2015年4月5日日曜日

優しさ (361/365)

初対面の人に対する態度には2種類あります。

  • まず疑ってみて、しばらく付き合ってから信用する
  • まず信用して、問題があったら疑う

安心社会から信頼社会へ―日本型システムの行方」(山岸俊男)によると、「まず信頼して」の方が人からだまされにくい傾向にあるのだそうです。「まず信頼」の方が神意を見抜きやすいのか、人を見る目のある人が「まず信頼」となるのかは分かりませんが、そういうデータがあるそうです。

この歌は

何の躊躇い(ためらい)もなく 人のために行動する
あなたの姿を見て あの日の私は驚きました
優しさとは行動なんだと まさしく行動で
私の教えてくれたのはあなたでした

で始まります。

歌の途中では「裏切られるようなことだってあったはずなのに」とありますから、それほど親しくない人のためにも行動しているようです。

にじんでいった世界が いつか線を持って
それでもこの道を 歩きたいと思うのでしょうか

ちょっと分かりにくい表現ですが、想像してみます。「にじんでいった」は涙が出るようなこと(おそらく裏切られたこと)、「いつか線を持って」は、涙が途切れず線になったことでしょうか。

あなたの背中に理由を探してみたけれど何も書いてない」という言葉もあります。他にも「あなた」の行動を不思議に思っている言葉が続きます。「あなた」のようになりたいと、はっきりは言っていませんが、どうやらなりたいようです。

「いい人」とは、人当たりはいいけど、何もしない人を指すことがしばしばあります。行動が伴えば、誤解されることもあるし、一方から見れば裏切られたように見えることもあります。でも、行動がなければ単なる話し相手です。行動する優しさを持っている人だけが尊敬される人になれるのでしょう。

私も、どんな行動が出来ているかを考えるようにします。


安心社会から信頼社会へ―日本型システムの行方 (中公新書)

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