2014年2月28日金曜日

逆上がり

逆上がり(路上ライブで出会ってくださった晴子さんに贈る歌)

これは本当にいい曲で、今まで聞いた「歌・こよみ365」50曲あまりの中での傑作だと思います。

以前書いた別のブログ記事「宮崎奈穂子「逆上がり」」から転載します。

オチを言ってしまってますが、まあ別にいいでしょう。


宮崎奈穂子さんの新譜「歌・こよみ365~Women~」の収録曲の歌詞が、ご本人のブログで少しずつ公開されています。

歌・こよみ365~Women~」は、主に仕事がテーマです。
6/26(水)に公開されたのは「逆上がり」。

この曲は(この曲も)、よく聞き込むと本当に素敵な歌詞で、4分ちょっとの間に3つのテーマが入ってます。

表面的な内容は、小学生時代に逆上がりの練習をしている話ですが、逆上がりを人生の目標に置き換えて語っています。

全歌詞は、宮崎奈穂子さんのブログ記事『【歌・こよみ365第3弾アルバム「Women」リリース御礼!!】歌詞公開*「逆上がり」』を読んでいただくとして、ここでは大事な箇所を抜き出して紹介します。きっと試験に出ます。

その1: あきらめないこと

最初からできる 人なんていない
夢を叶える方法は たったひとつ
「叶えるまで諦めないこと」

もちろん、「あきらめないこと」が一番難しいのですが、「やりたいと思わないことはできない」のは確かです。

本当の逆上がりにはコツがあって、練習量を減らすことはできるでしょうし、自然にできる人もいるでしょうが、全く練習なしにできる人はおそらくいません。

宮崎奈穂子さんも、幼い頃からピアノを習い、マンドリン部でギターを弾き、ボーカルスクールに通っていたそうです(なぜマンドリン部でギターなのかは、著書「路上シンガー宮崎奈穂子」をどうぞ)

その2: 人の力を借りること

どうしても逆上がりができずあきらめようと思ったときに、先生が手伝ってくれます。

華奢な腕なのに背中を えいって押してくれた
その瞬間 知らなかった世界が見えた

表面的には逆上がりをするために添えた手のことですが、この後に続く歌詞を読めば「自分の夢(やりたいこと)を助けてくれた」という意味が分かります。

あの日先生が教えてくれたこと 大人になってやっと分かった
ひとりじゃできないことも ふたりならできること

自分がやりたいことを実現するのに、人の力を借りるのは恥ずかしいことでも何でもありません。助けてくれる人がどれだけいるかが本人の力量です。

宮崎奈穂子さんも、ひとりで「武道館単独公演」を実現したわけじゃありません。バンドメンバーや事務所の人はもちろん、一緒に行く人の当てもないのにチケットを2枚買った人、ことあるごとに宣伝してたら「うるさい」と怒られた人、こういう人の力があったから実現したのだと思います。まあ、あんまり大きな力でもなかったかも知れませんけど。

その3: 恩送り

一番感動したのが最後のフレーズです。

ランドセルが揺れる 職員室から眺めた空
私あの日の先生みたいに なれてるかな

「恩送り」という言葉があります。
受けた恩をその人に返すのが「恩返し」、別の人に送るのが「恩送り」。

恩返しは大事なことですが、当事者同士で完結してしまいます。
恩送りは、送られた人がさらに別の人に送ることで、どんどん広がっていきます。

恩送りと恩返しは、宮崎奈穂子さんの著書「路上から武道館へ」の最終章のテーマにもなっています。

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▲恩返し

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▲恩送り

宮崎奈穂子さんのブログ記事『「歌・こよみ365」という挑戦を始めます」』によると「歌・こよみ365」というのは、

(武道館の成功を)恩返しの気持ちを込めて、
皆様のドラマを、代わりに歌わせて頂き、
広めさせて頂きたいと思います。

ということだそうです。

実際には、武道館後に知り合った人も対象ですので、恩返しというよりも恩送りに近いのですが、いずれにしても「他人の歌を作る」というプロジェクトです。

でも、そこはやはりシンガーソングライターですので、どうしても自分が出てしまいます。楽曲を依頼する方も、それを期待していることでしょう。

「逆上がり」も、こうして見ると見事にご本人の思いが込められています。
ぜひ、多くの人に聞いて欲しい曲です。

歌こよみ365 Women~夢に歌えば~」は、Amazon.co.jpなどで購入できます。

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2014年2月27日木曜日

それでも私は前を向く

それでも私は前を向く (お手紙を送って下さったかおりさんに贈る歌)

「最寄り駅から家までの距離」と似た内容なので、よく間違えてしまいます。この曲が収録されたアルバムは「Women」というサブタイトル通り、女性の、それも働く女性の曲が多く収められています。

この曲が面白いのは、このフレーズです。

それでも私は前を向く 悩んで進めない人生よりも
泣いて笑って進んでいく とことことことこ進んでいく

前段の深刻さに比べ「とことこ」という軽快さがいい味を出しています。

その後は

にこにこにこにこ笑って 進んでゆく

と続きます。

深刻さと軽快さが同居しているいい曲だと思います。人生もそんなものでしょう。

前に紹介した「ネガティブ? ポジティブ?」のおばちゃんも、深刻なことでも笑い飛ばそうと言ってます。

ただ、ちょっと気になることが2つあります。

1つは言葉の使い方です。

「泣ける!」ってポップに惹かれて DVDをかごに入れた
どうしてかな こうしなきゃ 泣けなくなっちゃったなあ
でもほんとは泣くことって 身体にも心にもいいんだって

「DVDを見ないと泣けない」でも「泣くことが身体にいい」というのはちょっとつながらない感じがします。

それともう1つ

明日美容院に行ってみよう いつもよりちょっといいところにしよう

ふつう、女の人って、ふつうはかかりつけの美容師さんがいるんじゃないのでしょうか? いつもと違うところに行って、前髪切りすぎたとかないのでしょうか? ちょっと心配になります。

宮崎奈穂子
▲今では珍しいメガネなしの宮崎奈穂子さん(2012年2月)

2014年2月26日水曜日

最寄り駅から家までの距離

最寄り駅から家までの距離 (武道館に来て下さった美智さんに贈る歌)

たまに路上ライブでも披露される歌です。「武道館に来て下さった」ということなので、経営者でもないし、路上ライブで出会った人でもないようですね。

仕事で張り詰めた気持ちが、最寄り駅から家までの間に解放されるという歌です。

それにしても、仕事帰りに深夜のコンビニでチョコを買って、店員さんに「おやすみなさい」と言われるだけで気持ちが緩むというのは、どれだけ張り詰めた生活をしているのかと、心配になります。

歌詞では、仕事中に付けていた仮面を最寄り駅で外すということになっていますが、もうちょっと気楽に仕事をしてもいいのじゃないかなと思います。

私の古い友人で、自分の会社を経営している女性がいます。新卒で就職したのが、ちょうと男女雇用機会均等法施行の年でした。

昨年、偶然Facebookでつながって、何年かぶりに会いました。彼女のFacebookの書き込みを見ていると、犬や猫など動物のことがたくさん出てきます。

そういう印象はなかったので、「前から、そんなに動物好きやったっけ?」と尋ねたら「昔は、動物好きとか花が好きと言うと、女っぽいと見られそうで嫌だった」と答えてくれました。

30年近く経った今も、やはり女性が、男性になめられず一人前の仕事をするのは大変なことなのでしょうか。

そういえば「宮崎奈穂子さんは、特別な仕事ではなく、ふつうに働く女性を題材にした歌が多い」と言ったら「経営者のことも歌って欲しいわ」と笑ってました。

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▲2012年11月2日宮崎奈穂子武道館ライブ開演前の様子

2014年2月25日火曜日

手 (路上ライブで出会ってくださったすべての方たちに贈る歌)

宮崎奈穂子さんの初期の作品『Hand Hug』の続編のような歌です。

『Hand Hug』は、「日本人は人前で抱き合ったりしないから、だから両手で握手をしたい」というような歌詞です。ちなみに、両手の握手はアジア圏の風習のようですね。

『手』にはこんな下りがあります。

「両手で握手をすると、きっとまたどこかで逢える」
そのおまじないを本気で 私は信じています

実際には、そんな言い伝えはなくて、宮崎奈穂子さん創作のおまじないだと思いますが。

その後の歌詞が、路上ライブのファンの心をつかみます。

そしてあなたのおかげで 今も歌えていることの
「ありがとう」を伝えられるように

再開のおまじないの目的は、ライブに来てくれでもなければCDを買ってくれでもなく、「まだ歌えています、ありがとう」と伝えるだけというのがいい感じです。もっとも、ここで「何か買ってください」という歌詞はあり得ないわけですが。

『歌・こよみ365』は、題材や歌詞を広く一般から公募されていました。私もいくつか応募しています。その1つが「路上ライブに来るファンに贈る歌」でした。

告知があって出かけても、急に予定が変わったり、既に中断していたりすることもある。それでも別に文句を言うわけでなく、また翌日に出直すファンのことを歌ってください。

そう書いたのですが、それと関係あるのかないのか、しばらくしてできあがったのは「ファン」という狭い枠ではなくて、もっと広い人を対象にしていた歌でした。

結果として、とてもいい曲になったと思います。


▲2012年11月3日、武道館ライブ翌日の握手会で、両手で握手をする宮崎奈穂子さん

2014年2月24日月曜日

ネガティブ? ポジティブ?

ネガティブ? ポジティブ? (路上ライブで出会ってくださった恵美子さんに贈る歌)

恵美子さんはちょっと分かりませんが、「歌・こよみ365~Women~」の2曲目も大変明るい曲です。これも、仕事する女性の歌なんですが、とても明るい。

「おばちゃんの元気の秘訣は?」って聞いたら「笑うこと」って一言

というくらいです。

悩んで何も出来ないでいるより、 何でもやってみたら、誰かがで合ってくれて、100回試せば1回くらいラッキーパンチ、っていう明るい歌です。

途中、どうしても悲しいことがあったら

紙に書きなぐって、ぐちゃぐちゃに丸めて、捨てちゃいなさい

という詞があるんですが、これはきっと効果あります。
文字や絵にすることで、悩みを客観視できるせいだと思います。

ノートの効用については岡田斗司夫さんの「あなたを天才にするスマートノート」をどうぞ。悩みの解決ツールとしての使い方が書いてあります。即効性はありませんが、いい本です。電子書籍版はかなり安いのでよかったらどうぞ。

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▲宮崎奈穂子さん、たまにはネールにも注目

2014年2月23日日曜日

まっすぐ行こう

まっすぐ行こう (「なほ子のポケットチャレンジャー~路上から武道館へ~」テーマソング)

『まっすぐ行こう』は、アルバム『歌・こよみ365~Women~』の1曲目で、宮崎奈穂子さんを題材にしたスマホゲーム「ポケットチャレンジャー」のテーマ曲として作られました。
「ポケットチャレンジャー」は、その後「ぽけっとアイドル」と名称が変更されましたが、2月で契約終了ということで、このままなくなるようです。

「Women」は、本当にいいアルバムで曲も構成も素晴らしく、自信をもっておすすめします。Amazon.co.jpで買えるようです。

1曲目は、「とにかく元気な曲にすることを心がけた」とおっしゃていたそうで、宮崎奈穂子さんにしては珍しくアップテンポの曲です。

私、この曲も好きなんですが、そのことを宮崎奈穂子さんに言うと「へえ、これ好きなんだ」と意外な様子でした。

以前、別のブログに書いた記事「宮崎奈穂子「まっすぐ行こう」」を転載します。


宮崎奈穂子さんの新譜「歌・こよみ365~Women~」の収録曲の歌詞が、ご本人のブログで少しずつ公開されています。

6月17日(月)に公開されたのは、路上アーティスト育成ゲーム「ポケットチャレンジャー」のテーマ曲でもある「まっすぐ行こう」。

ゲームのテーマ曲というだけでなく、独立した曲としてよくできています。

さすがアルバムの1曲目です。

面白いのは、1番と2番が対応していることです。

  • 擦りむいたひざ小僧の痛さ→誰かが絆創膏をくれた
  • 降って来た雨の冷たさ→誰かが傘に入れてくれた
  • 背負った荷物の重たさ→誰かが荷物手伝ってくれた
  • 誰かの笑顔に救われる嬉しさ→誰かが「ありがとう」って言ってくれた

基本的には1番が悪いこと、2番が良いことなんですが、4つめだけは1番も2番も良いことです。

いきなりネガティブなことを4つも並べたら印象が悪いからかもしれませんが、私はこう考えました。

世の中悪いことも良いこともあるけど、全体としては良いことがちょっと多い。

もっと面白いのは、悪いことはアクシデントだったり、自然現象だったり、自分の責任だったり、原因はいろいろなんですが、良いことはすべて他の人がしてくれたことになっています。

前にもどこかで書きましたが、人間が一番嬉しいと感じるのは、他人との関係性の中で生まれるようです。

意図的なのか、偶然なのか、おそらく意図的だと思うのですが、人との関わりを喜ぶいい曲になっていると思いました。


このあと、本人にどういう意味か聞いてみたんですが「いやあ、別に何も考えてません」ということでした。 もっとも、本当に何も考えていなかったかどうかは分かりません。というか、考えていないはずはないと思います。でも、クリエイターとしては手の内を明かしたくないのかもしれません。

そういえば、作詞家で放送作家の永六輔さんが「女ひとり」について聞かれたことがあったそうです。

「京都、大原、三千院、恋につかれた女がひとり」という歌い出しで、「つかれた」は「疲れた」ですか、それとも「憑かれた」ですか。

永六輔さんは「さあ、どっちでしょうね」と答えたとか。ちなみに検索結果によると「疲れた」が正しいみたいです。

作者に意図を尋ねても、まともに返事が返ってくることはあまりないのですが、それでも機会があれば私は尋ねます。それは返事を期待しているわけではなくて「あなたの詞をこれだけ考えて聞いているのですよ」という意思表示だからです。

大衆音楽をそんなに難しく考えて聞く必要はないのですが、そこは「ファン」という存在の面倒なところです。

このブログも、相当めんどくさいことになっていると思いますが、どうか1年間お付き合いください。

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▲「歌・こよみ365」が始まった頃、2012年12月8日の写真

2014年2月22日土曜日

生きる力 (日産GT-Rプロジェクトチームに贈る歌)

生きる力 (日産GT-Rプロジェクトチームに贈る歌)

日産GT-Rというスポーツカーの開発チーム、というよりも開発リーダーの水野和敏さんに贈る歌です。

宮崎奈穂子さんは「スーパーカー」と呼びます。別に間違ってもいないのですが、ちょっと違うような気もします。

私の世代だと「スカイラインGT-R」と呼びたいところですが、今は単に「GT-R」なんだそうです。

企業向けの曲は、どうしてもドラマ性に欠ける傾向にありますが、これはなかなか盛り上がる曲です。企業というより、開発チーム向け、もっと極端に言えば水野和敏さんのための歌なので、より個人性が強くなるからでしょうか。

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▲2013年11月23日宮崎奈穂子ソロライブ(渋谷AX)なかなかドラマチックな曲で、路上ライブでも『がんばる勇気』と並んでよく歌われます。


▲PV「生きる力」

以前は、日産の広報が提供した映像が使われていたと思うのですが、それはなくなっているようです。このPVは主に2012年11月2日の武道館ライブの写真が使われています。

水野和敏さんは、日産を退職後「生きる力」プロジェクトを立ち上げられ、講演活動に力を入れていらっしゃるようです。

宮崎奈穂子さんのブログにもしばしば登場しますが、ここでは1つだけ紹介しておきます。
8/30(金)水野和敏さん率いる「生きる力プロジェクト」キックオフイベントです!!

水野さんの著書『非常識な本質』は、各所で取り上げられているので、ご存じの方も多いと思います。私が書評を読んで、なるほどと思ったのは、こういう下りです。

レーシングカーが最高速度を出せる時間は、レース全体の中でもごくわずかである。
わずかな時間だから、いくら改善しても全体の速度向上には貢献しない。

これ、実はパフォーマンスチューニングの基本中の基本です。

たとえば、東京の自宅から大阪のオフィスまで200分かかるとします。うち150分が新幹線、30分が在来線、20分が徒歩だとします。徒歩を駆足に変えてもても、たとえ無限大に上げても20分の短縮にしかならず、全体で見ると10%しか短縮できません。しかし、新幹線の速度を10%上げるだけで徒歩20分が帳消しになります。

パフォーマンスチューニングの基本は「最も長い時間かかる部分を、少し改善する」ということです。少しの改善なのであまり難しくない上に、効果が高いというわけです。

レーシングカーも場合も、ピークの性能を上げるより、平均的な性能を上げた方が効果的だというのが水野氏の主張でした。


「歌・こよみ365」は、シングルカットされたもの、アルバム販売されたもの、365曲のセット販売(限定発売)されたものがあります。

シングルカットは、楽曲依頼者が制作費を負担する場合と、事務所の営業的な判断で発売する場合があります。アルバムは、ベスト盤のような位置付けなのでしょうか。

ちなみに、当初は全曲を収録して発売する予定はなかったようで、宮崎奈穂子さんも路上ライブの時「全部がここ(路上ライブでの販売スペース)に並ぶわけではない」と言っていました。また「ダウンロード配布にしようか、どうしようか検討中」という話も伺いました。
さて、アルバムは以下の5作が出ています。

  • 早春編
  • 春編
  • Women
  • Real Intention
  • 秋編

今回紹介した『生きる力』は、11曲中10曲目に収録されています。11曲目は『夢に歌えば』なので、実質的には最終曲です。そして9曲目が事務所の先輩kado junを歌った『人の本当のあたたかさ』でした。

早春編の実質的なラスト(10曲中9曲目)は『家族のように』で、同じく事務所の先輩であるさとなか唯さんの歌だったことを考えると、『生きる力』が重要な歌であることが分かります。

2014年2月21日金曜日

人の本当のあたたかさ (先輩アーティスト kado jun さんに贈る歌)

人の本当のあたたかさ (先輩アーティスト kado jun さんに贈る歌)

同じ事務所の先輩 kado junこと、門谷純さんに向けた歌です。門谷はカドタニと読みます。関西では、人名や地名の「谷」は「タニ」と読む方が一般的です。たとえば、京都には「渋谷街道」という道がありますが、これは「シブヤカイドウ」ではなく「シブタニカイドウ」ですし、「鹿ヶ谷」は「シカガヤ」ではなく「シシガタニ」です。kado junさんも関西出身のようで、「カドタニ」と読みます。

私、宮崎奈穂子さんが所属するBirthday Eveの方はたいてい路上で見ているんですが、kado junさんだけはまだ見たことがありません。積極的に追いかけていなくても、大概どこかでお会いできるものなんですが、なぜか本当に1回もありません。

ライブでは何度かお見かけしています。一応「社会派」ということになっているらしいんですが(実際、社会問題の曲は多いんですが)、私はもうちょっと個人的な曲の方が好きです。たとえば「天体観測」とか。

歌詞には路上ライブのことが書かれていますが、写真がないので撮影が許可されたステージの様子を載せておきます。

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▲2013年4月27日「Birthday Eve祭り」より

もともと、kado junさんは大阪で活動されていました。宮崎奈穂子さんとの最初の出会いは、kado junさん(当時は門谷純)のライブのバックコーラスを担当した時だそうです。まだ事務所に所属して間もない頃だったようですが、今思えば豪華ですね。

そして、kado junさんも、さとなか唯さんと同様、2014年3月末で音楽事務所Birthday Eveを離れることになったそうです。


▲「天体観測」(門谷純)

2014年2月20日木曜日

きゃべつ畑

きゃべつ畑 (「きゃべつ畑」に贈る歌)

たまプラーザのお好み焼き屋さん「きゃべつ畑」の歌です(最寄り駅は、東急田園都市線・横浜地下鉄「あざみ野」駅)。

2013/11/23に渋谷AXで行なわれた宮崎奈穂子さんのライブでもスタンドフラワーが出てました。

宮崎奈穂子さんのブログ記事『最近の振り返り。「きゃべつ畑」さんと、レーサー谷口信輝さん!』から

レジの前に、私が載せて頂いた朝日新聞一面の記事が
お客様によく見えるように置いて下さっていました(;;)
CDや本、DVDも置いて頂けることに。。!!(;;)

ありがとうございます。 きゃべつ畑さんのブログ記事『へへへっ きゃべつ畑♪』にも出てました。 そして、実際に行ってきました。日曜の昼だったので、お客さんはそれほど入っていませんでした。

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歌詞の通り、平崎橋の交差点曲がれば
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灯りがともるお店が見える(昼に行ったので灯ってませんでしたが)

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店内には、いろんな人のサイン色紙がありました。

宮崎奈穂子さんのはサインだけでなく、CDや書籍もありました。
ご夫婦でなさっているお店です。

リーズナブルな値段で美味しいお好み焼きをいただきました。

2014年2月19日水曜日

愛が支えるウエディング ~Wedding Song~

愛が支えるウエディング ~Wedding Song~ (大樹さんと実紗子さんに贈る歌)

結婚式の歌の3曲目。
これもスピーチ風ですが、今度は友人というよりは親戚のイメージです。
ところで
花嫁になるためのバージンロード花婿になるためのサクセスロード
という歌詞があります。「サクセスロード」って何なんでしょうね。

2014年2月18日火曜日

公開日時の調整をしました

このブログは、「歌・こよみ365」にちなんで、1日1エントリを投稿しているのですが、ずっと手動で更新していました。

手動だとどうしてもミスが出てしまい、早くも1日ずれてしまいました。これについては、すみません、日付の修正をしました。

今日、予約投稿が成功したので、これからは大丈夫だと思います。

改めて読み返してみると、もうちょっと写真があった方がいいですね。これからはもう少し写真を入れます。

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▲2013年12月某日都内某所で歌う宮崎奈穂子さん

それから、「管理人から」のカテゴリは、1日1エントリの対象外です。

お父さんとお母さんへ ~Wedding Song~

お父さんとお母さんへ ~Wedding Song~ (森さんと彩未さんに贈る歌)

この曲も、タイトル以上のことは分かりません。

お父さんとお母さんへの感謝を込めた歌ですが、友人を通して自分の気持ちを代弁してもらっているような感じで歌が進みます。

名前の部分を入れ換えれば、誰の結婚式でも使えますね。『てんとう虫のサンバ』に続く定番曲を目指しましょう(ちょっと古いか)。

宮崎奈穂子さんのブログ記事「北海道米の歌のことを掲載して頂いたことと、最近のこと。」にこんな話が。

こと結婚の歌というご依頼のエピソードには
どうにも格別な「きゅんとした気持ち」があり、
たまりません。笑
結婚式の歌はもう少しあるのでしょうか。

2014年2月17日月曜日

ずっと ずっと ~Wedding Song~

ずっと ずっと ~Wedding Song~ (悟さんと早央里さんに贈る歌)

『歌・こよみ365』2枚目のアルバム『春編』には、結婚式の歌が3曲入っています。その1つがこれ。友人代表のスピーチという感じで進行します。

悟(さとる)さんと早央里(さおり)さんに向けた歌なんでしょうが、それ以上のことは分かりません。

悟さんと言えば、宮崎奈穂子さんが武道館コンサートをしたときのギター担当が「白須賀悟」さんですが、偶然でしょうか。

ところで、この曲が発表されるだいぶ前に『【今日の歌こよみ】結婚式の歌♪』というブログが上がりました。

そして、その頃、Facebookのグループでこんな質問が。

私たちの結婚式で、宮崎奈穂子さんの曲を流せるでしょうか?
流せるとしたら何がいいでしょう
そこで、
  • 公の場で曲を流すには権利者の許可がいる
  • 結婚式の歌は制作中だが未発表

ということを伝えました。

その後発売された『早春編』に結婚式の歌は収録されず、結婚式には(事務所の許可を得て)別の曲を流したそうです。

『春編』が出たあと、気になって連絡したら、結婚式はまだだけど、もう曲は決めてしまいましたということでした。

2014年2月16日日曜日

ピームーシー

ピームーシー (ピームーシーに贈る歌)

なんだかよく分からない歌です。いきなり

ピームーシーって何?
ピームーシーって誰?
ピームーシーってどんなの?
ピームーシーっているの?

です。その後も大変不思議な歌詞が続きます。なんだかさっぱり分かりません。

検索したら、以下のような情報が出てきました(東日本大震災ソーシャルビジネス「地域のコミュニケーションの復活と女性達の雇用創出プロジェクト」)。

■東日本大震災ソーシャルビジネス
「地域のコミュニケーションの復活と女性達の雇用創出プロジェクト」

■プロジェクトの目的
被災した東北の女性達にぬいぐるみを製作してもらう事で女性の雇用を創出することが出来る。
また女性同士のコニュニケーションの場所が生まれることにより「心のケアの場」も創出される。

マスコットチャームのデザインは、EIPの理事長稲吉紘実のアートディレクション、I  LOVE  NEW YORKのロゴをデザインしたミルトン・グレイサーのイラストレーションです。

EIPはEarth Identity Projectの略で、「世界一大きな絵」の主宰者でもあります。おそらく「世界一大きな絵」からのつながりなのでしょう。

EIPが設立したのが、一般社団法人スーパネスンスアカデミックで、ピームーシーはそのなかの1つのプロジェクトです(リンク先には画像もあります)。

これで活動は分かったのですが、では「ピームーシー」が何かって言うと、やっぱりよく分かりません。

2014年2月15日土曜日

Love from Mama

Love from Mama (全国のママに贈る歌)

「mamaEXPO 2013」というイベントのために作られた歌だそうですが(【「mamaEXPO 2013」@幕張メッセ出演決定!】)、主催者都合により、実施の2週間ほど前に突然キャンセルされてしまいました(『mamaEXPO 2013』開催延期のお知らせ)。結構な大物歌手も出演予定だったので驚きました。

タイトル通り、ママに贈る歌です。コーラスがなかなかいい感じです。本人曰く「今までになかった、ゴスペル風」だそうです。

宮崎奈穂子さんは、合唱部にいたこともあったそうですし、企画CD(CD-Rで作った限定発売品)では、多重録音を使った「ひとり合唱アルバム」を出しています。この曲は「ひとり合唱」ではないと思いますが、メインボーカルがバックコーラスとよくマッチしたいい歌だと思います。

2014年2月14日金曜日

ACTION ~あなたが背中を押してくれたから~

ACTION ~あなたが背中を押してくれたから~
(株式会社レバレッジ代表取締役只石昌幸さんに贈る歌)

只石社長とは、確か『日刊スゴイ人!』の取材がご縁だったはずです(【宮崎 奈穂子】路上で歌い続けついに武道館単独ライブに漕ぎ着けたスゴい人!)。

この曲は、その後、只石社長の講演会のゲストに宮崎奈穂子さんが登場したときに披露されました。そのときのブログが『もっともっと伝えたいな、と思ったこと。

只石社長、大変奇抜な格好で、宮崎奈穂子さんとは対極にありますが、根は共通する部分があるようです。

以前書いたブログ(感想【宮崎奈穂子×只石昌幸コラボトークライブ】)から転載します。


2013年3月28日 (木)

感想【宮崎奈穂子×只石昌幸コラボトークライブ】

3月21日(木)、【宮崎奈穂子×只石昌幸コラボトークライブ】に行ってきました。

19:00開場ですが、いい席を取らねば、と早めに行ったら、駅で宮崎奈穂子応援仲間の平ちゃんと会いました。

一緒に会場まで行くと、まだ開場前で廊下には既に何人か待っています。

そして、主役の宮崎奈穂子さんも廊下でスタッフさんとお話中。一瞬、気付きませんでした(笑)。

受付を済ませて、誘導されるままに最前列へ。

最前列を嫌う人は多いのですが、セミナーでは,最前列でなくていいのでなるべく前に座りましょう。それがエチケットというものです。

私はだいたい、前から2列目に座ります。2列目が空いてなければ3列目、それも空いてなければ最前列です。

真ん中よりも後方には行かないようにしています。自分が教壇に立つとき、前が空いているのに最後列に座っている人を見ると「聞きたくないなら帰ればいいのに」と思ってしまいます。

主催は「学生団体GEKIATSU」だそうで、司会の女性も学生さんのようです。しかし、メガホンの内側にマイクを仕込んで、メガホンでしゃべるっていうのはどういうパフォーマンスなんでしょう。

只石昌幸(株式会社レバレッジ代表取締役社長・日刊すごい人! 理事)

19:30、場内が暗くなり只石氏の紹介ビデオが流れます。

明るくなって只石社長登場... うーん。細身のデザイナーズスーツは、黒に赤いステッチ、ネクタイとポケットチーフも赤、「あんたはホストか」と内心で突っ込んでました。

登場時のパフォーマンスも大げさで、申し訳ないけど、ちょっと耐えられない感じでした。ごめんなさい。でも、ちゃんと聞けばいいこと言ってます。見かけで判断しては駄目です。

いろいろびっくりする話も聞きましたが、あまり公になっていないみたいなので省略します。調べれば分かるんでしょうけど。ただ、教師から「お前は、頭いいんだから(悪いことはもうやめておけ)」と言われて本気にした、というエピソードだけは紹介しておきます。

今の仕事は、携帯向けWebサイトを細々と作っていたら、PC用のWebサイトを頼まれ、知識もないのに「やります」と言ってしまったことが今の仕事のきっかけだそうです。

今までいろんな人に依存していたのに、やっと自立できたという話がありました。特に

「他人を喜ばせることが(人間の)一番の幸せ」

という言葉は印象に残りました。

そういえば「今までで、一番嬉しかったことは何ですか」という質問をすると、たいていの人は誰かに喜んでもらったこと、役に立ったことを話します。

きれい事じゃなくて、人間、そういう風にできているみたいです。

●宮崎奈穂子(シンガーソングライター)

その後、宮崎奈穂子さんの準備。路上と同じように機材がセットされますが、いつもの違うのはスタッフの方がセッテイングしていること。武道館でも自分でやったのに、このシーンは珍しい(武道館はそういう演出ですけど)。

宮崎さんは、只石社長とは全くタイプが違うのですが、根は意外に似ていてました。以下は、宮崎さんの講演と、その後の只石社長と宮崎さんの対談の内容が混じってます。
宮崎さんは、子供の頃に「私歌手になる」と思い込んでいたのに(人生最初の勘違い)、ある日「こんな私では駄目だ」と我に返ったそうです。

小学校2年生くらいになると、就学前に比べて自分でできることがどんどん増えるので、万能感で満たされます。これを俗に「小二病」と言います。「歌手になる」のも小二病の一種だったのかもしれません。

ふつうはその後、小学校高学年で我に返り、夢を捨てる人が多いのですが、宮崎さんは我に返りながらも夢を捨てず、「将来は音楽関係の仕事をしたい」と、ちょっとずるいところを見せます。

今回の講演では省略されていましたが、著書『路上シンガー宮崎奈穂子』によると高校3年生のとき、文化祭のステージで歌い「気になる同級生」、今の言葉で言うとおそらくスクールカースト上位の人なんでしょう、彼女から認められたことで、ますます本気になったみたいです(このエピソードは『路上から武道館2』にも登場します)。

只石社長が「お前は頭いいんだから」とほめられてその気になったのとちょっと似ています。人生2度目の勘違いですね。

大学3年生の時、さすがにあきらめて就職しようかどうしようかと迷っているときに、通っているボーカルスクールからCDデビューの話があり、このチャンスを逃してはいけないと頑張りました。

ここで何度聞いても(本人が必死なだけに)面白い話があります。

まだ1曲も自作曲がないのに、プロフィールに「作詞作曲できます」と書いていたこと(本人曰く「盛ったんですね」)、

「月末までに何曲作れますか?」と聞かれて、要求もされていないのに「10曲」と答えたこと(また盛った)、

そして、月末までの2~3週間で11曲作ったこと(ここがすごい)。

只石社長が、作ったこともないWebサイトの仕事を打診されて「できます」と言ったことと通じます。

宮崎さんによると「ここで迷っては歌手の夢が消える」と思ったそうです。昔から「チャンスは前髪をつかめ(後ろは禿げている)」と言いますが、本当に即決だったようです。
そういえば、宮崎奈穂子さんと同じ事務所に「絢音(あやね)」さんという若い歌手がいらっしゃいます(絢音さんは現在フリーです)。専門学校在学中に東北から上京して歌手になったそうです。きっと回りからは「卒業してからでもいいんじゃない」と言われたのじゃないかと思いますが、このチャンスは逃せないと思ったのでしょうね。彼女にも成功して欲しいと思います。

宮崎さんは、デビューが決まったあと、路上ライブを始めるのですが、これは単に事務所の方針だったそうです。

最初は抵抗もあったようで、著書「路上シンガー宮崎奈穂子」にはそのあたりの葛藤が描かれています。

これも講演では具体的に紹介されなかったのですが、以前のブログエントリ「【読書日記】路上シンガー宮崎奈穂子」から引用しておきます。

他人事ではなく、自分のこととして路上ライブを見た感想は「こういうことをやるのか……」だったのに、両親から「オマエは本当にこういうことがやりたいのか?」と聞かれて「路上ライブをやりたい。こういうことがやりたかった」と即答してしまったという。「神様からあたえられたチャンスをムダにするわけにはいかないと思ったんです」と語る。

最初の路上ライブは誰も聞いてくれなくて打ちひしがれていると、最後にサラリーマン風の人に「いい歌だね」と言われるシーンは、自作曲『路上から武道館へ』のクライマックスになっています。

この曲の「あまりに嬉しくて、泣いた」というフレーズの「嬉しくて」と「泣いた」の間が本当に感動的で、聞いていてだいたい泣いてしまうんですが、CDの間よりも路上で歌う間の方が、なぜか分からないけど感動的です。機会があればぜひ聞いてください(YouTubeにありました)。


▲『路上から武道館へ』武道館公演直前の路上ライブ(新宿)

只石社長は「それ、社交辞令だよね、それを信じちゃったんだ」みたいなことを笑いながらおっしゃってましたが、ま、そうかもしれません。

わざわざ声をかけたのだから、全然駄目っていうことはないでしょうが、ちょっとかわいそうだから、くらいのことはあったかもしれません。人生3度目の勘違いです。

でも、この「勘違い」は、決して悪いことではなくて、成功した人は、だいたい大きな勘違いをしますね。勘違いというより、自分を信じる力が回りを巻き込み、大きなことができるのだと思います。どうせ人間は1人では大したことはできないのだから、自分自身の能力より、回りをその気にさせる力が本当の実力なんだと思います。私も、家族があきれるくらい、全力で応援させていただいております。

そういえば「サポーター1万5,000人集めたら武道館で単独コンサート」っていうのも、勘違いと言えば勘違いです。武道館を満席にして1万5,000。サポーター全員来てやっと満席です。それでも「自分の可能性を試してみたい」「自分を信じてみようと思った」(『路上から武道館へ2』より)と、最終的に6,000人を集めました。

なお、『路上から武道館へ2』は、以前YouTubeに上がっていたんですが、今はないようです。メロディは『路上から武道館へ』 同じですが、歌詞が追加されています。

時間がおして、質問の時間がなかったのは残念ですが、なかなか貴重なイベントでした。
企画・実行に携わった皆様、どうもありがとうございました。

2014年2月13日木曜日

がんばる勇気

がんばる勇気(あるラジオでパーソナリティさんに励まされて涙した女子リスナーさんに贈る歌)

前に紹介した『わかってるんだけど』と似たような位置付けの曲です。

この曲は、誰かの依頼ではありませんが、ちょっとしたエピソードがあります。

宮崎奈穂子さんが、NHKラジオ「wktkラヂオ学園」に出演されたとき、出番前のコーナーでの出来事です。

看護学校の女性が電話で話をしていたとき、パーソナリティのゴリさん(ガレッジセール)が励ましたら泣き出したそうです。

その様子を聞いていた宮崎奈穂子さんが一晩で書き上げた曲です。本来は夜型ではないのに、その日は徹夜したとか。

歌詞にある

重たい荷物を持って 先の見えない坂道

というのは、もちろん譬喩なんですが、これが路上ライブ機材を運ぶ宮崎奈穂子さんと重なります。

また

「嫌なら辞めれば」ってきっと 言われるの分かっているから
弱音は誰にも言えなくて いつも静かに飲み込む

というのも、宮崎奈穂子さんの姿と重なります。

そして、みんながそれぞれ自分のことと置き換えて聞けるようになっているせいで、ファンの間でも非常に人気があります。

そして、勝手に曲にされた女性にも気に入っていただいたようです。その後、東京タワーで行なわれたフリーライブには、友人と一緒にいらっしゃっていました。もちろん、歌ったのは『がんばる勇気』でした。


▲東京タワーで行なわれたフリーライブで披露された「がんばる勇気」

2014年2月12日水曜日

家族のように (先輩アーティスト さとなか唯さんに贈る歌)

家族のように (先輩アーティスト さとなか唯さんに贈る歌)

宮崎奈穂子さんの所属する音楽事務所「Birthday Eve」の先輩アーティスト「さとなか唯」さんに贈った歌です。以前は「伊吹唯」という名前で活動されていました。

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▲さとなか唯さん(足を悪くされてから座って演奏していらっしゃるそうです)

さとなか唯さんは、いわゆる「癒やし系」の曲をたくさん作っていらっしゃいます。同じ事務所の人への提供曲も多く、この「家族のように」も作曲はさとなか唯さんです。

唯さんの曲は、ふるさとや家族、命を扱ったものが中心です。ラブソングもあります。ゆったりしたメロディーと、優しい口調で、長く聞いているとだいたい寝てしまいます(すみません)。

プラネタリウムでライブをしたときは、熟睡する人が続出したとか。

また、レコーディング中にエンジニアの人が寝ていたという逸話も残されています。いくら何でもこれはちょっとひどい。

ほんとに、優しい歌声なので、機会があればぜひ聞いてみてください。YouTubeなどにも上がっています。


▲再生リストが見つかりました

『家族のように』は、こんな風に始まります。

家族のように 時を過ごして
姉妹のように 喧嘩もして
戦友のように 一緒に戦って
どれだけ泣いてきただろう

インディーズ系の事務所ですから、プロモーション企画なども一緒に考えていたのだろうと思います。衝突もあったでしょう。そのあたりの感じがよくて出います。

宮崎奈穂子さんは「唯さんからは、路上機材の運び方に始まり、本当にいろんなことを教えてもらった」と、何かのインタビューで答えていらっしゃいました。

初めての路上ライブ遠征の時、不安を抱えた宮崎奈穂子さんに対して、見送りに来た唯さんがこういうことを言ったそうです。

固い枝はちょっとした力を加えれば、簡単に折れてしまう。でも、やわらかくしなやかな枝はどんなに力を加えても折れない。なほちゃんは、自分らしく自然体でやればいいんだよ

宮崎奈穂子著『路上から武道館へ』

『家族のように』に出てくる「堅い心は、折れやすいから、しなやかな稲穂になりなさい」というフレーズは、この時のエピソードだと思われます。

デビュー以来、一緒にやってきた唯さんですが、3月で事務所を離れるということです。ブログ(これからもよろしくお願いします。・)から察するに「伊吹唯」に戻すのでしょうか。

お互い寂しいと思いますが、これを機会に世界が広がるといいですね。

2014年2月11日火曜日

夢の続き (スポーツクラブNAS株式会社柴山良成社長に贈る歌)

夢の続き (スポーツクラブNAS株式会社柴山良成社長に贈る歌)

スポーツクラブNAS株式会社の柴山社長は、武道館コンサートを強力にサポートしていただきました。

武道館のコンサートは、相当な大物でもチケット代だけでは赤字になるそうで、物販の販売が不可欠なんだそうです。

宮崎奈穂子さんの場合は、スポンサーを付けることでなんとか採算を取ったのではないかと想像しています。

とはいえ、この御時世、単に「スポンサーになってください」で納得できるわけもありません。そこで出てきたのが「パネルディスカッション」というアイデアのようです。

その時の事情説明がこの記事
11月2日(金)日本武道館公演『パネルディスカッション』に関して。

実際には、意外に違和感なく進行できたと思います(DVDは見返してないけど)。

肝心の曲ですが、これがなかなかいい曲です。が、映像がない。Amazon.co.jpでアルバム売ってますので買ってください(笑)。

歌こよみ365 早春編Album~夢に歌えば~ (Amazon.co.jp)

2014年2月10日月曜日

信じてごらん(ワタミグループ創業者渡邊美樹さんに贈る歌)

信じてごらん (ワタミグループ創業者渡邊美樹さんに贈る歌)

ブログ記事
昨日の路上ライブ&ワタミさんの創業祭、ありがとうございました!!

宮崎奈穂子さん、ワタミグループのイベントにもときどき出演していらっしゃるようです。同行したスタッフの方が「(ワタミの)社員の皆さんは、元気があって、いい印象でした」ということでした。

そして、この歌詞、ジョン・レノンの「Imagine」がモチーフになっているようです。一部を抜き出してみます。

海はつながっていると想像してごらん
世界がひとつと信じてごらん
言葉が違う国も
肌の色が違う国も
瞳の色が違う国も

こんな感じです。

▲路上ではあまり歌っていないようですが、動画見つかりました

ワタミ創業者っていうと、ちょっと敬遠する人もいるかも知れませんが先入観なしに聞いて欲しい曲です。

2014年2月9日日曜日

Dream Rush (株式会社キャリアコンサルティング「New Year's Party 2013」テーマソング)

Dream Rush (株式会社キャリアコンサルティング「New Year's Party 2013」テーマソング)
ブログ記事
【歌・こよみ4/365】株式会社キャリアコンサルティング2013年ニューイヤーズパーティー楽曲★

キャリアコンサルティングの室舘社長も武道館コンサートをサポートしていただいた方のひとりです。

この曲はキャリアコンサルティングさんの2013年ニューイヤーズパーティーのために作ったそうですが、その後も何度かミニライブをなさっているようです。
なお、CDに入っている歌詞カードによると、この曲は立石賢司さん作詞作曲だということです。

「歌・こよみ365」を発表したとき「楽曲は募集します」と書いてありました。素材だけを提供してもらう場合もあれば、曲を提供してもらう場合、詞を提供してもらう場合もあります。そして、ごくまれに詞と曲の両方を提供してもらう場合があるようです。

2014年2月8日土曜日

世界一大きな絵

世界一大きな絵(「世界一大きな絵」テーマソング)

ご本人のブログ記事は3つありました。

この曲が2曲目なんですね。今さら気付きました。

NPO法人「アース・アイデンティティ・プロジェクト」主催の、「世界一大きな絵2016」というプロジェクトのテーマソングです。 世界一大きな絵は、世界各国人が、布に自由に絵を描いて、国境を越えてつなぎ合わせ、世界一大きな絵を作ろうというプロジェクトです。
この時に作られたビデオクリップは、マイクロソフトMVP (PowerPoint) の河合さんが担当されたそうです(ブログパワポ部)。

PowerPointと言えばプレゼンテーションソフトですが、効果として動画が作成できるので、自動再生と組み合わせれば簡単なスライドショーができます。

▲実はPowerPointで作ったビデオクリップ

2014年2月7日金曜日

生まれてくれてありがとう

生まれてくれてありがとう(2012年11月1日に誕生した仰星くんに贈る歌)

ブログ記事(あまり詳しくは言及されていませんが)
生まれてくれてありがとう。

仰星くんというのは、スポーツクラブNASの柴山社長のお孫さんです。柴山社長も、武道館に向けて尽力いただいた方のお一人です。ありがとうございました。

2012年11月1日と言えば、武道館単独コンサートの前日です。そして当日は、先に紹介した近藤社長とともに、中盤に登場します。

「実は昨日孫が生まれたんです」と嬉しそうにお話しされていました。そして、おそらくはNASの社員であろう方たちの大きな拍手(いや、もちろん、私たちも拍手しましたよ)。

宮崎奈穂子さんは、実際に仰星くんと会ったのはずっと後、2013年6月28日だそうです。
6/28スポーツクラブNAS稲沢店オープン式典で歌わせていただきました!!^^
名前のイメージからでしょう、サビの「きらきら星に願い込めて」がなかなかいい感じです。

そして、

いつかあなたと出会う人が
誰よりそばで支えてくれる
仲間になるでしょう

というフレーズが印象的です。

宮崎奈穂子さんの著書や講演では

壁に当たったとき、真剣に取り組んでいれば、新しい出会いがあって、仲間となってくれる
という言葉がよく出てきます。この曲も「生まれてきた赤ちゃんに」というよりも、赤ちゃんを見ている人に向けた歌のようです。

2014年2月6日木曜日

すべては未来のために(株式会社Nexyz近藤太香巳社長に贈る歌)

すべては未来のために(株式会社Nexyz近藤太香巳社長に贈る歌)

まずは、宮崎奈穂子さんのブログでの紹介から。
【歌・こよみ3/365】ネクシィーズ近藤太香巳社長の楽曲です!!

近藤社長は、2012年11月2日の武道館ライブを強力にサポートしていただいたようで、ファンとしても感謝しています。

武道館当日は、ライブの途中で、同様にサポートしていただいた経営者の方々とともにトークコーナーがありました。

この様子は、武道館のライブDVDに別トラックとして収められています。ただし、私は当日見たので、改めて見返してはいません。このブログを書くために、改めて見てみようかと思います。

肝心の曲は、個人というより会社向けのせいか、まあ、いい歌詞なんですけど、良くも悪くもあまり心に引っかからない。近藤社長は魅力的な人なので、もっと個人的な部分を前面に出せば、もっと違った印象だったかもしれません。

「歌・こよみ365」には、企業向けの曲や、企業の創業者に向けた曲がたくさんありますが、だいたいにおいて、無難な歌詞が多いようです。会社相手だと、広報がうるさいのかもしれませんね。ネクシィーズも東証一部上場企業ですから、社長の勝手にはできませんからね。

ところで「歌・こよみ365」でシングルCDとして発売された作品はそれほど多くありません。手元のCDを見ると、最初の「Passion Mission Action」は12月23日に購入しています。これはおそらく吉田沙保里さんの人気に期待したのでしょう。

『すべては未来のために』は、3曲目ですが、確か2枚目のシングルで、こちらも手元のCDを見ると1月21日に購入しています。おそらくは、近藤社長かネクシィーズか、どちらかがまとめて買い取る契約だったのでしょう。

「まとめて買うから出版して」というのは、書籍でもよくある話です。こうした活動のおかげで、我々は、良質だけど大量には売れない作品を入手できるわけです。
武道館に引き続き、ありがとうございました。

2014年2月5日水曜日

Passion Mission Action ~SAORIのように~

Passion Mission Action ~SAORIのように~ (国民栄誉賞受賞の吉田沙保里さんに贈る歌)
ブログ記事
昨日、吉田沙保里さんの国民栄誉賞授賞を祝う会で歌わせて頂きました。

「歌・こよみ365」で、最初に出た曲がこれでした。シングルとして発売されたこの曲は「SAORIのように」を「あなたのように」に置き換えたものと、先に紹介した「夢に歌えば」の3曲で構成されていました。

「あなたのように」はアルバムに収録されていませんので、このシングルもなかなか貴重です。


▲Passion Mission Action ~SAORIのように~

『Passion Mission Action ~SAORIのように~』は、国民栄誉賞を受賞した女子レスリング金メダリストの吉田沙保里さんに送った歌です。吉田沙保里さんとは、厚木の温泉旅館「七沢荘」で偶然見かけたところを紹介してもらったそうで、その場で「歌を作らせてください」とお願いしたとか。

出会ったのは武道館よりも前で、武道館ライブの翌月曜日(2012年11月5日)、日本テレビの「スッキリ!」に出演したときは、吉田沙保里さんがビデオでコメントしていました(この時点では「歌・こよみ365」は未発表)。

宮崎奈穂子さんにしては、珍しくアップテンポの曲ですが、どうも本人が苦手なのか、なかなか生で聞く機会がありません。シングルができて、お披露目の路上ライブにも行ってたのですが、聞いた記憶がない。

そういえば、2013年10月15日(火)に開かれた企画ライブ「奈穂子の部屋へようこそ」で、最後に同じ事務所のシンガー4人でこの曲を歌ったのですが、なぜか(宮崎奈穂子さんリードのせいでしょう)バラード調になってしまい、「もう、なんでこうなるのよ」と笑われてしまうくらいでした(その時のレポートは『今さらの「奈穂子の部屋へようこそ」』をどうぞ)。
ところで、「Vision, Passion, Mission, Action」は英語でよく使われる表現みたいです。

  • Vision…あるべき姿を
  • Passion…情熱と
  • Mission...使命で
  • Action…行動する

ということなのでしょう。

シングル1枚目は、話題性を狙って金メダリストの名前を借りたのだと思いますが、アルバムの1曲目は先に紹介したとおり、特に有名ではない方の歌でした。『Passion Mission Action』はアルバム2曲目に収録されています。

このことは「歌・こよみ365」の大事なメッセージだと思っています。オリンピック選手も会社員も区別なく、武道館ライブを応援してもらったすべての人に平等に感謝の気持ちを込めた上で、アルバム編成を考えたらこうなったということなのでしょう。

【追記】
手元のCDによると、シングルCD「Passion Mission Action」は12月23日に購入しています。確か発売初日に入手したので、この日が「歌・こよみ365」の実質的なデビューと考えていいでしょう。

2014年2月4日火曜日

わかってるんだけど

わかってるんだけど(路上ライブで応援してくださっている荒牧理恵さんに贈る歌)

ブログ記事
【歌・こよみ365曲】「わかってるんだけど」と、昨日の素敵女子さん写真@路上^^

「歌・こよみ365」の1曲目シングルは、女子レスリングの吉田沙保里さんに贈る歌「Passion Mission Action~SAORIのように~」だったんですが、1枚目のアルバム「歌・こよみ365 早春編Album~夢に歌えば」の1曲目はこちら。


▲珍しく自分で撮った動画

働く女性の、というか働く人すべてが、こういうことをちょっとくらい考えたのではないかと思います。

特別な人ではなく、ごく普通に働く人のことを歌った曲は意外に少ないのですが、「歌・こよみ365」にはたくさん登場します。

もっとも、考えてみれば、仕事はどれもすべて特別なもので「普通の仕事」なんてないのかもしれません。

でも、その反面、どの仕事にも共通することもあって、この曲を聞くと、誰もが自分のことを重ねられるような気がします。

路上でも、この曲を聞いて涙ぐんでる人をときどき見かけます。

確か、この曲が出来た頃に路上ライブのテレビ取材が入っていて、インタビューされていた人がいました。「荒牧理恵さんに贈る歌」ということなので、ご本人だったのかもしれません。

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▲確か、その時の取材の写真だと思うのですが自信ありません(2013年2月9日)。

2014年2月3日月曜日

夢に歌えば

夢に歌えば―「歌・こよみ365」テーマ曲

「歌・こよみ365」のテーマ曲と言える『夢に歌えば』です。

武道館単独コンサート前、朝日新聞夕刊一面に載ったときの見出しが、この言葉でした。

▲夢に歌えば

歌詞を聞くと、彼女の別の曲『路上から武道館へ』が下敷きになっていることが分かります。『路上から武道館へ』は、今まで5年間の歌手生活を振り返る、とても良い曲です。


▲路上から武道館へ

ただ、『路上から武道館へ』の、具体的なエピソードを含めたストレートな歌詞は確かに胸を打つのですが、宮崎奈穂子しか歌えない曲になってしまってます。

実際、テーマがストレートに見えすぎると、本人も発表を迷ったそうです。

曲を作ることで、自分はすっきりしたのだけど、こんなものを発表してもいいものか迷った。

と講演で言っています。

たとえばユーミンの『ひこうき雲』は、飛び降り自殺した人がモチーフになっていますが、死を正面から取り上げると重くなりすぎてしまいます。
2番の歌詞には「死」という言葉が出てきますが、なんとなく聞き逃してしまう。
それくらい隠してしまった方が、逆に心に残るように思います。

その点『夢に歌えば』は、エピソードが抽象化されていて、作品の完成度が高い。

たとえば「見知らぬ誰かが私を見つけて、いい歌だと言った」という下りがあります。

これは、明らかに『路上から武道館へ』のエピソードで、初めて路上ライブをやったとき、誰ひとり立ち止まらず、まるでそこにいないかのような扱いを受けた後、どこで聞いていたのかある人が現われて「いい歌だね」と言うシーンです。

『夢に歌えば』では、具体的なエピソードを隠すことで、イメージを広げることに成功しています。

ちなみに私、『路上から武道館へ』で、この後に続く「嬉しくて、泣いた」の部分、特に「嬉しくて」と「泣いた」の間がとても好きで、そこだけ聞いていたいくらいなんですが、やっぱりちょっと「重い」。

曲としての完成度から言えば『夢に歌えば』の方が上だと思います。もちろん、優劣の話ではありません。それぞれに良さがあります。

また、『夢に歌えば』で特に感心したのは以下の下り。言葉が凝縮されていて、心に響きます。

今の私には 歌を作ること 路上で歌うこと
夢に歌えば 必ずかなう あなた教えてくれた

「今の私にできることは」と言わず、「今の私には」と言い切り、さらに「必ずかなう」と続けるところが新鮮です。

「必ずかなう」と教えてくれた「あなた」は、直接的には「いい歌だ」と言った見知らぬ人でしょうが、実は聞いている人、つまり「私」のことも指しているように思えます。

これにより、歌い手と聞き手が一体になるような効果が出ています。

そういうわけで、『路上から武道館へ』は、『夢に歌えば』よりもずっと感動的で、ストレートで、良い曲なんですが、完成度は『夢に歌えば』の方が高いと思っています。

そして、『夢に歌えば』が大ヒットしたら、「この話はね、初めて路上ライブしたときに...」と、したり顔で教えて上げるのが私のささやかな夢です。

さらに、もうちょっと大きな夢は、「この話はね」と言いかけところを遮られて、「あ、知ってる『路上から武道館へ』でしょ」と言われることです。

2014年2月2日日曜日

このブログについて―「歌・こよみ365」とは

路上ライブを中心に活動するシンガーソングライター宮崎奈穂子(みやざきなほこ) さんは、1年間で1万5,000人のサポーター会員を集め、2012年11月2日に武道館単独コンサートを実現しました。

歌・こよみ365」は、応援してもらった方々に感謝の気持ちを込めて、1年間で365曲の歌を作るプロジェクトです。

ほとんどすべての曲が、誰かのために書かれたわけですが、その説明がほとんどされていません。個人ならまだしも、企業向けの曲ですら説明されていないのは残念です。

曲を通じて会社の宣伝になれば、次回また頼んでみようということになるかもしれません。

そこで、微力ながら、私が勝手に「歌・こよみ365」の曲を紹介するためにドメインを取り、ブログを開設しました。

私ひとりで情報を収集するのは限界があります。メールフォームがあるので、何かエピソードをご存じの方は、ぜひお知らせください。

なお、このブログに掲載された文章はクリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際ライセンスの下に提供されています。出典を明示すれば、自由に転載いただいて構いません。

ただし、人物写真の肖像権は本人および所属事務所に帰属します。また、引用歌詞は作詞者および所属事務所に帰属します。

渋谷AX
▲「歌・こよみ365」完成発表(2013/11/23渋谷AXソロライブ)