2015年2月11日水曜日

流れていく雲を見つめて (308/365)

いろんなもののテンポが早くなっていく中で、

そんな中だからこそ 空を見上げて
流れていく雲を見つめて
がんばってる自分を 褒めて上げるのもいい

という歌です。

テンポが早くなっている例に、こんなものが挙げられます。

  • 飛行機…乗降時間に余裕が必要なので、国内線は意外に早くありませんが、国際線は航続距離が伸びたため、大幅に短縮されています。たとえば、昔の米国便はアラスカのアンカレッジで給油していましたが、今は基本的に直行便です。
  • 新幹線…東海道新幹線が開通したとき、東京-新大阪間は3時間10分(190分)でしたが、現在は約2時間半(150分)になりました。
  • インターネット…インターネットの商用利用が解禁される前、1980年代は電子メールの到着に丸1日かかる場合もありました(技術的な説明は省略します)。宛先を間違えた場合、エラーが返ってくるまで2日かかったこともあります。現在は数秒以内に到着します。
  • コンビニ…コンビニエンスストアの代表「セブンイレブン」は、名前の通り午前7時から午後11時の営業でした。現在では24時間営業が一般的です。商品の入れ換えも頻繁ですし、売り上げ情報は数時間以内に本部へ連絡されるそうです。
  • パソコン…ビジネスにパソコンが活用され始めたのは1985年頃です。当時と比べて今のパソコンは、安いものでも計算速度が5000倍、メモリ容量が4000倍、外部記憶装置の容量が100万倍くらいになっています。
  • クラウド化…新しくコンピュータを用意してサービスを提供するまで(たとえばWebサイト)、1980年代には数週間かかっていたものが、クラウドサービスを使えば5分でできます。実際に5分で作ってみました(Microsoft Azure IaaS講座: 5分で作れるサーバーシステム(1限目) ~とにかく仮想マシンを作ってみよう~)

こうして見ると、特にコンピュータ関連の速度向上が目立ちます。

この傾向は、パソコン以前、コンピュータが企業内で使われるようになった1970年代から顕著になっています。

「情報の氾濫」を警告する人もいましたが、本当の意味を分かっていた人は少なかったかもしれません。小説家の庄司薫は、情報氾濫の意味を理解していた数少ない人で、1970年代に「情報の多いのが問題ではなく、解釈が多いのが問題だ」と主張していました。

現在、情報が多いこと自体は、検索技術の発達と、個人の嗜好に合わせた自動フィルタリングである程度解決されていますが、解釈は機械的なフィルターができません。

また、検索や自動フィルタリングに頼りすぎて、自分の意見なのか他人の意見なのか分からなくなってしまうこともよくあります。

そんな中だからこそ、地に足を付けて、自分を見失わずに頑張っていきたいものです。

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