2014年10月20日月曜日

あなたの星(195/365)

「あなたの星」に加筆・修正したものです。


『歌・こよみ365~秋編~』のEXTRA Trackの曲です。

この曲は、親しい人が亡くなったことを歌っています。

『歌・こよみ365完全版』16枚目のテーマは時間とか成長のようです。「命とは時間のこと」という言葉もあるそうで、16枚目の最後は命の話です。

『歌・こよみ365』には、結婚式の歌や、誕生の歌は何曲か収録されていますが、死を扱った曲はほとんどありません。少なくとも、直接的に扱ったのはこの1曲だと思います。

伴奏やアレンジを他の人にお願いするよりも、自分だけですべてを担当することで追悼の意を表明したのではないかと思います。後述するように、弾き語りでないと制作工程に間に合わないという問題もあったかもしれません。

多くの人の手をかけることで、完成度を高めて追悼するという方法もあるでしょうが、宮崎奈穂子さんは、すべてを自分の手で作って贈りたかったのでしょう。歌詞が印刷されていないのも、他人の手をかけたくないということかもしれません(こちらも後述の通り、単に間に合わなかっただけかもしれません)。

ただ、タイトルくらいは入っていないと本人にも伝わらないので、EXTRA Trackという形で収録し、ジャケットにタイトルと詞書きを付けたのだと想像します。

全部想像なので、真相は分かりませんけど。

歌詞によると、どうやら急に亡くなったようです。死の前日まで私を励ましてくれたのに、伝えてきれていいない「ありがとう」がたくさんあったと歌詞にあります。

亡くなった人のことを思いながら「あの人ならどう思うだろう」と考えながら生きていくしかないんですよね。

さて、ここからはExtra Trackとして習得されたことを想像してみます。

『歌・こよみ365』のタイトルが付いたアルバムは、完全版を除いて、以下の5枚が発売されました(秋編は直販のみ)。

  • 早春編
  • 春編
  • Women
  • Real Intention
  • 秋編

どれも最後の曲が「夢に歌えば」です。

1枚目「早春編」は、10曲収録されていて、最後が「夢に歌えば」です。その他は11曲収録されていて、最後が「夢に歌えば」、つまりオリジナル曲が10曲で構成されます。

ところが5枚目の「秋編」他のアルバムと同じく、11曲目が「夢に歌えば」ですが、その後に今回紹介する曲が入っており、全部で12曲構成となっています。

また、通常レコーディングでは歌と演奏は別々に収録されますが、この曲は弾き語りだそうです。ブログにもこうありました。

そして一番最後の最後に、この6年間で初めて、
弾き語りでCDに収録させてもらった楽曲。。。

【「歌こよみ365】第5弾ニューアルバム「秋編」、WEBSHOPに登場しました^^」より

さらに、この曲は歌詞カードに収録されていません。

「秋編」の発売は、2013年11月23日、1年ぶりの単独ライブの日でした。どうしてもこの日に発売したいために、作業工程を省略したわけではないでしょう。レイアウト変更を考慮しても、そこまでぎりぎりの日程ではないはずです。

それに、CDジャケットの裏にはきちんと「あなたの星」とタイトルが印刷されています。

最初はそう思ったのですが、やはり急に入れたのかもしれません。ポイントは以下の3店です。

  • 通常よりも1曲多い
  • CDジャケットにタイトルが印刷されている
  • 歌詞カードに収録されていない

この時点で『歌・こよみ365』の試みは終盤に入っており、1曲追加するくらいは難しくなかったはずです。

ボーカルと伴奏を別々に録音した場合、ミキシング(トラックダウン)工程が必要ですが、弾き語りなので、その必要はありません。そのため通常の工程よりも短時間で完成します。

CDジャケットは1枚ものの印刷なので、文字変更は比較的簡単です。一方、歌詞カードは製本されているため、ジャケット印刷よりも多くの日数が必要になりますし、ページ数の変わる変更はかなり面倒です。

そして、このアルバムが音楽事務所Birthday Eve最後の作品になりました。この機会を逃すと、CDが出ないかもしれないという危機感があったかもしれません。実際「秋編」は一般流通しておらず、事務所の営業活動が低下していた可能性もあります。

こうした背景を考えると、この曲の印象も少し変わってくるのではないでしょうか。

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