2014年4月30日水曜日

泣いちゃえ(21/365)

これもまた、頑張っている人の歌。

宮崎奈穂子さんの歌詞は、注意深く言葉が選んであって、面白い表現とか丁寧な表現がよく出てきます。

この曲「泣いちゃえ」では

じわ にじんだ 涙 膨らんで 溢れる

というフレーズがあります。普通だったら「涙がじわっとにじんで、あふれる」と鳴尾でしょうが「ふくらんで、あふれる」という表現が新鮮です。

最後はこんな感じ

いいよ 気が済むまで いっぱい泣いちゃえ
疲れ果てて 眠るまで いっぱい泣いちゃえ
「まだ頑張れるかな?」つぶやいて
ひとりで頭 かしげて また涙ぽろり

こんなに頑張らなくてもいいと思います。

2014年4月29日火曜日

見上げた空(20/365)

以前のエントリ記事「見上げた空」をベースに、若干の修正を加えました。

アルバム「歌・こよみ365~Real Intention~」では、「生きる力Part 2」の次に収録されています。歌詞に「生きる力」という言葉が登場するなど、影響が見られます。そういえば、ゆとり教育に代わる学習指導要綱のキャッチフレーズが「生きる力」です。

ゆとり教育は、ある学習塾が行なった「ゆとり教育ではこんなことも習わないから塾へ行かそう」というキャンペーンが功を奏し、多くの誤解があります。

「円周率は3」は、正確には「手計算で概算する場合は3でも良い」です。円周率を習う段階で、概数を習っていないため、いちいち3.14で計算するのは大変です。そもそも、日常的に円周率を使うケース、たとえばパイプを通す穴を開けたいとき直径をどれくらいにすればいいかとか、そういう場合は確かに3で十分です。

大学1年生のとき、実験で測定値を元に結果を試算する必要がありました。友人が、円周率を3.14で計算していたら指導教官に「円周率は(測定精度と計算の手間を考えたら)3に決まってるやろ」と笑われたくらいです。

「台形の面積を求める公式を教えない」というのも、ちょっとニュアンスが違います。学習指導要綱には「同じ台形を平面に敷き詰める」ことを取り上げています。台形を平面に敷き詰めるには、上下逆にして平行四辺形を作ります。平行四辺形の面積を求める公式は扱うため、台形の面積は簡単に計算できます。

台形の公式は、円周率に比べると日常的に使うことは少ないため、これで十分でしょう。そもそも台形の面積の公式が、なぜそうなっているか理解できている人はどれくらいいるでしょう。

台形

間違ったプロパガンダが先行して不憫な話です。

この曲には「スマホの中に答えはない」「検索しても教えてくれない」という言葉が出てきますが、実は皆さん、それほど検索をしてはいないようです。検索すれば「ゆとり教育で円周率は3と教える」のはウソだとすぐに分かるのですが、検索した人はほとんどいませんよね。

検索はともかく、最も印象的なフレーズがこれです。

だけど今を幸せか不幸せか 決めるのは自分

宮崎奈穂子さんの曲には、自分らしさを求め、悩む姿がよく出てきますが、自分らしいかどうかは自分で決めればいいのではないでしょうか。

2014年4月28日月曜日

わからない(19/365)

表面的には満たされているのに、何か不安で、自分で自分がわからないという曲。

今はなんでもあるから、「あれがしたい」「これがしたい」っていうのがないのかもしれません。

珍しく抽象的な歌ですので、どうぞ、自分のこととして考えてくださいませ。

2014年4月27日日曜日

苺一愛(いちごいちえ)(18/365)【追記あり】

「一期一会」と「苺(イチゴ)」をかけた歌です。

イチゴが好きなお母さんを歌った曲です。

普通「一期一会」は身内には使いません。また会えるからです。実際

お母さんの大好きないちごを 贈ります
いちごいちえ 笑顔でいてね
また帰るから お母さんのご飯を食べに

で終わります。イチゴはともかく、一期一会の使い方が違っているような気がします。

でも、宮崎奈穂子さんは、語呂や調子で詞を書くタイプではなく、言葉の意味を考えて選ぶ人ですから、何か意図があるのでしょう。

もしかしたら、ちょっと考えすぎかもしれませんが、お母さんはかなり高齢で、元気ではあるけど、いつ逝っても不思議ではないのかもしれません。

私も、母が入院していたときは、これで最後かもしれないと思って面会に行ってました。

もともと、そんなに頻繁に帰ってはいなかったし、帰ったからといって母も特別なことはしてくれませんでしたが、年を重ねると母という存在はかえって大きなものになります。

東日本大震災の日、私は大阪に出張中でした。実家には寄らずに東京に戻るつもりだったのですが、新幹線が動いていないので、京都の実家に泊まることにしました。

帰ったら、たまたまもらい物の「三嶋亭の好き焼き肉」があって、2人で食べました。京都以外の人は「三嶋亭」がどれほどのブランドか分からないと思いますが、かなりの高級肉です。

思い返すと、これが母と2人でした最後のまともな食事だったかもしれません。

震災で、直接、間接に被害を受けた方には本当に申し訳ないと思いまし、家族や友人を亡くされた方には心からお悔やみ申し上げますが、母と2人で食事ができたことだけは感謝しています。


【追記】コメントをいただきました。鈴木ひろみつ様、情報をどうもありがとうございました。

以下、リンクだけ構成して、そのまま転載します(コメントの方もそのままあります)。

おはようございます。はじめまして、銀座いちご倶楽部 代表の鈴木ひろみつ と申します。この曲の生まれた背景についてコメントさせていただくことをお許しください。

この曲は、宮崎奈穂子さんと私たちとの出逢いからはじまっています。

当倶楽部は
【苺一愛いちごいちえ】の合言葉(愛言葉)のもと銀座に集う日本中の苺好きのコミュニティーを創っています。

日本が世界に誇れる苺(いちご)の新しい文化を創造しています。

特に『母の日に苺を贈ろう!』という文化を昨年より発信を開始いたしました。苺という漢字は、草冠に母という文字で表現されます。苺か子株をどんどん増やして増殖していく姿が子孫繁栄を意味して、花言葉は、『愛』『尊敬』そして『幸せな家庭』という意味があります。

確かに本来の一期一会(いちごいちえ)をサウンド的には謎っているような言葉遊びの要素はあるのですが!(笑)

そのような私たちの活動に宮崎奈穂子さんが感銘いただき生まれて曲なのです。

私たちが人々に伝えたいのスローガン 『その一粒に愛と感謝をこめて!』といことを宮崎さん流に表現していただいた素敵な曲です。

今後この曲とともに、苺好きな人々のそれぞれの母の日の歴史を綴っていってもらえると素敵な世界になるのではと考えております。

銀座いちご倶楽部

以上のような背景があることを知ってもらいたくコメントさせていただきました。

では、みなさまに
今日も大胆素敵な
苺一愛 いちごいちえ
のシーンがありますように❗️

以上です。

言葉の使い方がちょっと変わっていると思ったら、こういうことだったんですね。ちなみに「苺一愛」は登録商標だそうです。日本の法律では特別なマークをつける必要は特にないので省略します。

2014年4月26日土曜日

できる人(17/365)

子供の頃、ニンジンが嫌いだった、コーヒーが飲めなかった、でも今はできる。

小さい頃「できない」って思ってたこと
気付いたらいくつもクリアしていた

実は、今できないと思っていても、案外出来るんじゃないか、という歌です。

新入社員の頃、先輩社員の仕事ぶりに感動した経験を持っている人は多いでしょうが、実は単なる慣れで大したことないようなもんです(いや、もちろん追いつけない先輩もいらっしゃいますが)。

最初からできないとあきらめないで、一歩踏み出せばできるかもしれません。

そんな曲です。

ただし、できないことを、簡単にマスターするコツはあります。

歌詞にも出てくる自転車ですが、適切な練習をすればほとんどの人は数時間以内に乗れるようになります。

私、小学生時代はいくら練習しても全く乗れなかったのですが、高校卒業してから軽く練習したら30分で乗れました。

自転車の動作は「ペダルをこぐ」「バランスを取る」の2つを同時にこなす必要があります。2つの異なる動作を同時に練習するので難しいわけです。

ペダルをこぐ動作は難しくないので、まずはバランスを取ることに集中します。

それには、ペダルに足をかけず、地面を蹴って前に進むことです(ブレーキは操作してください)。まっすぐ進めるようになったら、ハンドル操作を覚えます。

それができるようになったら初めてペダルに足をかけます。

ちなみに、補助輪はペダルをこぐ練習にはなりますが、バランスを取る練習には全くならないので、無意味だそうです。

2014年4月25日金曜日

あいうえおん(16/365)

あい(愛)、うん(運)、えん(縁)、おん(恩)、人生で大切なことはあいうえおん

という歌です。

語呂合わせなんですが、よくできてますね。

別バージョンもあるそうですが、愛運縁恩が一番一般的だそうです。

宮崎奈穂子さんの軌跡にもつながります。

武道館コンサートのきっかけは、ファンが「ローソンの店内放送にリクエストしよう」という縁だったそうです。

また、ちょうどリクエストをしている最中に、ローソンの担当者と路上ライブで出会うという運に恵まれたそうです。

「歌・こよみ365」は、武道館実現を支えてくてた多くの方への恩返しと位置付けられています。

おそらくは事務所の方針だと思うのですが、宮崎奈穂子さんはファンからのTweetやFacebookでのコメントに返信することはほとんどありません。ブログはコメント機能もメッセージ機能も無効にしてあります。

それでも、毎日の路上ライブに集まるファンへの気遣いは愛を感じます。

ところで、この歌の歌詞に「スマホをぱちぱち パソコンぱちぱち」っていう言葉があるんですが、パソコンはともかく、スマホもぱちぱちするんですかね。

2014年4月24日木曜日

もう少しだけ、ゆっくり歩こう(15/365)

目標に突っ走るので「もう少しゆっくり歩いたら?」と言われても、ゆっくり歩けない性格の方のようです。

「今はうんと頑張って、その後でゆっくり歩こう」という歌ですが、この方はきっとゆっくり出来ないと思います。

全力で目標に向かうのは素晴らしいことですが、ちょっと心配になりますね。

どこのどなたか分かりませんが、ときどき息抜きをしてください。

2014年4月23日水曜日

人生は冒険ゲーム(14/365)

人生は冒険ゲーム」からの再掲です。市村よしなりさんに贈る歌ということです。

市村よしなりさんは、ITコンサルタントだそうで、著書に「人生で大切なことはみんなRPGから教わった」があります。

この曲の前奏がゲーム音楽風になっているのはそのためでしょう。

市村よしなりさんと宮崎奈穂子さんの対談が、オンラインセミナーになっています。

普通の女の子だった私が、武道館で6,000人のお客さんを集め、単独ライブができた理由とは?【無料オンラインセミナー】~路上から武道館へ~

市村さん、対談前にはきちんと宮崎奈穂子さんことを調べていただいたようです。人と会う前には、著作リストを眺め、何冊か読み、FacebookやTwitterの最近の書き込みには目を通すべきです。

当たり前のことですが、出来ていないことがたくさんいらっしゃいます。

その点、市村さんはきちんとした調べをしていらっしゃり、好感が持てます。

ただ、なかなかお忙しそうで、細部に勘違いがあったり、固有名詞を忘れたりしていました。対談のプロットを作っていれば、そこに取り上げる話題についてのメモを書けるのでしょうが、そこまでする時間がなかったのでしょう。

まだ公開中らしいので、興味のある方は受講登録をして視聴してみてください。

2014年4月22日火曜日

Passion Mission Action ~SAORIのように~(13/365)

Passion Mission Action ~SAORIのように~」の再掲です。

ブログ記事
昨日、吉田沙保里さんの国民栄誉賞授賞を祝う会で歌わせて頂きました。

「歌・こよみ365」で、最初に出た曲がこれでした。シングルとして発売されたこの曲は「SAORIのように」を「あなたのように」に置き換えたものと、先に紹介した「夢に歌えば」の3曲で構成されていました。「あなたのように」はアルバムに収録されていませんので、このシングルもなかなか貴重です。


▲Passion Mission Action ~SAORIのように~

『Passion Mission Action ~SAORIのように~』は、国民栄誉賞を受賞した女子レスリング金メダリストの吉田沙保里さんに送った歌です。吉田沙保里さんとは、厚木の温泉旅館「七沢荘」で偶然見かけたところを紹介してもらったそうで、その場で「歌を作らせてください」とお願いしたとか。

出会ったのは武道館よりも前で、武道館ライブの翌月曜日(2012年11月5日)、日本テレビの「スッキリ!」に出演したときは、吉田沙保里さんがビデオでコメントしていました(この時点では「歌・こよみ365」は未発表)。

宮崎奈穂子さんにしては、珍しくアップテンポの曲ですが、どうも本人が苦手なのか、なかなか生で聞く機会がありません。シングルができて、お披露目の路上ライブにも行ってたのですが、聞いた記憶がない。

そういえば、2013年10月15日(火)に開かれた企画ライブ「奈穂子の部屋へようこそ」で、最後に同じ事務所のシンガー4人でこの曲を歌ったのですが、なぜか(宮崎奈穂子さんリードのせいでしょう)バラード調になってしまい、「もう、なんでこうなるのよ」と笑われてしまうくらいでした(その時のレポートは『今さらの「奈穂子の部屋へようこそ」』をどうぞ)。

ところで、「Vision, Passion, Mission, Action」は英語でよく使われる表現みたいです。

  • Vision…あるべき姿を
  • Passion…情熱と
  • Mission...使命で
  • Action…行動する

ということなのでしょう。

シングル1枚目は、話題性を狙って金メダリストの名前を借りたのだと思いますが、アルバムの1曲目は先に紹介したとおり、特に有名ではない方の歌でした。『Passion Mission Action』はアルバム2曲目に収録されています。

このことは「歌・こよみ365」の大事なメッセージだと思っています。オリンピック選手も会社員も区別なく、武道館ライブを応援してもらったすべての人に平等に感謝の気持ちを込めた上で、アルバム編成を考えたらこうなったということなのでしょう。

【追記】
手元のCDによると、シングルCD「Passion Mission Action」は12月23日に購入しています。確か発売初日に入手したので、この日が「歌・こよみ365」の実質的なデビューと考えていいでしょう。

2014年4月21日月曜日

笑うんだ(12/365)

できない仕事を、できないというのも悔しくて、頑張ったけどやっぱりうまくできない。でも、その過程で一生懸命やったことが自分らしさ、という歌です。

プロの仕事は結果だけで評価されるべきだと思いますが、人間の評価はもちろんそれとは別です。

そういえば、タレントやシンガーソングライターの場合は、努力する過程が商品になるということもあります。自分の人生を切り売りしているようで、それは大変な職業だと思います。

2014年4月20日日曜日

泣かないこと(11/365)

さびの部分です。

いつからだろう 泣かないことを
強さと呼ぶようになったのか
どうしてだろう 泣くことを
我慢できるようになったのは

この曲は、このフレーズにつきます。

親が「泣くな」と言ったから、こういう風潮があるのでしょうね。

私自身は。親から「泣くな」と言われた経験がないので、よく分かりません。

涙にはいろいろありますが、仕事を始めた頃に一番多いのは悔し泣きでしょうか。

最近は、悔しいという気持ち自体がほとんどないので、これはこれで良くないかなと思ってます。

悲しくて泣くのは、映画などフィクションが多いですね。自分のことで泣くのは、母が亡くなったときくらいで、もう何年もありません。

嬉しくて泣いたのは、ないかも。宮崎奈穂子さんの武道館コンサートは、アンコールで泣きました。これは何の涙なんでしょうね。

2014年4月19日土曜日

私のだめなとこ(10/365)

そそっかしくて ネガティブで 頑固で 意気地なしで
空気が読めない 小心者で 本音を 言えなくて

私のだめなとこ 全部直す薬があればいいのに

という歌い出し。

気持ちは分かりますが、長所と短所は表裏一体なので、本当に全部直したら、いいところもなくなってしまいますね、きっと。

この曲は「直せればいいのに」で終わっていますが、他の曲を聞くと、嫌なところもあるけど、そういう自分も悪くないかな、という感じになれると思います。

宮崎奈穂子さんの自伝的エッセイ「路上シンガー宮崎奈穂子」には、子供の頃どういうコンプレックスがあったのかが綴られています。

宮崎奈穂子さんの歌詞に興味を持った方は、あわせて読むことをおすすめします。

ところで、こういうコンプレックスについての歌は、後半で自己肯定に回るパターンが多いんですが、この曲は2番まで聞いても「あればいいので」で終わっています。

365曲中の1曲なので、それほど違和感はないのですが、1分55秒と短いことから考えて、締め切りが迫っている頃に書いたのかもしれません。「「歌・こよみ365」のツボ」もお読みいただければと思います。

2014年4月18日金曜日

みんな恋をしたがる(9/365)

「恋をするときれいになる」っていうのは本当かもしれないけど、それだけが人生じゃないっていう歌です。

宮崎奈穂子さんは、ラブソングが相対的に少なく、どちらかというと仕事の歌が多くあります。それで、おそらくファンが「もう、みんな恋の話ばっかり」と愚痴をこぼしたのでしょうか。想像ですけど、ありそうな話です。

別に恋を否定するわけではありませんが、それだけじゃないでしょう、という気持ちはよく分かります。

実は、宮崎奈穂子さんのアルバム「Acoustic 2」はサブタイトルが「ラブソング」で、全曲ラブソングです。だいたい片想いか失恋の歌なんで、ちょっとかわいそうです。

「Acoustic 2」は、決して悪くないアルバムで(むしろ名盤と言えるくらい)、ファンも多いんですが、武道館への挑戦からは恋愛よりも仕事の歌がぐっと増えています。

おそらく、武道館という大舞台を成功させるために、多くの人が直接・間接的に関わる姿を見て感銘を受けたからではないかと思います。20代半ばの「小娘」のために、大きなお金と多くの人が動くのを見ると、感謝を通り越して恐ろしい気持ちになったのではないでしょうか(完全に想像ですが)。

確か、タレントの浜崎あゆみさんも「私の背後には、直接支えてくれる多くのスタッフと、その背後にいる大勢の人がいて、彼・彼女らの生活は私にかかっている」ということを言っていました。

ラブソングを避けているわけではないようですが、「別に私が書かなくても...」という気持ちはあるようです(確か、そういうことがブログに書いてありました)。

長い人生で、恋愛に没頭している期間は意外に短いですし、女性が仕事を続けるのは当たり前になっているのに仕事についての歌はほとんどないように思います。

そして、仕事、特に女性を対象にした曲は少ないので、マーケティング的にもこの路線は正解なんじゃないかと思います。

ラブソングを歌って欲しいというファンもたくさんいますが、私はこの路線で進んで行って欲しいと思います。

2014年4月17日木曜日

あたたかい心で(8/365)

あたたかい心でいましょう、という話。そう書くと身もふたもないのですが。

誰かのせいににするのも
嘆き続けるのも
つらいままでしょう
もうやめましょう

私、なるべく怒らないようにしています。それでもときどき怒ってしまうんですが、怒って問題が解決したことはない、それどころかかえって悪くなります。

怒っている人への対応は、当面の問題を回避することに全力が注がれるため、根本的な問題が解決しないことが多いようです。そうじゃなくて、あたたかい心で励ましてあげましょう。

ところで「歌・こよみ365完全版」は、ピアノ伴奏だけの録音が結構あります。なんとなく事情は想像できるんですが、それはおいておきましょう。

ピアノ伴奏曲の多くは、今までの曲に比べてボーカルのエコーのかかり方がが違うように思います。あまりの曲数の多さに、エンジニアさんを追加したのかもしれませんし、そういう演出かもしれません。

2014年4月16日水曜日

気持ち、斜め上を向く(7/365)

言い訳したり、悪口言ったり、疲れたと言ったりしても、ハッピーにならないから、気持ち切り替えましょうという歌。

まずは目線から持ち上げる
口角も持ち上げてみたら
きっと少しだけ元気が出る

というフレーズがあります。

うつむいていると、周囲の印象も暗い感じがするし、そうしたら「あの人と仕事がしたい」と思ってもらえませんし、困ったときに助けてもくれません。

口角を上げると、そのまま笑顔に見えるので、意識していきたいと思います。

年配の人の多くが不機嫌そうに見えるのは、表情筋が衰えてくるためだそうです。これも口角を上げることで筋力トレーニングになり、表情が和らぐそうです。

2014年4月15日火曜日

私以上に(6/365)

路上ライブの常連さんの話です。

冒頭は女性ファンの話で、(歌のエピソードの方は)いつも写真を撮っているので、「私(宮崎奈穂子)以上に私のことをよく分かってくれる」という歌です。

写真撮ってると、対象を真剣に見るので、ちょっとした変化によく気付くっていうことはあります(私はよく分かりませんが)。

Facebookにその話が投稿されていました。

その後、ファンが用意してくれるものリストが続きます。本来は宮崎奈穂子さん自身が用意するもので、実際、たいてい自分で用意しているのですが、忘れたときに備えて一部のファンが念のため準備しています。

  • マジック(マーカー)…告知用のホワイトボードに書くため
  • お釣り…CD代金のお釣り
  • 電池…キーボード用の単三電池
  • カートのタイヤ…さすがに、これを持ってくる人は少ない。宮崎奈穂子さんも持ってきません

宮崎奈穂子さんは、ブログに泣き言を書くことはほとんどないのですが、何かあったら駆けつける人はたくさんいます。面白いのは、こういうときに「落ち込んでいそうだから来たよ」という人はほとんどいないことです。

同じ事務所の別のアーティストが「いつもよりたくさん集まってくれたのは、私を励まそうとしているのだと勝手に思っておきます」と書いていました。「勝手に」ってことは、誰も「励ましに来た」とは言わなかったのでしょうね。

ところで、同じ事務所の有坂ちあきさんが、路上ライブで歌っているときとMC中の写真撮影禁止を決めたそうですが(【ライブご観覧の皆様へ 撮影・録音に関してお願いです】)。これについては私なりの意見もあるのですが、その程度のことは当然考えた上での結果でしょうから、ここには書きません。

しかし、外で写真を撮るのが難しい時代になったものです。もう、猫か花でも撮ってますよ。

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2014年4月14日月曜日

言葉の力(5/365)

以前の記事の再掲です。

人生に悩む女性の歌(たぶん女性だと思います)。

言葉の力は本当に大きくて、ひと言で傷ついたり元気が出たりするわけですが、同じ言葉でも誰に言われたか、どこでいつ聞いたかということが大きく影響します。

この曲の最後はこう結ばれます。

だからこんなとき 自ら言葉に会いに行くんだ
私が必要としている言葉はどこにある?
今の私から一歩前へ行くために

「出会い」は「出るから会える」と言うそうですが、自分から行動することで、新しい言葉に出会えたり、新しい解釈に出会えたりするのでしょう。

2014年4月13日日曜日

りらの花(4/365)

キャビンアテンダント(CA)を目指す人の話。「高校を卒業して海を渡った」ということは、英語の勉強に行ったのでしょうか。

なんでリラ(ライラック)なのかは分かりません。

Lilac (2)
▲ライラック(リラ) By Magnus Manske (Made by Magnus Manske.)
[CC-BY-1.0, GFDL or CC-BY-SA-3.0], via Wikimedia Commons

私も、同級生にCAがいますが、なかなかきつい仕事のようです。確か、大学を出て就職したはずです。

実は「キャビンアテンダント」は和製英語で、英語では「flight attendant」または「cabin crew」だそうです。

スチュワーデスという言葉は、正式な用語としてはなくなっています。性差のある言葉は「政治的に正しい」言葉とみなされないためです。

ちなみに、学校では「man」は「人一般」を意味すると習った人が多いと思いますが、これイギリスの判例で「法律にmanと書いてある部分は原則としてwomenも含む」とされたからだそうです(確認はしていません)。

例えて言うと、「姉と私の2人兄弟です」というようなものかもしれません。姉を含むときは漢字で書くと違和感があるのではないでしょうか。

2014年4月12日土曜日

まっすぐ行こう(3/365)

以前書いた「まっすぐ行こう」の再掲です。

『まっすぐ行こう』は、アルバム『歌・こよみ365~Women~』の1曲目で、宮崎奈穂子さんを題材にしたスマホゲーム「ポケットチャレンジャー」のテーマ曲として作られました。

「ポケットチャレンジャー」は、その後「ぽけっとアイドル」と名称が変更されましたが、2月で契約終了ということで、もうなくなりました。インストール済みのアプリは起動しますが、ほとんど何の操作もできません。

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▲こんな感じで、撫でるとしゃべります

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▲プレゼントアイテムには、当時よく履いていた黄色い靴もありました
(私の知る限り、3足連続で黄色い靴でした)

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▲こんな感じで、日本全国を移動します(ゲーム中は歌いません)

「Women」は、本当にいいアルバムで曲も構成も素晴らしく、自信をもっておすすめします。Amazon.co.jpで買えるようです。

1曲目は、「とにかく元気な曲にすることを心がけた」とおっしゃていたそうで、宮崎奈穂子さんにしては珍しくアップテンポの曲です。

私、この曲も好きなんですが、そのことを宮崎奈穂子さんに言うと「へえ、これ好きなんだ」と意外な様子でした。

以前、別のブログに書いた記事「宮崎奈穂子「まっすぐ行こう」」を転載します。


宮崎奈穂子さんの新譜「歌・こよみ365~Women~」の収録曲の歌詞が、ご本人のブログで少しずつ公開されています。

6月17日(月)に公開されたのは、路上アーティスト育成ゲーム「ポケットチャレンジャー」のテーマ曲でもある「まっすぐ行こう」。

ゲームのテーマ曲というだけでなく、独立した曲としてよくできています。
さすがアルバムの1曲目です。

面白いのは、1番と2番が対応していることです。

  • 擦りむいたひざ小僧の痛さ→誰かが絆創膏をくれた
  • 降って来た雨の冷たさ→誰かが傘に入れてくれた
  • 背負った荷物の重たさ→誰かが荷物手伝ってくれた
  • 誰かの笑顔に救われる嬉しさ→誰かが「ありがとう」って言ってくれた

基本的には1番が悪いこと、2番が良いことなんですが、4つめだけは1番も2番も良いことです。

いきなりネガティブなことを4つも並べたら印象が悪いからかもしれませんが、私はこう考えました。

世の中悪いことも良いこともあるけど、全体としては良いことがちょっと多い。

もっと面白いのは、悪いことはアクシデントだったり、自然現象だったり、自分の責任だったり、原因はいろいろなんですが、良いことはすべて他の人がしてくれたことになっています。

前にもどこかで書きましたが、人間が一番嬉しいと感じるのは、他人との関係性の中で生まれるようです。

意図的なのか、偶然なのか、おそらく意図的だと思うのですが、人との関わりを喜ぶいい曲になっていると思いました。


このあと、本人にどういう意味か聞いてみたんですが「いやあ、別に何も考えてません」ということでした。

もっとも、本当に何も考えていなかったかどうかは分かりません。というか、考えていないはずはないと思います。でも、クリエイターとしては手の内を明かしたくないのかもしれません。

そういえば、作詞家で放送作家の永六輔さんが「女ひとり」について聞かれたことがあったそうです。

「京都、大原、三千院、恋につかれた女がひとり」という歌い出しで、「つかれた」は「疲れた」ですか、それとも「憑かれた」ですか。

永六輔さんは「さあ、どっちでしょうね」と答えたとか。ちなみに検索結果によると「疲れた」が正しいみたいです。

作者に意図を尋ねても、まともに返事が返ってくることはあまりないのですが、それでも機会があれば私は尋ねます。それは返事を期待しているわけではなくて「あなたの詞をこれだけ考えて聞いているのですよ」という意思表示だからです。

大衆音楽をそんなに難しく考えて聞く必要はないのですが、そこは「ファン」という存在の面倒なところです。

このブログも、相当めんどくさいことになっていると思いますが、どうか1年間お付き合いください。

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▲「歌・こよみ365」が始まった頃、2012年12月8日の写真

2014年4月11日金曜日

Love from Mama(2/365)

Love from Mama (全国のママに贈る歌)

以前書いた「Love from Mama」からの再掲です。

「mamaEXPO 2013」というイベントのために作られた歌だそうですが(【「mamaEXPO 2013」@幕張メッセ出演決定!】)、主催者都合により、実施の2週間ほど前に突然キャンセルされてしまいました(『mamaEXPO 2013』開催延期のお知らせ)。結構な大物歌手も出演予定だったので驚きました。

タイトル通り、ママに贈る歌です。コーラスがなかなかいい感じです。本人曰く「今までになかった、ゴスペル風」だそうです。

宮崎奈穂子さんは、合唱部にいたこともあったそうですし、企画CD(CD-Rで作った限定発売品)では、多重録音を使った「ひとり合唱アルバム」を出しています。この曲は「ひとり合唱」ではないと思いますが、メインボーカルがバックコーラスとよくマッチしたいい歌だと思います。

2014年4月10日木曜日

夢に歌えば(1/365)

以前の記事「夢に歌えば」を再掲しています。

「歌・こよみ365」のテーマ曲『夢に歌えば』です。

武道館単独コンサート前、朝日新聞夕刊一面に載ったときの見出しが、この言葉でした。

▲夢に歌えば

歌詞を聞くと、彼女の別の曲『路上から武道館へ』が下敷きになっていることが分かります。『路上から武道館へ』は、今まで5年間の歌手生活を振り返る、とても良い曲です。


▲路上から武道館へ

ただ、『路上から武道館へ』の、具体的なエピソードを含めたストレートな歌詞は確かに胸を打つのですが、宮崎奈穂子しか歌えない曲になってしまってます。

実際、テーマがストレートに見えすぎると、本人も発表を迷ったそうです。

曲を作ることで、自分はすっきりしたのだけど、こんなものを発表してもいいものか迷った。

と講演で言っています。

たとえばユーミンの『ひこうき雲』は、飛び降り自殺した人がモチーフになっていますが、死を正面から取り上げると重くなりすぎてしまいます。
2番の歌詞には「死」という言葉が出てきますが、なんとなく聞き逃してしまう。
それくらい隠してしまった方が、逆に心に残るように思います。

その点『夢に歌えば』は、エピソードが抽象化されていて、作品の完成度が高い。

たとえば「見知らぬ誰かが私を見つけて、いい歌だと言った」という下りがあります。

これは、明らかに『路上から武道館へ』のエピソードで、初めて路上ライブをやったとき、誰ひとり立ち止まらず、まるでそこにいないかのような扱いを受けた後、どこで聞いていたのかある人が現われて「いい歌だね」と言うシーンです。

『夢に歌えば』では、具体的なエピソードを隠すことで、イメージを広げることに成功しています。

ちなみに私、『路上から武道館へ』で、この後に続く「嬉しくて、泣いた」の部分、特に「嬉しくて」と「泣いた」の間がとても好きで、そこだけ聞いていたいくらいなんですが、やっぱりちょっと「重い」。

曲としての完成度から言えば『夢に歌えば』の方が上だと思います。もちろん、優劣の話ではありません。それぞれに良さがあります。

また、『夢に歌えば』で特に感心したのは以下の下り。言葉が凝縮されていて、心に響きます。

今の私には 歌を作ること 路上で歌うこと
夢に歌えば 必ずかなう あなた教えてくれた

「今の私にできることは」と言わず、「今の私には」と言い切り、さらに「必ずかなう」と続けるところが新鮮です。

「必ずかなう」と教えてくれた「あなた」は、直接的には「いい歌だ」と言った見知らぬ人でしょうが、実は聞いている人、つまり「私」のことも指しているように思えます。

これにより、歌い手と聞き手が一体になるような効果が出ています。

そういうわけで、『路上から武道館へ』は、『夢に歌えば』よりもずっと感動的で、ストレートで、良い曲なんですが、完成度は『夢に歌えば』の方が高いと思っています。

そして、『夢に歌えば』が大ヒットしたら、「この話はね、初めて路上ライブしたときに...」と、したり顔で教えて上げるのが私のささやかな夢です。

さらに、もうちょっと大きな夢は、「この話はね」と言いかけところを遮られて、「あ、知ってる『路上から武道館へ』でしょ」と言われることです。

2014年4月6日日曜日

「歌・こよみ365」完全版、届きました

1年間で365曲を作る「歌・こよみ365」、完全版が到着しました。

ポリプロピレン製の2枚入り簡易ケースに入ったものが15組、合計30枚です。

厚紙を折り曲げて作るボックスが付いてました。結構ちゃちな感じでしたが、組み上げるとそれなりに格好良く仕上がっています。

歌詞は、A4版の小冊子になってます。1ページに8曲、本文46P、表紙とと本文は同じ紙で表紙と裏表紙を入れてモノクロ48ページの中綴じ印刷です。16の倍数で良かったですね(小ロット印刷の場合はあまり変わらないかも知れませんが)。

裏表紙には、宮崎奈穂子さんの直筆サインが入っていました。

なお、本文は文字が小さくて私にはよく読めません。

曲構成は、既発表曲も含めて順序が変更されています。また、「○○さんへ贈る歌」という詞書きがありません。

このブログは、アルバム発表順に紹介してきましたが、今後は以下のようにしたいと思います。

  • 完全版の1曲目から改めてエントリを書き起こす
  • 既に書いたものはそのまま置いておき、同じ曲については本文をコピーする

既に書いた記事の日付を操作することもできるのですが、以前書いたものに加筆したくなることもあるかもしれません。

また、もしかしたらアレンジが変わっているかもしれません(さすがに、それはないと思いますが)。

再スタートは、宮崎奈穂子さんの誕生日、4月10日にしたいと思います。

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