになってしまうかもしれません。

ところで、西麻布と言えばこんな記事がありました。

おいしいお話♪「西麻布あうぐーり」にて、コース作っちゃいました><!!

2012年4月30日の記事です。

当時歌っていた「カンバン娘」のテーマ曲からのつながりで、西麻布のレストラン「西麻布あうぐーり」さんに特別メニューが出来たという話です。

<宮崎奈穂子武道館応援コース>
4000円飲み放題2h(1.5hラストオーダー)
前菜2種(シシリアンルージュお浸し、枝豆とモッツァレラチーズのかき揚げ)
お凌ぎ(フォアグラの茶碗蒸し)
御魚料理(旬魚炭火焼き)
御肉料理(比内地鶏の炭火焼き)
土鍋ご飯(鶏五目御飯)

さすがにもうないと思います。

ちなみに、私、いまだに西麻布がどの辺か分かりません。六本木から徒歩圏内っていうことは分かりますが、具体的にどの辺かが分かりません。

【追記】

この曲はどうやら同じ事務所の大禅師文子(だいぜんじふみこ)さんに送る歌のようです。
全く分かりませんでした。

*「ナチュラルにお返事します(*´∀`)~質問コーナー~」お返事①*

彼女は、私が初めて路上で足を止めた歌手で、思い入れもあるのですっきりしました。

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▲ステージと路上ライブでは全く違う顔を見せる大禅師文子さん

2014年7月17日木曜日

1分でも1秒でも(99/365)

やるべきことがあるのに、やりたくないときに逃避することがありますね。

1分でも 1秒でも 早く 描いた未来の私に会いたいの

という割に、意味もなくネットサーフィン。よくある話です。軽快なメロディで自分を笑っています。

必要でも、つまらないと思うことはできないので、これを乗り越えた時の楽しさを思い描くのが常套手段ですが、それでも難しい話です。

こんな説もあります。

困難な目標に直面したとき、達成できなかった言い訳に使えるように現実逃避をする。

つまり「試験のできが悪かったのは、あのとき掃除をしてしまったからだ」と、自分に言い訳するためだそうです。本当でしょうか。

野球選手のイチローは

練習しても駄目なときは駄目だし、練習しなくてもいいときもある。
でも、やっぱり練習はしないといけない。
だから、練習自体を楽しめるように心がけている。

ということを言ったそうです。

宮崎奈穂子さんは、時間があれば路上ライブに出ています。代表曲「路上から武道館へ」の歌詞ではありませんが「気温が0度の寒い冬も焼け付く日差しの真夏の日も」路上に出るのは大変だと思いますが、本質的に好きなのでしょうね。

いや、好きでも大変なことに変わりはありませんが。

2014年7月16日水曜日

道の駅の歌(98/365)

「道の駅」というのを聞いたことあがある人は多いと思いますが、定義はご存じでしょうか。

Wikipedia「道の駅」によると、以下のように国交省が登録をしてるようです。

道の駅(みちのえき)は、国土交通省(制度開始時は建設省)により登録された、休憩施設と地域振興施設が一体となった道路施設。道路利用者のための「休憩機能」、道路利用者や地域の人々のための「情報発信機能」、道の駅を核としてその地域の町同士が連携する「地域の連携機能」という3つの機能を併せ持つ。2014年4月4日付で、全国に1,030箇所登録されている[1]。個々の道の駅については道の駅一覧を参照。

適当に名乗っているのかと思っていました。

具体的に、どの場所を指しているのかは明らかにされていませんが、どの場所でも雰囲気が合いそうです。

なかなか軽快な曲で、聞いている方も元気になる、(商業主義ではなくイメージアップのための)いいCMソングになっています。

道の駅に対応するのが、鉄道の駅。最近は、鉄道駅構内に大きな商業施設が出来ています。首都圏では「エキュート(ecute)」が有名です。

エキュートは、新幹線停車駅でもあるせいか、品川が有名ですが、第1号は埼玉県の大宮です。東北・北陸方面の要所で、やはり新幹線停車駅です。

品川の新幹線に近い港南口歩行者デッキは屋根があり、路上ライブにちょうどいい場所でした。シングルCDの目標に達成せず、落ち込んで次の日に出てきたのも品川でした(今日)。

現在、品川の歩行者デッキは取り締まりが異常に厳しく全く歌えません。大きな荷物を置いてのチラシ配りは問題ないみたいですが、歌っては駄目みたいです。

偶然ですが、大宮にも歩行者デッキがあり、たまに路上ライブがされています。こちらもなかなか厳しいようですが、品川ほどではないようです。

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▲某駅前での路上ライブ

2014年7月15日火曜日

Laise(97/365)

「被災地からの卒業」をテーマにした「Laise Project(ライズプロジェクト)」の歌のようです。Facebookページもあります。

2012年9月29日、その年の11月に武道館を控えた宮崎奈穂子さんを迎えたイベント「Laise Project~第2章~」も開催されています。

ご本人のブログはここ

またまた、「路上から武道館へ」をテーマソングにして頂きました!「Laise Project」さん

この時(2012年9月)の時点では、テーマソングとして採用されたのは「路上から武道館へ」です。しかし、テーマは共通なものの、やはり言葉が合いません。それで新しい曲になったのでしょう。

2014年7月14日月曜日

世界一大きな絵(96/365)

世界一大きな絵」の再掲です。

この曲に関して、ご本人のブログ記事は3つありました。

この曲が2曲目なんですね。今さら気付きました。

NPO法人「アース・アイデンティティ・プロジェクト」主催の、「世界一大きな絵2016」というプロジェクトのテーマソングです。 世界一大きな絵は、世界各国人が、布に自由に絵を描いて、国境を越えてつなぎ合わせ、世界一大きな絵を作ろうというプロジェクトです。
この時に作られたビデオクリップは、マイクロソフトMVP (PowerPoint) の河合さんが担当されたそうです(ブログパワポ部)。

PowerPointと言えばプレゼンテーションソフトですが、効果として動画が作成できるので、自動再生と組み合わせれば簡単なスライドショーができます。

▲実はPowerPointで作ったビデオクリップ

2014年7月13日日曜日

あの日の私へ(95/365)

先日、同僚と話をしていて、就職面接の話になりました。

挫折した経験を教えてください

という質問は割と定番らしいですね。

挫折した経験のある方が人間的に大きいという理屈らしいですが、何が挫折かは主観的なものですし、同じ挫折でも、次からがんばろうと思う人と、失敗しないように何もしないでおこうという人がいます。

挫折というのはリスクです。一般にリスク策には4種類あるとされています。

  • 低減…何らかの対策をしてリスクをなくすか、被害を最小限に抑える
  • 転嫁…保険などを使って、第三者の助けを借りる
  • 回避…リスクのありそうなことはしない
  • 保有…リスクを承知で何もしない

たとえば「朝寝坊」というリスクには以下のような対処があります。

  • 低減…目覚まし時計を2つ用意する
  • 転嫁…友人にモーニングコールを依頼する
  • 回避…朝に仕事を入れない
  • 保有…何もしない(寝過ごしたときの連絡先を控えておく)

前に失敗したから何もしないというのは、立派なリスク対策(回避)です。

面接官の聞きたいのは、挫折のあとの対策でしょうが、それにしても挫折の種類によって違うでしょうから、こんな質問をしても意味がありません。

もっとおかしいのは、自分の経験を答えると

そんなのは挫折じゃない

と言うそうです。

人の意見を、それも自分から聞いておきながら、いきなり否定するなんて、コミュニケーションの基本がなってませんね。そういう会社には入らない方がいいと思います。

この曲は、挫折経験が2つ出てきます。1つは好きな人に告白したこと、もう1つは就職活動がうまくいかなかったことです。

今思えば、これが成長のきっかけだという歌なんですが、面接官か聞いたら「それは挫折じゃない」と言うでしょうね。

同じ経験でも、何を学ぶかは人によって違います。他人から見て些細なことでも、本人にとっては大きなことかもしれませんし、本人にとって些細なことであっても大きな成長が得られることもあります。

宮崎奈穂子さんが、武道館コンサートを控えて「CDシングル50日で5,000枚」の目標を達成できなかったとき、それは激しく落ち込んでいらっしゃったようです。そこからの立ち直りが、武道館の成功につながったことは当時のファンなら誰でも知っています。

一般的に見ると、単に営業目標を達成できなかっただけです。会社によって、部署によって、また個人によって、あるいは時期によって営業目標の重みは違いますが、そこまで落ち込む必要もないのではと思います。でも、当時の宮崎奈穂子さんにとっては大きなことだったのでしょう。

同じ経験をしても、多くのことが学べる人間になりたいものです。

2014年7月12日土曜日

自分を変えたいなら(94/365)

自分がもっと○○だったらって思うことがありますよね。私は、もう最近は全然思わないのですが、これは向上心がなくなっているのかもしれません。

自分を変えたいなら 行動を変えること
行動を変えられのは 心が動いたとき

有名な言葉にこんなのがあります。

相手を変えることはできないが、自分なら変えられる
自分の心を変えることはできないが、行動なら変えられる

行動は、感情に直結しますから、ウソでもなんでもいいから、行動を変えることはとても大事だと思います。

宮崎奈穂子さんの7月2日発売の新曲「なりたい自分になるまで」にはこんな歌詞があります。

顔を上げて 背筋伸ばして 口角を上げて 深呼吸して

「元気を出して」とか「頑張って」とか、全く言ってません。実際「元気出して」って言われてもどうしていいのか分かりません。でも、これならできます。そして、前を向いて(顔を上げて)、背筋伸ばして、口角上げていたら、なんとなく元気になります。

物理学者のアインシュタインはこういう言葉を残しています。

以前と同じことをして、以前と違う結果が出ると思うのは狂気である

継続することも大事ですが、変えることも大事です。

宮崎奈穂子さんは、著書の中で、同じ路上ライブでも看板を変えたり歌う場所を変えたり、いろんな工夫を毎日しているそうです。毎日同じことをしているようでも、さまざまなチャレンジをしていらっしゃるのですね。

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2014年7月11日金曜日

そんなあなたの存在が(93/365)

そんなあなたの存在が」に加筆・修正をしました。

ファンから贈られたFacebookのメッセージを見て思う歌です。

ライブ仲間が宮崎奈穂子さんに聞いた話では、

プレゼントされて一番嬉しいのは手紙

だそうです。理由は

心がこもっていて、そして(物理的に)軽い

ということです。

確かに路上ライブ中、あんまり重いものやかさばるものをもらっても困りますからね。

目標達成のお祝いとか、お花はときどきありますが、それでも小さいものにしているようです。

最近では、FacebookやTwitterのメッセージという手もありますね。もっとも、タレントや歌手のFacebook/Twitterアカウントは、事務所の人も見ているのがふつうですけど、宮崎奈穂子さんはどうなんでしょう。

事務所によっては、手紙も見ているみたいです。宮崎奈穂子さんがどういう風にしているかは聞いたことありません。

プレゼントのどこに価値を認めるかは、人それぞれですが、ひとつの原則が「どれだけのコスト(時間や費用)をかけているか」ということです。

安価なものより高価な方が価値が高いのは当たり前ですが、お金というのは人によって持っている量が違うので、単純な比較はできません。

そのため、誰もが共通に持っている「時間」を基準にした方が、その価値がはっきり分かります。

メールよりも手紙、短い手紙よりも長い手紙、市販の洋服よりも手編みのセーター、どこにでも売っているものより限定販売、どれも「多くの時間を使っている方に価値がある」という原則に従っています。

手作りの物に価値を見出さない人には、どれだけ苦労して探したか、どれくらいの時間行列に並んだか、こういうところをアピールするのがいいのではないでしょうか。

こうやって分析してしまうと味気ないのですが、覚えておいて損はないと思います。

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▲2014年7月2日(水)文化放送サテライトプラスでのフリーライブで、ファン有志一同から贈られたお花。ミニアルバム発売とレギュラーラジオ番組開始の記念で、大きな花が2輪ありますが、秋の東名阪コンサートツアーの発表もあり、3つのおめでとうでした。

2014年7月10日木曜日

怖くないよ(92/365)

決めること、選ぶことに対して、失敗が怖い人の歌。「女子会の場所」を決めるのも、がっかりされるのが怖くて苦手だそうです。

失敗しても謝ればいいと思うんですけど、そうは思えないのでしょうか。人の気持ちを思い遣ることは長所なんですが、ちょっと気にしすぎです。

失敗だってチャンスなんだって 思えるようになりたい

と続くんですが、そこまでハードルを上げることはないと思います。

最後がこれ

迷ったら まだ行ってない道 進んでみる人になりたい

ちょっと頑張りすぎじゃないでしょうか。もうちょっと気楽に生きた方がいいと思います。

だいたいにおいて、長所と短所は表裏どころか全く同じことの言い換えだったりするので、あまり直さない方がいいと思います。

昔、友人に教えてもらって気に入っている言葉があります。

ごめんで済むから警察は要らない

そこまで開き直るのもやり過ぎかも知れませんが。

2014年7月9日水曜日

光(91/365)

すみません。たぶん企業か個人でコンサルティングをなさっている方の歌だと思うのですが、分かりません。

歌詞の一部を引用するので、何かご存じの方は情報をください。

誰もが人生という名の ドラマの主役なんだって
人生のコラボレーションで 僕らつながっていく
「いつもありがとう」その言葉を伝えた人が
たくさんいるから どんなときも頑張れる

誰かの光になりたくて
誰かを照らせる自分になりたくて
もがきながらでも かっこ悪くても 前に進んでいく

「人生のコラボレーション」は個人の言葉ではないですし、「誰かの光になりたくて」は事業を始める人の発想なんですよね。

2014年7月8日火曜日

教官に言われた言葉(90/365)

「人生は~である」という言葉が世の中には山ほどあります。

私が気に入っているのはこれ

人生はピンボールである
うまくやればもうワンゲームできる

「ゲーム」は「やりたい仕事」と思ってください。仕事にはギャンブル的な要素がないと面白くありません(多くの場合、これを「チャレンジ」と言います)。でもギャンブルと違うのは、報酬が金銭ではなく「次の仕事」だということです。

大きなプロジェクトをチームで成し遂げたとき、一番嬉しいのはボーナスではなく(ボーナスも2番目に嬉しいですが)、「また一緒にやろうな」という言葉じゃないでしょうか。

この歌は自動車教習所の話。

自分が向いた方向に車は進んでいく

当たり前です。いや、当たり前じゃないです。車はタイヤの向いた方向に進み、タイヤはハンドルと連動します。自分が向いた方向には進みません。

正確には

自分が進みたいと思ってハンドルを切った方向に進む

という意味でしょう。

これは大変深い言葉です。

車を動かすことに比べて、ハンドルを回すことは実に簡単です。

昔は、低速走行や静止している車の方向を変えるのはとても大変でしたが、最近の車はパワーステアリングが普通ですから、昔に比べて本当に簡単に方向を変えられます。

新しい事業を始めるとき、昔はインターネットもクラウドサービスもありませんが、今は多くのサービスが安価に使えます。パワーステアリングを手に入れたようなものです。

道具はそろったので、あとは自分のやる気だけです。どんなに優秀な車も、思っているだけでは動きません。エンジンをかけてアクセスを踏み、正しい方向にハンドルを回す必要があります。アクセルを踏む力は非常に小さいのですが、一番重要です。

小さなことでも、意志を持って行動を起こせば動き出す、そういう教訓かもしれません。

単なるこじつけですが、自分が納得できれば力になります。無理な設定でも心から納得する力を「納得力」と名付けた人がいます。説得力の反対です。詐欺に引っかかるとかそういう話ではなくて、教訓を受け入れられるかどうかということです。

納得力の高い人は、悪くいえばばかっぽく見えるかもしれませんが、良く言えば素直、同じ状況でも多くのことを吸収できる人です。納得力の高い人になりたいと思います。

2014年7月7日月曜日

積み重ねてきた日々(89/365)

歌い出し

何万人 喜んでいただくことができただろう
何万人 帰って行く背中にお礼を伝え切れただろう

何万人という数は、そう簡単に達成できるものではありません。何の会社だろうと思っていたら、厚木の温泉旅館「七沢荘」の女将さんの歌でした。

2013年11月23日、勤労感謝の日に開催された宮崎奈穂子ワンマンライブ(渋谷AX)の長いアンコールで初披露されました。その時は、背景に七沢荘の写真がはっきり出ていました。

七沢荘は、宮崎奈穂子さんが、レスリングの吉田沙保里選手と出会ったところでもあり、前からお世話になっているみたいです。

2013年末に、宮崎奈穂子ファン有志で泊まりに行ったことがあります。なかなかいい温泉でした。都心からこの距離で、こんな立派な温泉があるのは不思議ですね。駅からはちょっと遠いのですが、送迎もあります。

七沢荘
▲七沢荘の表玄関
温泉の写真はありません。温泉で写真撮るのは何かと誤解されるので自粛しました。

2014年7月6日日曜日

どこまでも(88/365)

世界はどこまでも広がっているから、もっと遠くに行ける。知らないところに行くのは恐いけど、自分の世界を広げるのは素晴らしいこと。

という歌です。

そういえば、以前、宮崎奈穂子さんが「毎日1つ新しいことをする」という決意表明をされていました(明日明後日は、初の長野路上ライブに行ってくることにしましたっ!)。

ある程度の成功をしてしまうと、なかなか現状から抜けられないものですが、小さなことでも何か1つ新しいことをする習慣を付けることで、次の一歩を踏み出せるのかもしれません。

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▲2013年5月18日、初めての場所で歌います。
ちょうど「毎日1つ新しいことをする」表明をした時期でした。

2014年7月5日土曜日

そんな風に(87/365)

成功した人は、常に人一倍の努力をしているわけですが、努力をしたから成功するわけではありません。

野球選手のイチローがこんなことを言っていたそうです。

練習すれば報われるとは限らない。
練習しなくても成功することはある。
だから練習することと結果を結びつけて考えるべきじゃない。
練習すること自体を楽しむべきだ。

人づてに聞いたので正確ではないかも知れませんが、こんなニュアンスでした。

努力したことが必ず報われるとは限らない、というのはよく言われますが。努力しなくてもうまくいくときはうまくいく、とまで言ってしまうと、じゃあ何のための努力か、ということになってしまいます。

この曲は

そんな風に こぼした涙の分だけ 必ず強さになる

そんな風に 心が動いた分だけ 必ず糧になる

と歌います。

そう考えると、結果が出ない努力も無駄ではないということです。

もっとも、同じことを同じように繰り返しても同じ結果しか出ないので、この努力は無駄ではないにしても、別の結果が欲しければやり方を変えた方がいいですね。

宮崎奈穂子さんも、著書『路上から武道館へ』で、そんなことを書いていました。

2014年7月4日金曜日

手(86/365)

」に若干の加筆をしました。

初出アルバムでは「路上ライブで出会ってくださったすべての方たちに贈る歌」という詞書が付いていました。

宮崎奈穂子さんの初期の作品『Hand Hug』の続編のような歌です。

『Hand Hug』は、「日本人は人前で抱き合ったりしないから、だから両手で握手をしたい」というような歌詞です。ちなみに、両手の握手はアジア圏の風習のようですね。

『手』にはこんな下りがあります。

「両手で握手をすると、きっとまたどこかで逢える」
そのおまじないを本気で 私は信じています

実際には、そんな言い伝えはなくて、宮崎奈穂子さん創作のおまじないだと思いますが。

その後の歌詞が、路上ライブのファンの心をつかみます。

そしてあなたのおかげで 今も歌えていることの
「ありがとう」を伝えられるように

再開のおまじないの目的は、ライブに来てくれでもなければCDを買ってくれでもなく、「まだ歌えています、ありがとう」と伝えるだけというのがいい感じです。もっとも、ここで「何か買ってください」という歌詞はあり得ないわけですが。

『歌・こよみ365』は、題材や歌詞を広く一般から公募されていました。私もいくつか応募しています。その1つが「路上ライブに来るファンに贈る歌」でした。

告知があって出かけても、急に予定が変わったり、既に中断していたりすることもある。それでも別に文句を言うわけでなく、また翌日に出直すファンのことを歌ってください。

そう書いたのですが、それと関係あるのかないのか、しばらくしてできあがったのは「ファン」という狭い枠ではなくて、もっと広い人を対象にしていた歌でした。

結果として、とてもいい曲になったと思います。


▲2012年11月3日、武道館ライブ翌日の握手会で、両手で握手をする宮崎奈穂子さん

2014年7月3日木曜日

世界はきっと優しい(85/365)

その道の第一人者と話をすると、実に優しく接してくれることが多いように思います。

本気で頑張っている人は
本気で頑張っている人に優しい

という歌い出しは、そういうことかもしれません。

もっとも、第一人者が「優しい」には2つの種類があるようです。

1つは、趣味でやっている人に対しての態度。こっちはまともに相手されていないので、優しいわけじゃなくて、まともに取り合ってもらっていないだけです。

もう1つがこの歌の主題で、本気で頑張っている人に対する態度。師弟関係にある場合は厳しいことも言われるでしょうが、本気なら指導してくれるはずです。もちろん、分野が違う場合は相当な敬意をもって接してくれます。

努力しない人が一番嫌われますが、それを指摘してくれるほど優しくはありません。単に無視されるだけです。

もうひとつ感じたことがあります。

否定する人もいるでしょう
通せんぼする壁もたくさんあるでしょう
でも世界はきっと あなたに優しい

私はよく若い人に言います。

世間は、自分が思っているよりも少し甘い

何もしない人は駄目ですが、本気で思って行動すれば、自分の望みよりもちょっと上の世界が開けます。

宮崎奈穂子さんは、2012年11月2日に念願の武道館単独公演を果たしました。一介の路上アーティストの到達目標としてはあり得ない話です。

2階席の様子や、途中で挿入された演出を悪く言う人もいますが、ともかく成し遂げたわけです。どれだけの努力があったのか、その一部は著書でも紹介されていますが、それよりもずっと多くの努力が毎日行われていたはずです。

それでも「努力したらかなう」というのはある意味「甘い」と言えます。

もしかなわなくても、努力の過程で得られたものは決して無駄にならないでしょう。ちょっと回り道はするかも知れませんが、無駄な道ではないはずです。

人生なめながら、努力は続け、夢をかなえて、世界に貢献して欲しいと思っています。

2014年7月2日水曜日

幸せメイカー(84/365)

幸せメイカー」に若干の加筆と修正を行いました。

ほんわかした曲です。緊張する曲が続いたあとに来るとほっとします。

ところで「セロトニン」は、「幸せメイカー」と言われているそうで、この曲のタイトルや歌詞もそこに由来します。

うつ病患者に対して、一時的にセロトニンレベルを低下させると抑うつ気分が生じるものの、健常者に対してセロトニンレベルを下げても気分の変化は生じないそうです。

また、セロトニン濃度が異常に高いと、頭痛、めまい、嘔吐、昏睡、場合によっては死に至るそうです。

どうやら、抑うつとセロトニンは何らかの関係があることは分かっているものの、セロトニンが少ないから「抑うつ」、という単純なものではないようですし、多いから元気になるものでもないようです。

さて、ここまで書いて申し訳ないんですが、この曲は、そういう医学的な見地から離れて、素直に楽しんだ方がいいと思います。

結びの言葉は「今日も素敵な1日を」ですし。

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▲東京タワー展望台内のステージで行なわれたフリーライブより

2014年7月1日火曜日

あなただけの大切なもの(83/365)

タイトルは「あなただけの大切なもの」ですが、歌い出しは自分の話です。

2フレーズ目はこんな感じ

自分の果たすべき目標って何だろう
自分にできることって何だろうと
考えるようになった

あれ、と思っているとこう続きます。

あなただけの大切なもの それを守りたい
縁あって出会ったあなたの
しあわせの手伝いをしたいと思うのです

そういうお仕事をしていらっしゃるようです。

そうして見つけたのがこのブログ

株式会社アセットブレイン社長のブログ【いまできること】

そしてこの記事

イメージソング【あなただけの大切なもの】宮崎奈穂子

全歌詞が掲載されていますので、よかったらどうぞ。

楽曲へのリンクもあったようですが、それは削除されています。
【追記】復活したようです
https://docs.google.com/file/d/0B5-fc_JJ_2tnSU9DNDEwZUZNN1U/

株式会社アセットブレインは、資産運用や保険、環境、人材、経営、企業支援などのコンサルティング業務を行う会社だそうです。

Webサイトをみると、時東ぁみさんによるインタビューが掲載されていました。メガネっ娘がお好きなのでしょうか。

ちなみに高山社長のFacebookアカウントもあるようです。よくみたらイラストレーターのRIEさんなんかともつながってました。

「歌・こよみ365」は、企業から依頼されて作った曲がたくさんあるのですが、「完全版」には一切説明がありません。今回、歌詞の内容からたまたま気付きましたが、もしかしたら見落としていることがあるかもしれません。

もともとこのブログは、企業からの依頼曲に対して、少しでも宣伝になればと思って始めたのですが、全く気付かないのでは意味がありません。

既出記事の曲でも、未登場の曲でも構いませんので、情報をご存じの方はこのブログのメールフォームからお知らせいただければ幸いです。