2015年2月28日土曜日

お腹の中の赤ちゃんへ (325/365)

お腹の中の赤ちゃんへ」に、若干の修正を加え、動画リンクとその説明を追加しました。


ちょうど、この歌ができた頃、宮崎奈穂子さんのお姉さんに赤ちゃんが出来たそうです。この曲もお姉さんに贈る作品かと思ったら、違うそうです。

でも、作品を作っているときはお姉さんのことを参考にしたそうです。

この曲は赤ちゃんが生まれる前の話、生まれたあとの話が「生まれてくれてありがとう(113/365)」、そして結婚式の歌が数曲、節目の歌が増えています。

ちなみに、私が生まれた少し後に「こんにちは赤ちゃん」が流行ったそうです。この曲も、それくらい定番になればいいですね。

▲「こんにちは赤ちゃん」

1963年のヒット曲で、作詞:永六輔、作曲:中村八大という、当時のゴールデンコンビの作品です。ちなみに坂本九が歌った「上を向いて歩こう」も同じ作者で「六八九トリオ」と呼ばれたそうです。

「こんにちは赤ちゃん」は梓みちよが歌いました。後の「二人でお酒を」のような大人っぽい曲とは随分違いますね。

2015年2月27日金曜日

元気でいますか? (324/365)

小学生の頃、とても仲が良かったのに、急に引っ越してそれっきりという経験は、多くの人が持っているのではないでしょうか。

この歌は、「おそろいのキーホルダー」や「交換日記」といった具体的な思い出とともに、友人の消息を思います。

あなたに会えなくなったあの日から
私は上手く笑えないまま

というくらいなので、よほど大きな喪失感があったのでしょう。

昔は、突然の転勤は今よりも多くありましたし、さまざまな事情で行き先を告げずに引っ越すこともよく聞きました。

今はどうなんでしょう。

携帯電話とインターネットの普及で、友人とのつながりは今よりもずっと長く続くように思います。私も、mixiやFacebookができて、数十年ぶりの再会をした友人がたくさんいます。

もっとも、今は「縁を切りたいのに、つながらざるを得ない」という悩みもあるかもしれません。

ところで、仲の良かった友人を、Facebookで検索することもありますが、会いたい人に限って見つからないんですよね。特に女性は姓が変わる人が多く、さらに難しくなります。

2015年2月26日木曜日

まあるいショートケーキ (323/365)

子供の頃、ショートケーキが食べられるのはクリスマスと誕生日だけだった。今ではいつでも買えるけど、その時の気持ちを思い出して、ケーキを買って実家に帰ってみよう。大切な気持ちを思いだした記念日として。という歌です。

私、ショートケーキは小さく切ってあるから「short」だと思ってたんですが、違うそうです。だから「丸い大きなショートケーキ」はおかしくありません。

スポンジケーキにホイップクリームを使ってイチゴを乗せたケーキを「ショートケーキ」として広めたのは不二家だそうですが、これは日本独自の呼び方だそうです(米国の一部でも使うそうですが)。

Wikipedia「ショートケーキ」によると、以下の説があるそうです。

  • アメリカの「ショートケーキ」に由来(スコーンのようなものだそうです)
  • 短時間で作れるから
  • 生クリームやイチゴを使用するため日持ちしないから
  • 英語の「short」の「もろい」や「サクサクした」に由来
  • スポンジを作るのにショートニング(食用油脂)を使っているから

私の子供の頃は「生クリーム」が高価だったため、「バタークリーム」と称する粗悪なクリームを使ったケーキがたくさんありました。

ところが、大人になって「バタークリーム」が実は大変美味しいものであることを知りました。昔の「バタークリーム」は臭みがあったのですが、本物はもちろん臭くありません。生クリームの脂肪分を凝縮させるとバターになるので、バタークリームは生クリームよりも濃厚な味になるようです。

想像するに、昔の「バタークリーム(的な何か)」は、バターの代わりに適当な油脂が入っていたのではないでしょうか。

大人になって「本物は美味しい」と気付いた3大食品は以下の通りです。

  • バタークリームケーキ…油脂の質が悪く臭いがする
  • (缶詰の)ホワイトアスパラガス…妙な臭いがする
  • (缶詰の)洋なし…食感が悪く、これも何が妙な臭いがする

いずれも、本物は大変美味しいもので、しばらく敬遠してたのが残念です。

2015年2月25日水曜日

One More Step EGG FORWARD (322/365)

エッグフォワード」という、人材育成や組織コンサルティングの会社に贈る歌です。

武道館前から縁のある会社のようですね。

「エッグ(卵)」は可能性の象徴、「フォワード(前向きに)」は、可能性の広がりを意味するそうです。

なんだか楽しそうですね。

その日の、宮崎奈穂子さんのブログでも紹介されています。

6/30 EggForward,Inc.さん主催「おとな文化祭」で歌わせていただきました!

2015年2月24日火曜日

タイミングの神様 (321/365)

「タイミングの神様」がいるそうです。気まぐれでチャンスをくれるのですが、「私なんかまだまだ」と遠慮していると、扉が重力で閉まるそうです。

重力で閉まるということは、こんな扉ですね。

Door

タイミングの神様はあまり聞きませんが「チャンスの神様」の話はよく聞きます。

チャンスの神様は前髪をつかめ(後ろは禿げている)

宮崎奈穂子さんとチャンスについては、「ACTION ~あなたが背中を押してくれたから~(104/365)」で詳しく紹介しているので、よろしければご覧ください。

タイミングを逃さないためには「謙遜して、遠慮するな」と歌われています。

肩の力抜いて (252/365)」「「もっと頑張っておけばよかったな」(213/365)」では「徒然草」の第150段の紹介をしています。要するに

下手くそだからといって、人に披露しないといつまで経っても上達しない。
笑われても、人に見せるうちにうまくなる。

ということだそうです。

今でこそ実力派の宮崎奈穂子さんですが、某所でデビュー当時の路上ライブの動画が出てきて、失礼ながらとても残念な感じでした。でも、その時の活動があるから今があるのでしょうね。

2015年2月23日月曜日

あなただけの宝物 (320/365)

誰もが、自分だけの宝物を持っているという歌。もしかしたら、それは「自分自身」あるいは「自分の才能」かもしれません。

最後はこう終わります。

一緒に 育てたい あなただけの宝物
あなたの その夢の 最初の応援者になりたい

一緒に 叶えたい あなただけの宝物
いつの日か 誰かの 希望の光にきっとなるから

インディーズ系のシンガーソングライターを応援していると、そのつてで「○○さんも応援してくださいよ」とお願いされることがあります。

その人のことが気に入れば、できる範囲で応援するのにやぶさかではありません。誰かが上がれば、誰かが落ちるというゼロサムの世界ではありませんから。

ファン同士のつながりもあり、必要だと考えれば、あるいは要請があればみんなで協力します。

ところが、どうもアイドルの世界はそういう結びつきが希薄なんだそうです。もちろん、アイドルによって違うのでしょうが、どちらかというと独占欲の強い人が多いそうです。

友人は、「布教者か、独占者かの違い」と言っていました。

私も、多少気になるアイドルもいますが、独占したいという気はありません。独占してもあまりいいことはないと思うのですが。

それより、一緒の夢を見た方が楽しいと思います。

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▲アイドルではありません。絵を描く人「さいあくなな」ちゃん。
専門学校の卒業制作で見て以来、気にかけています。

2015年2月22日日曜日

時代の風を感じて~愛のGT-R~ (319/365)

日産GT-Rの歌です。私たちの頃は「スカイラインGT-R」でしたが、現行車種は単なるGT-Rだそうです。

GT-Rの開発責任者だった水野和敏さんのご縁のようで、3曲目になります。先に書いた以下2つのブログエントリもあわせてご覧ください。

3曲目は、「完全版」にしか収録されていないため、誰に贈る歌かは分かりませんが、GT-Rという商品名が入っていることから、水野氏個人のような気がします。

水野氏は、日産退社後、自動車評論や講演活動をなさっていましたが、2014年に台湾の自動車メーカー「裕隆汽車」傘下の華創車電技術中心(HAITEC)」副社長に就任されました。ちなみに「汽車」は中国語で「自動車」の意味です。

日経ビジネスにインタビュー記事「日産GT-Rの水野氏が退職、緊急インタビューを敢行!」がありました。

サブタイトルは「GT-Rをヒュンダイのクルマが超える日は来るか」ですが、ヒュンダイは勧告ですし、GT-Rは過去の車なので、ちょっとあおりすぎのような気がします。確かにヒュンダイについてのインタビューもあるので、誇大広告というわけではないのですが、台湾「裕隆汽車」の立場がありません。

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2015年2月21日土曜日

もしあのとき (318/365)

自分の人生は自分で選択しているとしても、「あのとき、こっちを選んだらどうなっていたかな」と思うことはあります。

もしあのとき 違う道を選んでいたら?
違う答え方してたら? 今違ったのかな
そんな風に 考えちゃうんです

ここで「今は違ったのに」と断定するのではなく、「今(は)違ったのかな」「そんな風に考えちゃうんです」と弱気なあたりが救われます。

実際、他の選択肢を選んだとしても、その後でどうなるかは誰にも分かりません。

選ばなかった世界は存在しないので、今ある世界を受け入れるしかないんです。

それにしても、宮崎奈穂子さんが地声から裏声に切り替わるところはとても心地いい音です。この曲だと「違う道を選んでいたら?」の部分です。お聞かせできないのが残念です。

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2015年2月20日金曜日

誓いの言葉~Wedding Song~ (317/365)

結婚式の歌です。

歌い出しは

一番好きな言葉は「ありがとう」

集まってきてくれた人に、感謝の意を表して、これからみんなに恩返しをする決意表明になっています。

「歌・こよみ365完全版」に含まれる結婚式の歌は全部で9曲であります。「誓いの言葉」が入っている26枚目は、決意表明が多く、ここに収録されたようです。

  • ずっと ずっと~Wedding Song~
  • ふたり 歩いていこう~Wedding Song~
  • ありがとう~Wedding Song~
  • お父さんとお母さんへ~Wedding Song~
  • 春夏秋冬~Wedding Song~
  • 愛が支えるウエディング~Wedding Song~
  • 一生分の恋~Wedding Song~
  • 誓いの言葉~Wedding Song~
  • 家族~Wedding Song~
  • 「ありがとう」といえば、「寂しがり屋の恥ずかしがり屋(246/365)」もどうぞ、

    2015年2月19日木曜日

    わかってるくせに わかってたくせに (316/365)

    「今の自分は、すべて自分が行ってきた選択の結果だ」ということは多くの人が言っています。無自覚な場合もありますが、今の世の中で、本当に強制された生き方をしている人はほとんどいません。

    ダイエットに失敗したのは自分がさぼったからですし、運動が続かないのは自分で運動をやめたからです。試験の成績が悪いのは勉強しなかったからだし、勉強しなかったのは、友人の旅行の誘いに乗ったからです。

    こうした考え方は「選択理論」として整備され、「より良い人生を過ごすための考え方」として有効な手法になりました。

    一般には、「他人の強制ではなく、自分で選んだ結果だ」と思った方が、ハッピーであるとされています。

    とは言え、常に満足できて、いつでもハッピーかというと、なかなかそういうわけにもいきません。

    • 旅行の誘いを断って勉強して、資格は取れたけど、旅行にも行きたかった
    • 勉強せずに旅行に行って、楽しかったけど、試験には落ちて、目標が遠のいた

    そういうことは誰でもあるでしょう。

    答えはどこにもありません。

    ゆらゆら 揺らぐのはどうして?
    どこかに向かってるの こっちで合ってるの
    答え場出ないまま 歩き続けていく

    2015年2月18日水曜日

    雨上がり (315/365)

    夕立の激しい雨と、その後に出た虹を人生に重ねます。

    虹にまつわる逸話は世界中にたくさんあります。

    旧約聖書では、ノアが箱船で乗り切った大洪水のあと「二度と、世界を全滅させるようなことはしない」という誓いの印です。

    中国では、蛇や竜の一種とみなしていたようで、「虹」が虫偏なのはそのためです。北アメリカやオーストラリア、西アフリカでも蛇の一種だという伝説があるそうです。

    虹は、白色である太陽光が水滴で屈折してできるため、連続した色変化を示します。これを「7色」としたのがニュートンです。

    当時のイギリスでは、虹は5色(は赤黄緑青紫)とされていたのですが、ニュートンが橙と藍を加えて7色にしたと伝わっています。ニュートンは、虹の色が連続的で「何色」と明確に言えないことを知っていたはずですが、「7」という神聖な数にどうしてもしたかったようです。

    音階がドレミファソラシの7音というのも1つの理由です。

    言語学者のノーム・チョムスキーは、「言語によらず虹が7色なのは、言語化する前の深層構造が人間に共有だから」としたそうですが、実際には2色から6色まで幅があります。ただし、多くは6色の多いようなので、チョムスキーが完全に間違っているわけではありません。

    なお、俗に「紫」と言いますが、紫(パープル)ではなく「スミレ色(バイオレット)」です。

    虹

    2015年2月17日火曜日

    一番近で支えてくれた人へ (314/365)

    一番近で支えてくれた人への歌。

    あなたと歩いてきたから

    「間違っていた」なんて 私は一生思わない

    「遠回りだ」なんて 言う人がいたとしても
    <中略>近道だったとしても 私には意味がなかったから

    と歌います。

    何か失敗したのでしょうか。

    間違っていたか、遠回りだったか、ということは実際誰にも分かりません。もし別の判断をしたら、もっと大きな別の問題があったかもしれません。

    そもそも

    あのとき別の選択肢を選んでいたら

    という考えても、選んでないのだから意味がありません。

    選ばなかった未来は存在しないのです。

    過去から学ぶことはできますが変えられないし、未来を予想することはできますが確定していないし、意味があるのは現在の判断だけです。

    2015年2月16日月曜日

    メリークリスマス (313/365)

    宮崎奈穂子さんの曲には、季節感のある歌が少ないと言われます。実際「ねえ...」が冬を示すくらいで、ほとんどありません。

    そこで、ということでもないのでしょうがクリスマスの歌です。もっとも、クリスマスのライブでも披露されなかったので、これからの定番になるような感じではなさそうです。

    宮崎奈穂子さんらしいのは、曲に登場するのが夫婦や恋人ではなく、こんな人たちです。

    • いまいちうきうきできない私
    • ケーキを予約するお父さん
    • ケーキの予約を取る店員さん
    • ケーキ片手に誰かに誰かに会いに行く人
    • 足早に帰る人
    • 遅くまで仕事のある人
    • 仕事して終電で帰る私

    「誰かに会いに行く」恋人、「ケーキの予約」が家族を示唆していますが、「私」の気持ちを反映してか、あまり浮き浮きした感じではありませんね。

    店員さんを取り上げるのは宮崎さんらしい視点です。

    ところで、昔のクリスマスケーキに比べ、今は圧倒的に美味しくなっていますね。

    クリスマスケーキは、当日出荷が多いため事前に作って冷凍しておくのだそうです。冷凍と解凍の技術が進歩したのでしょうか。

    2015年2月15日日曜日

    赤ちゃんみたいな人になりたい (312/365)

    赤ちゃん、特に新生児は無条件にかわいいものです。

    「私の理想の人は 赤ちゃんです」

    で始まるこの曲は

    赤ちゃんが笑っただけで みんな笑顔になる
    赤ちゃんに触れただけで みんな心軟らかくなる

    そんな人になりたいと歌います。

    何かが上手にできても、仕事をたくさんこなしても、周りの人を笑顔にできなければ意味はないし、価値もないですね。

    「いるだけで楽しい」そういう人になりたいものです。

    2015年2月14日土曜日

    大人の私へ (311/365)

    「中学生の私」から、「大人の私」に尋ねる歌です。

    「あの頃の私に伝えたい」という曲はときどきありますが、逆は結構珍しいのではないかと思います。

    何か、つらいことがあって、大人になったら解決するだろうか、それとも続くのだろうかと思っているのかもしれません。

    • どんな仕事をして、どんな毎日を過ごしていますか?
    • 中学生の頃の悩みを覚えていますか?
    • 誰にも言えないコンプレックスは大人になっても抱えていますか?
    • 夢はかないましたか?

    そういう歌です。

    すべての大人がそうとは限りませんが、中学生のような悩みはだいたいなくなります。もっと大事なことが見つかるから。もしかしたら、忘れてしまうかもしれません。

    コンプレックスはなくならないですね。ただ、慣れます。

    夢は、どうでしょう?

    確かなのは、大人になるのは、悪いもんじゃないってことです。

    2015年2月13日金曜日

    全部、無駄じゃない (310/365)

    遠回りだったかな、やらない方がよかったかな、必要なかったかな、そういうことがあったとしても、「全部無駄じゃない」という歌です。

    落ち込まないぞ(221/365)」でも紹介した通り、宮崎奈穂子さんは著書で「困ったこと、苦しいことがあっても、全部意味のあることだ」という意味のことを書いていました。

    これも前に紹介したとおり、一時期、ファンの間では、ちょっと困ったことがあると「それもみんな何か意味があることだから」と言ってなぐさめるのが流行したくらいです。

    ただ、すべての経験を「無駄じゃない」ようにするには、それだけの努力が必要です。

    米国のビジネス英語では、「失敗」のことを「lessons to learn(学んだこと)」と言います。単なる言い換えなんですが、タイトルが「lessons to learn」になっていると、必然的に「では次回どうするか」ということを書かざるを得ないように誘導されます。

    だから、単に「無駄じゃない」と思うだけではなく、「無駄じゃなくすにはどうしたらいいか」を考えたいものです。

    2015年2月12日木曜日

    世界をひとつの家族にする (309/365)

    株式会社ウィルフォワードに贈る歌です。武道館ライブ実現のために企業回りしていた頃に出会ったようです。Facebookに書き込みが残っていました。

    いくつかの事業を展開していますが、全体としては企業のPR戦略コンサルティングが中心のようです。

    YouTubeにこんな作品が上がっていました。


    ▲つながるふぉわーど「手と手、心と心」(初音ミク Tell your world)
    一種のプロモーションビデオみたいですね
    宮崎奈穂子さんは数カット登場しますが、31秒あたりからが一番長く写っています

    こういう遊び心もあるようです。


    ▲AKB48 恋するフォーチュンクッキー ウィルフォワードスタッフVer. 踊ってみた

    2015年2月11日水曜日

    流れていく雲を見つめて (308/365)

    いろんなもののテンポが早くなっていく中で、

    そんな中だからこそ 空を見上げて
    流れていく雲を見つめて
    がんばってる自分を 褒めて上げるのもいい

    という歌です。

    テンポが早くなっている例に、こんなものが挙げられます。

    • 飛行機…乗降時間に余裕が必要なので、国内線は意外に早くありませんが、国際線は航続距離が伸びたため、大幅に短縮されています。たとえば、昔の米国便はアラスカのアンカレッジで給油していましたが、今は基本的に直行便です。
    • 新幹線…東海道新幹線が開通したとき、東京-新大阪間は3時間10分(190分)でしたが、現在は約2時間半(150分)になりました。
    • インターネット…インターネットの商用利用が解禁される前、1980年代は電子メールの到着に丸1日かかる場合もありました(技術的な説明は省略します)。宛先を間違えた場合、エラーが返ってくるまで2日かかったこともあります。現在は数秒以内に到着します。
    • コンビニ…コンビニエンスストアの代表「セブンイレブン」は、名前の通り午前7時から午後11時の営業でした。現在では24時間営業が一般的です。商品の入れ換えも頻繁ですし、売り上げ情報は数時間以内に本部へ連絡されるそうです。
    • パソコン…ビジネスにパソコンが活用され始めたのは1985年頃です。当時と比べて今のパソコンは、安いものでも計算速度が5000倍、メモリ容量が4000倍、外部記憶装置の容量が100万倍くらいになっています。
    • クラウド化…新しくコンピュータを用意してサービスを提供するまで(たとえばWebサイト)、1980年代には数週間かかっていたものが、クラウドサービスを使えば5分でできます。実際に5分で作ってみました(Microsoft Azure IaaS講座: 5分で作れるサーバーシステム(1限目) ~とにかく仮想マシンを作ってみよう~)

    こうして見ると、特にコンピュータ関連の速度向上が目立ちます。

    この傾向は、パソコン以前、コンピュータが企業内で使われるようになった1970年代から顕著になっています。

    「情報の氾濫」を警告する人もいましたが、本当の意味を分かっていた人は少なかったかもしれません。小説家の庄司薫は、情報氾濫の意味を理解していた数少ない人で、1970年代に「情報の多いのが問題ではなく、解釈が多いのが問題だ」と主張していました。

    現在、情報が多いこと自体は、検索技術の発達と、個人の嗜好に合わせた自動フィルタリングである程度解決されていますが、解釈は機械的なフィルターができません。

    また、検索や自動フィルタリングに頼りすぎて、自分の意見なのか他人の意見なのか分からなくなってしまうこともよくあります。

    そんな中だからこそ、地に足を付けて、自分を見失わずに頑張っていきたいものです。

    2015年2月10日火曜日

    みんな生きている (307/365)

    命が、人から人に受け継がれ「みんな生きている」という曲です。歌詞の2割が人の紹介に費やされます。非常に多くの人が登場するので分類してみました。

    地域的関係 社会的関系 個人的関係
    工事現場のおじさん スーパースター 幼稚園の時に好きだった人
    最寄りのコンビニの店員さん トラックの運転手 最近連絡とれてないあの子
    居酒屋でバイト頑張る大学生 ノーベル賞受賞者 中学時代の担任
    近所の明るいおばちゃん 日本代表のサッカー選手 今ここに立っている私

    一番最後に「私」を入れることで、曲のイメージががらっと変わります。みんな生きていて、私も生きていきます。

    2015年2月9日月曜日

    もういいかい まあだだよ (306/365)

    前曲に続いて、これも童謡風です。ですが、これも全曲同様、内容は自分の内面を考える歌です。

    もういいかい まあだだよ

    のあとは

    私の夢 諦めついた?

    あるいは

    あなたの人生 どうするつもり?

    ちょっと厳しい言葉もあります

    何かを守るため 失ったものも
    この夢追いかけるために 手放したもの

    健康食品や医薬品のネットショップを運営する「ケンコーコム」創業者の後藤玄利氏は、インタビューで「僕は夢以外の何でも捨てられる」と語っています(【独占独白】ケンコーコムの後藤社長、楽天との乖離を語る)。

    この曲自体は、依頼曲じゃないかと思いますが、宮崎奈穂子さんも大きな舞台に立ったり、次のステップを踏み出したりする時に、不本意なことがあったのではないかと想像します。

    曲の最後はこう締められます。

    私の夢 諦めついた?
    まだまだ まあだだよ

    まだまだ、まだまだ夢の途中のようです。

    2015年2月8日日曜日

    あまのじゃく (305/365)

    「歌・こよみ365完全版」オリジナルの曲は、意外に歌われていないのですが、この曲はときどき聞きます。少し童謡風です。

    本当は欲しいのにわざと目を背けてみたり、つらいのに大したことないと言ってみたり、そういう歌です。

    オタク界ではこれを「ツンデレ」と呼びます。本当は好きなのに、気のないふりをしてみたものの、やっぱり好き、そんな感じです。

    「あまのじゃく(天の邪鬼)」は、その名の通り鬼の一種、つまり妖怪です。

    人の心を読み取って反対に悪戯をしかけるのですが、あまり大きな力は持っていないようです。今では「人の心を読み取る」という部分は重視されず、「してほしいことと反対のことをする」意味で使われます(Wikipedia「天邪鬼」)。

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    ▲この曲を初めて聞いたのと同じ場所

    2015年2月7日土曜日

    コーヒーは口実です (304/365)

    仕事で失敗して、今日は最悪だと思って帰り、最寄り駅に着いたら22時前、これは仕事の厳しさの歌かと思ったら違いました。

    閉店ぎりぎり あのコーヒー屋さんに急ぐ
    扉を押し開けると
    おじいちゃんのマスターが微笑んだ

    コーヒーを口実に、このマスターの笑顔を見に通う喫茶店の歌でした。

    何も聞かず、すべてを受け止めて微笑むマスターがいる喫茶店というのも、最近はずいぶん減ったように思います。

    スターバックスの店員さんは、とても優秀で複雑なカスタマイズをオーダーしてもほとんど間違えないし、適度な距離感で会話もできますが、席に着いたらそれっきりです。話をすることはまずありませんし、水を替えてくれることもありません。

    昔の喫茶店は、カウンター越しに会話があったり、席についていても水の交換に来てくれたものです。

    友人によると、京都のある喫茶店では、追加注文なしに粘っていると、頼んでもいない日本茶が出てきたそうです。もちろん、これは「帰れ」という合図です。

    このおじいちゃんのいる喫茶店では、そういうことはしないと思いますが。

    2015年2月6日金曜日

    ようこそ パパとママのもとへ (303/365)

    生まれてきた赤ちゃんの歌です。

    「歌・こよみ365完全版」には、赤ん坊の歌も何曲か入っています。結婚式の歌と違って、簡単な見分け方がないんですが、おそらく3曲です。

    正確には「生まれてくれてありがとう(113/365)」はお孫さんに向けた歌、「お腹の中の赤ちゃんへ(325/365)」はタイトル通り生まれる前の歌ですので、「赤ちゃんの曲」は厳密にはこの曲だけということになるかもしれません。

    ようこそ パパとママのもとへ

    という部分のメロディがとても美しくて、心に響きます。

    生まれたばかりの子供は、とても手がかかるのですが、本当にかわいいものです。その後、離乳食が始まるとウンチの臭いも強くなり、母親から受け継いだ抗体が消えて病気にかかりやすくなりますし、体温調整機能が未熟なため、急な発熱が見られたりします。

    それでも、多くの人は「生まれてから2歳くらいまでが一番かわいい」と言います。

    もっとも、同僚によると「5歳になっても10歳になっても、2歳の時と同じくらいかわいい」と強く主張していました。そういうものかもしれません。

    2015年2月5日木曜日

    夢道 (302/365)

    みのる式夢道」という教育法をテーマにした曲です。株式会社P&Hの高岸実(たかぎしみのる)社長の名前に由来するようです。

    もともとは学習塾フランチャイズ「ペガサス」を経営する会社でしたが、「やる気のない(ように見える)子供」のことを考えているうちに生まれた教育法だということです。

    みのる式夢道」は、学校や受験のための学習ではなく、個人のやる気を引き出し、自ら学習する意欲を高めることを目標にしています。

    Facebookページ「みのる式夢道」では、日々の活動の様子が紹介されています。また、この曲「夢道」を聞くこともできます。

    なお、曲名は「ゆめみち」ですが、Webサイト「みのる式夢道」のドメイン名「yumedo.p-andh.co.jp」からも分かるとおり、「ゆめどう」と読むようです。

    2015年2月4日水曜日

    「誰かのため」なんて綺麗事だと思ってました (301/365)

    前曲「「働く」って」に続き、仕事の歌です。そして、引き続き、以前書いたエントリ「大人って(118/365)」の内容と重複します。

    「何かが上手になること」「何かで一番になること」「何かが速くできること」こう言うことがあっても、それ自体が嬉しいのではなくて

    一番嬉しかったのは「誰かの役に立てた」ことだったんだ

    という歌詞の通りです。

    冒頭の歌詞は

    「誰かのため」なんて 綺麗事だと思ってました

    とあります。宮崎奈穂子さん自身、学生時代はそう思っていたそうです。たとえば、ブログ記事「「仕事って、こんなに楽しいものなんだ。」って。」には

    私は学生時代恥ずかしながら、
    「学生時代が一番華、仕事なんてしたくないな。。」
    って思っていました。

    と書かれており、さらに

    迷う日も、落ち込む日も、眠れない日もたくさんあるけど、
    「仕事って、こんなに楽しいものなんだ。」って、
    今すごく感じています。

    と続きます。

    前に書いたとおり、仕事は楽(らく)ではないけど楽しいものです。

    2015年2月3日火曜日

    「働く」って (300/365)

    旧約聖書には、人間の原罪として「労働」と「出産」を与えたと読める箇所があります。そのせいか、中世ヨーロッパでは働き過ぎることは「悪いこと」とみなされていたそうです。

    この解釈が明確に否定されたのはプロテスタントの台頭によるということになっています。

    実際にカソリックの教義で「労働=罪」になっているとは思えませんが、そういう風に思っていた人は多かったようです。

    日本では、労働観がちょっと違って、昔から「勤労は美徳」ということになっています。

    ところが、最近の若年層、特に学生の間には労働に対するイメージがあまりよくありません。特に会社勤めに対する反発が強いようです。

    実際には、働くことは楽しいことですし、会社に所属することで個人ではできない大きな力が得られます。

    「楽しい」ことだからといって、「楽(らく)なこと」ではありませんが、労働を忌避するのはちょっともったいないと思います。大人の大事な役目は「働くことは楽しい」と伝えることです。

    「働く」って楽しいですか?
    そんな風に誰かに聞かれたとき
    真っ先に「勿論」と
    答えられる大人でいたい

    という歌い出しの通りです。

    大人って(118/365)」でも書いたように、「はたらく」とは「傍(はた)の人間をらくにすること」という語呂合わせがあります。

    今までで一番楽しかったことは何?

    という質問をすると、相当数の人が誰かに喜んでもらえたことを挙げます。

    どうやら人間は、自分のためにすることとより、他人のためにすることの方が楽しく感じるようにできているようです。

    2015年2月2日月曜日

    自分を好きになる方法 (299/365)

    宮崎奈穂子さんの曲には、自己嫌悪に悩む女性がよく登場します。この曲も

    私は自分が嫌い 涙が出るほど嫌い

    と、激しい自己嫌悪が歌われます。

    でも、そこから

    どんな自分なら好きになれますか?

    と自問し、

    具体的に描いたら次は

    と、努力する姿勢が見られます。

    自己否定は思春期によく見られる現象ですが、どうすればいいかを考え、具体的なステップに進む人はほとんどいません。

    スタートすることと継続することは別なので、この先どうなるか分かりませんが、「どうすればいいだろう」と考える姿勢は見習いたいものです。

    ところで、この曲は、「どんな自分なら」の部分がメロディ的に「なりたい自分に」とぴったりあてはまりますし、内容的にもちょうどいいのですが、実は登場しません。ちょっと多すぎると思ったのでしょうか。

    2015年2月1日日曜日

    女の子はがんばり屋さん (298/365)

    かわいい子は、単にかわいいだけじゃなく、努力してかわいいという曲です。「女の子は」とありますが、「男の子」だってかわいさや愛敬は大事です。

    気持ち良い人間関係を維持するためには、さまざまな「努力」が必要です。同じような技術があって、同じような値段で、同じような仕事をする場合、実際に仕事を発注してもらえるかどうかは印象で決まります。

    笑顔で挨拶ができる、相手の目を見て話す、返事はしっかりする、仕事の愚痴を言わない、といったことで、次の仕事が決まることはよくあります。

    金額や納期の問題で、仕事をもらえなかった場合でも、印象が良ければ次の仕事があるかもしれません。

    「そんなことで決まるのか」と思う人もいるかも知れませんが、そんなことで決まることも中にはあります。大したことではないので、心がけたいものです。

    面白いのは

    誰より強い芯を持って 生きていく
    遮る壁をなぎ倒すくらいの
    エネルギーで生きていく

    という歌詞です。「かわいい」とか「愛嬌」の歌なのに、「さえぎる壁をなぎ倒す」というギャップが面白く、また、女の子の覚悟が出ています。

    それにしても、「歌・こよみ365」には、女の子の歌はたくさんありますが、男の子の歌はほとんどないのが残念です。