2014年8月31日日曜日

トンネル(145/365)

どうやら、うつ病の歌です。

うつ病になりやすい、なりにくいというのはあるようですが、実際には誰でもなる可能性のある病気です。「風邪を引きにくい身体」というのはありますが、実際に風邪を引く時は引くのと同じです。

『歌・こよみ365完全版』の12枚目は「出会い」がテーマのようです。この曲は、うつの時に支えてくれた人についての歌になっています。

「どんなあなたでも好きだからね」という言葉
バイバイしたあと あの子がくれたメール 救われました

おそらく、付き合ってる彼女なのでしょう。

お母さんからはこんな言葉もありました。

長い人生 たった何ヶ月か 休む時間があったとしたって なんにも問題ないよ

「うつ病」というのは、(自死という形で)致死率が非常に高い病気ですが、こうして支えてくれる人がいれば、少しはマシかもしれません。

なお、うつ病の治療は、ごく初期を除いて、基本的には薬物療法が中心です。世の中にはいろんな情報が錯綜していますが、基本は薬物療法で、補助的に他の方法を利用するようです。

本当にひどいときは死ぬ気にもならないそうですが、回復期は中途半端に行動力があるので大変危険なんだそうです。

どういうわけか、薬の長期服用を嫌がる人が多いようですが、正しく服用すれば問題ありません。不審なことがあれば医師とよく相談してください。

2014年8月30日土曜日

お父さんとお母さんへ ~Wedding Song~(144/365)

お父さんとお母さんへ ~Wedding Song~」に加筆をしました。


『歌・こよみ365完全版』の12枚目は「出会い」がテーマのようです。結婚相手は、出会いの中でも特に人生に大きな影響を与えます。2つの家族が親戚になるだけでなく、2人の友人との付き合いも発生しますから。

この曲は、お父さんとお母さんへの感謝を込めた歌ですが、友人を通して自分の気持ちを代弁してもらっているような感じで歌が進みます。

名前の部分を入れ換えれば、誰の結婚式でも使えますね。『てんとう虫のサンバ』に続く定番曲を目指しましょう(ちょっと古いか)。

宮崎奈穂子さんのブログ記事「北海道米の歌のことを掲載して頂いたことと、最近のこと。」にこんな話が。

こと結婚の歌というご依頼のエピソードには
どうにも格別な「きゅんとした気持ち」があり、
たまりません。笑

先に書いた通り、結婚式の歌は結局9曲でした。

  • ずっと ずっと~Wedding Song~
  • ふたり 歩いていこう~Wedding Song~
  • ありがとう~Wedding Song~
  • お父さんとお母さんへ~Wedding Song~
  • 春夏秋冬~Wedding Song~
  • 愛が支えるウエディング~Wedding Song~
  • 一生分の恋~Wedding Song~
  • 誓いの言葉~Wedding Song~
  • 家族~Wedding Song~

2014年8月29日金曜日

出会いの奇跡(143/365)

『歌・こよみ365完全版』の12枚目は「出会い」がテーマのようですが、この曲はそのものずばり「出会いの奇跡」。

時々、奇跡のような出会いがあります。この歌は具体的なことについて言及していないのですが、最後の方に

出会いの奇跡を あなたが教えてくれた

とありますから、ご本人の経験ももちろんあるのでしょうが、それに気付いたのは別の人だと想像できます。そして、おそらくそれは宮崎奈穂子さんだと思います。

有名なエピソードがあります。

コンビニエンスすらのローソンが、店内放送のリクエストをTwitterで受けていた頃、ファンが毎日「ぴっかぴか」という曲をTweetしていたそうです。その輪が広がってきたちょうどその頃、路上ライブでCDを買ってくれたのがローソンの担当者だったそうです。

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▲看板にローソンの名前が読み取れる(2012年5月)

そのせいかどうか、ローソンとの縁は続き、ローソンで販売するパスタのブランド「パスタ屋さん」のテーマソングを歌うことにもなりました。

今でも、路上ライブではCDに並んで、ローソンのマスコットキャラクターのポンタがいます。

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▲チラシだけもらっていく人が抵抗ないように、チラシやCDの展示は少し離れて配置する。
よく見ると、缶からポンタが顔を出している(2014年4月)



▲社会音楽家フェス(2014/8/10)の講演で、出会いの奇跡を語る宮崎奈穂子さん

2014年8月28日木曜日

あなたなら そう言うのでしょうか(142/365)

大人になると、見方も変わるし、「痛い言葉」まで目に入るという歌。

『歌・こよみ365完全版』の12枚目は「出会い」がテーマのようで、この曲も「あなたならそういうのでしょうか」と問いかけています。

目前にはいないようなので、「あなた」の立場は分かりません。恩師か、離れてしまった友人でしょうか。

軟らかく しなやかに 風に流れる
たんぽぽのように生きなさい
あなたなら そう言うのでしょうか

とあるので、恩師か先輩のような感じがします。

私が好きなメロディもここです。特に「生きなさい」の部分が好きです。

ところで、宮崎奈穂子さんの曲にはタンポポがしばしば登場します。「タンポポ」という曲もあります。

派手ではないけれど、一所懸命生きているタンポポのようになりなさいと親御さんに言われたと聞いたような気がしますが、出典が見つかりませんでした。

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▲アスファルトとコンクリートの隙間で花を咲かせるタンポポ

ところで、現在、日本で多く見られるタンポポは「セイヨウタンポポ」で、名前から分かるように在来種ではありません。在来種は、カントウタンポポやカンサイタンポポなど、細かく分かれていますが、いずれも劣勢です。

面白いことに、昔からの環境が保存されているところでは在来種が残っています。私が中学の頃ですから、もう40年近く前になりますが、京都御苑のタンポポはほぼすべて在来種でした(おそらくカンサイタンポポ)。当時既に市街地ではセイヨウタンポポが圧倒的に多かったので驚いたことを覚えています。

「外来種が在来種を脅かす」と言いますが、その責任の一部は、在来の環境を破壊した私たちにあるということになります。

2014年8月27日水曜日

明るい大人(141/365)

『歌・こよみ365完全版』の12枚目は「出会い」がテーマのようですが、この曲だけは違いました。ロールモデルの歌ですが、具体的な人はいないようです。

仕事も遊びも真剣に

誰かのため 家族のため 自分のために生きたい

好きなことを我慢しない

やりたくないことでも大事な仕事なら後回しにしない

このあたりのフレーズは大事ですね。特に重要なことをもう一度書きます。

やりたくないことでも大事な仕事なら後回しにしない

心に留めておきます。

いつも思うのですが、学生に比べて社会人が不自由ってことは決してありません。仕事や職場によっては不自由なのかもしれませんが、周りを見ていると学生の方がよっぽど不自由そうです。

多くの仕事は、スケジュールが直前に決まるので、事前に言っておけば休めますし、勤め人の場合は定期収入もあります。本格的な趣味を始めるのも社会人になってからの方が多いように思います。

好きなことを我慢せずに済むのが大人の特権ですし、また、そうありたいと思います。

2014年8月26日火曜日

雑貨屋さんのお話(140/365)

『歌・こよみ365完全版』の12枚目は「出会い」がテーマのようで、今度は雑貨屋の店員さん。どうやら知り合いではないようです。

同じくらいの年齢の人が、夜遅くまで働いている様子を「かっこよくて」と表現しています。「大変だなあ」ではなく「かっこいい」と思うのは、おそらく楽しそうに仕事をしているからではないかと思います。

この曲、サビでメロディーラインが大きく変わります。

誰かのために働くって
とっても素敵なんだ
声を大にして言いたい
本当に素敵なことなんだ

働くことは、もともと「誰かのために動く」ことですが、人に喜んでもらうのは嬉しいことでしょう。

ラストはこう結ばれます。

ひとりぼっちの帰り道
落としてた視線持ち上げて
ヒールの音鳴らしながら歩こう

この表現はうまいですね。「頑張って」とか「元気出して」よりもよく分かります。

「落としてた視線持ち上げて」から、落ち込んだ気持ちを奮い立たせる様子が伝わりますし、「ヒールの音鳴らしながら」で元気な様子が表現できています。

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▲ハイヒールだとペダルが踏みにくいのでしょう、だいたいこんな感じの靴です

2014年8月25日月曜日

そんなあなたのような女性になりたいのです(139/365)

『歌・こよみ365完全版』の12枚目は「出会い」がテーマのようで、今度は目標とする人。

「そんなあなたのような女性になりたいのです」とあるので、女性なのでしょう。通常「目標」になるのは同性です。女性が少ない仕事では、女性が男性を目標にすることはありますが、その逆はほとんどありません。その根底には、社会的な差別構造があると思われますが、ここでは触れません。

一般に「人に教えることで、初めて本当に理解できる」と言いますが、「誰かの目標にされることで自分が頑張れる」ということもあります。

目標とする人がいたら、それを秘密にせず、本人に伝えることをおすすめします。目標にされていることを知れば、もっと頑張ろうと思うでしょう。目標が成長すれば、自分ももっと成長できます。

宮崎奈穂子さん宛のTwitterを見ていると、「目標にします」という書き込みがしばしば見られます。これはとてもいいことだと思います。

同じように頑張っていても、頑張り方によっては「ああなりたい」ではなくて「ああはなりたくない」になったりします。この加減は結構難しいと思うのですが、自分が楽しそうにすることはとても重要だと思います。

別に後輩のためではなく、楽しそうに仕事をすれば楽しくなるということもあります。同じ仕事なら楽しい方がいいですよね。

▲宮崎奈穂子さん宛の現在のTweet

2014年8月24日日曜日

ありがとう~Wedding Song~(138/365)

『歌・こよみ完全版』には、結婚式の歌が9曲入っていますが、12枚目にはそのうち3曲が入っています。

この曲は、友人たちに向けた歌です。12枚目のテーマは「出会い」のようですが、この曲も出会いが描かれています。

6年間一緒だった小学校の仲間
吹奏楽部に明け暮れた中学高校の仲間
学園祭実行委員で 一緒に走り回った大学のみんな

というフレーズがあります。

ちなみに、宮崎奈穂子さん自身は、中学の時に吹奏楽部、高校ではマンドリン部だったそうです(『路上シンガー宮崎奈穂子』より)。

肺活量を付けるために吹奏楽部ではサックスをやりたかったのに、なぜかパーカッション。おかげでリズム感がついたそうです。

高校では、弾き語りができるようにギターをやりたかったはずなのに、なぜかマンドリン部。ギターとマンドリンは一緒に演奏されることが多く、学校によっては「ギター・マンドリン部」のこともあります。そのおかげか、マンドリン部ではクラシックギターを弾いていたそうで、そこは希望が通ったようです。

なお、この曲自体は大学自体のご友人から依頼されたそうです。そのあたりの経緯は宮崎奈穂子さんのブログ記事「*「ナチュラルにお返事します(*´∀`)~質問コーナー~」お返事②*」に記載されています。

2014年8月23日土曜日

あの子(137/365)

『歌・こよみ365完全版』の12枚目は、どうやら「他人との関わり」がテーマのようです。この曲も、自分と「あの子」との関わりを歌います。

努力しても無駄だと思うこともあったけど、「あの子」を見ていると、もっとがんばろうと思ったという歌詞です。

「歌・こよみ365」は、誰かからの依頼や、自分(宮崎奈穂子さん)以外の人を描いた曲なので、もしかしたら「あの子」は、宮崎奈穂子さんのことかもしれません。

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▲写真では分からないと思いますが、雨が降る中、軒下で歌っています

2014年8月22日金曜日

あなたに出会えたという事実(136/365)

『歌・こよみ365完全版』の12枚目は、どうやら「出会い」がテーマのようで、結婚式に続く2曲目は「出会い」です。

「出会ってくれる人たちの」ということなので、特定の人ではないみたいです。友人のようですが、「ファン」かもしれません。

『歌・こよみ365』の趣旨からいうと、ファンっていうことは考えにくいので、友人でしょうか。

もしファンだとしたら、歌われるのはアーティストを含め、有名人だと思うので、その人の業績を織り込むはずです。でも、ここでは現在の不安と、応援してくれた「あなた」しかありません。

しかし、宮崎奈穂子さんのファンなら、この曲に宮崎奈穂子さんとファンの関係を見出すのではないかと思います。

2012年11月2日(金)、武道館コンサートの翌日は、もともとお休みの予定だったそうですが、新宿で握手会をすることになりました。普通、「握手会」というのは以下のどれかになります。

  • CDなどの特典としての握手会
  • 即売会を伴う握手会

特典の場合は、事前に告知をして売り上げに貢献させるのが普通ですが、武道館後の握手会は事前告知なし。当日のアンコールで初めて明かされました。

何しろ急な話なので、急遽予定をキャンセルして、会場の新宿に向かいました。急な告知なので、物販くらいあるだろうと思ったら、全くありません。本当の握手会です。

週の開けた11月4日(火)の朝には、ワイドショー番組「スッキリ!」にこの時の映像が使われていたので(私も写っていました)、テレビ番組からの要請もあったかもしれません。週刊新潮の取材も入っていたので、そちらからの要請だったかもしれません。また、会場となった新宿駅東口前のイベントスペースでは物販ができないのかもしれません。

それでも、人を集めたいなら事前告知があっても良かったと思います。いくら何でも、新宿駅前のスペースが前日に予約できていないってことはないでしょう。

「武道館に来てくれた人に、きちんと挨拶がしたい」ということで、こういう形になったのだと思います。

でも、やっぱり事前に言ってもらった方が良かったと思います。

あまり広く知られていない11月3日の握手会の写真を載せておきます。

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▲路上ライブと同じく設営も自分でやります

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▲週刊新潮の取材

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▲「スッキリ!」の取材

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▲歌はいつものスタイルで

ふたり 歩いていこう~Wedding Song~(135/365)

『歌・こよみ365完全版』の12枚目は、どうやら「出会い」がテーマのようで、1曲目は結婚式です。

『歌・こよみ365完全版』には、結婚式の歌が9曲含まれます(サブタイトルにWedding Songと入っているものを抽出しました)。

  • ずっと ずっと~Wedding Song~
  • ふたり 歩いていこう~Wedding Song~
  • ありがとう~Wedding Song~
  • お父さんとお母さんへ~Wedding Song~
  • 春夏秋冬~Wedding Song~
  • 愛が支えるウエディング~Wedding Song~
  • 一生分の恋~Wedding Song~
  • 誓いの言葉~Wedding Song~
  • 家族~Wedding Song~

曲中「悲しみ 半分こ 幸せは2倍に」とあります。

よく言われるフレーズですが、きっとそうなんだろうと思います。お幸せに。

2014年8月21日木曜日

そんなに急がなくてもいいよ(134/365)

歌詞は、『歌・こよみ365完全版』によく出てくるパターンですが、曲がちょっと変わっています。

アップテンポで、バンドアレンジも派手で、他にない曲になっています。

仮に『歌・こよみ365完全版』からベストアルバムを作るとしたら、途中に入れて欲しい1曲です。

2014年8月20日水曜日

私はまた一歩前に進む(133/365)

将来の不安を抱えながら、一歩ずつ前に進むという歌。

入社した頃によく本部長から「3年後の自分のイメージは?」みたいなことを言われたんですが、何を答えたか全く覚えていません。なんか適当に答えたような気がします。

本部長も、普段会話しているわけじゃないので、誰に対しても同じこを言っていたのだと思います。そして、答えもきっと聞いていなかったような気がします。前回の回答を元に何か言われたことは全くありませんから。

でも、だからといって、将来のことを考えなくていいということではありません。結果は覚えていなくても、考えたことは大事なんだと思います。

1番はこうです。

1年後、何をしているかな
3年後、何を夢見ているかな
5年後、誰と笑っているのかな
10年後、顔を上げているのかな…?

どちらかというと、自分のことを言っていますが、5年後と10年後に他人が登場します(「顔を上げる」のは自分の気持ちですが、それは他人からどう思われているかを意識した結果です)。

2番はこれ

1年後、この仕事を続けているかな
3年後、胸を張って生きているのかな
5年後、誰かの役に立てているかな
10年後、人生は素晴らしいって言えるかな…?

こっちは、他の人のことが出てきます。「仕事」は他の人に対してするものですし、「胸を張って」は他人からの評価が影響するでしょう。その後「誰かの役に立てて」最後に「人生は素晴らしい」と続きます。

この並びは重要で、まず自分、それから他人、全部あわせて人生ということなのだと思います。

2014年8月19日火曜日

今はどうかな(132/365)

幼い日、何にでもなれると思っていたのに、今はどうかな、という歌。

「何かを始めるのに遅すぎることはない」と言いますから、最初からあきらめることはないと思います。体力だけはどうしようもないですが、それでもトレーニング次第である程度のレベルまでは到達できるかもしれません。

アンパンマンで有名なやなせたかしさんが、アンパンマンを描いたのは1988年で、既に69歳だったそうです。もっとも、マンガを描き始めたのは28歳の時だそうですが。

さて、この曲は歌詞もいいんですが、曲が軽快で好きです。特に、ピアノの鍵盤を連続でだらだらだらって弾く部分が好きです。派手なので、効果的に使わないと浮いてしまいますが、いい感じになっていると思います。

この奏法、「グリッサンド」と呼ぶみたいです。タイミングが合えば気分が盛り上がりますね。ただし、これで終わることは出来ない(効果的ではない)そうです。言われてみたら、途中で入りますが、これで終わることはありません。

森山優理子さんのライブ限定販売「リハーサル収録CD」でサポートピアノの西村彩華さんが言ってました。

2014年8月18日月曜日

軽く行こう(131/365)

悪いことも、とらえようで良くなるから、軽く行こうという歌です。

「死ぬこと以外かすり傷」

「失敗しても、命まで取られるわけじゃない」

という言葉もありますので、気楽に生きればいいのじゃないでしょうか。

「ストレスが身体に悪い」とよく言いますが、「ストレスが身体に悪いと思わなければ、ストレスは身体に悪い影響を及ぼさない」というややこしい研究結果もあるそうです。

ただ、他人に言われるとちょっと腹が立ちます。人に言うなら「軽く行こう」よりも「大変だったね」でいいかと思います。

2014年8月17日日曜日

駅伝(130/365)

スポーツ、特に長距離走はよく人生にたとえられますが、中でも駅伝はチームスポーツであるためか、特に名言が残るような気がします(何一つ覚えていませんが)。

「母校の名が入ったタスキを」ということなので、学生駅伝でしょうか。高校駅伝もあるのですが、ここはやはり大学駅伝じゃないかと思います。

マラソンは、マラトンでペルシャ軍に勝った古代ギリシャ軍が、マラトン(マラソン)からアテナまで走った伝令に由来することはよく知られています。この時、マラトン・アテナ間が42.195kmだったため、マラソンも42.195kmになった... わけではありません。

Wikipediaの「マラトン」ではマラトン・アテナ間は28Kmとあります。結構短いですね。

別のWebサイトでは「1927年に国際陸上競技連盟がマラトン・アテネ間の距離の調査を依頼した時には、36.75キロ」とあります。そして、アテネオリンピックのマラソンコースがありました。

マラソン

見ると分かるように、大きく迂回しています。ただし、(少なくとも現在は)現在は山の反対を通る道もあり、ここなら30Kmに収まりそうです。

また、マラソンの距離は、当初「約40Km」で大会毎に違っていたのが、第8回パリ大会(1924年)から42.195Kmに統一されたそうです。その距離は第4回ロンドン大会(1908年)の値だそうです。なぜそんな中途半端かというと、ウィンザー城から競技場まで26マイル(41.843Km)の予定が、王妃の要請で「城の庭から競技場ボックス席まで」になったからという説があるとか。どちらにしてもマイルですから中途半端な値です。

それにしても、パリがロンドンの値を受け入れるのも面白い話ですね。

話を駅伝に戻します。

駅伝は、東京遷都50周年記念として、京都三条大橋から東京の上野不忍池までの23区間508Kmを3日かけて走ったそうです(Wikipedia「駅伝競走」)。東海道五十三次の起点が日本橋(上野から約3Km)、終点が三条大橋ですから、東海道を伝令が走る様子に倣ったのでしょう。

マラトンの戦いでは、1人が走りゴールのアテナに到着して息絶えたそうですが、駅伝は仲間が連携することで、より早く、安全にゴールできます。

駅伝は「ekiden」の名で国際的にも知られるようになってきましたが、知名度は低く、英語版Wikipedia「Ekiden」にも、ホノルルとブリュッセルの大会が記載されているだけで、毎年行うわけでもないようです。

2014年8月16日土曜日

上昇気流(129/365)

今までの生き方を反省して、「上昇気流はこの手で生み出すものだ」という決意の歌です。

嘆いたり 腐ったり 見栄を張ったり
自分の価値を下げるようなことはもうやめたい

というフレーズがあります。ネガティブなことを言っていると、自分の周囲に対する評価が下がり、評価が下がると助けてもらえなくなります。

人生、損得で生きるものではありませんが、ちょっとのことで得するならした方がいいですね。

上昇気流の発生要因は、地形的なものや低気圧によるもの(たとえば台風)もありますが、もっともよく知られているのは「熱上昇気流」でしょう。これは、暖められた空気によるものです。つまり、自分が熱を出すことで発生させることができます。

「上昇気流はこの手で生み出す」ためには、自分の熱量を上げろ、ということでしょうか。

もっとも、上昇気流はしばしば積乱雲(入道雲)を発生させ、雷雨の原因になります。夏の夕立は、気温を下げる効果もありますが、突然の雨は迷惑なものですし、雷はしばしば死者も出ます。そこはほどほどに。

2014年8月15日金曜日

少しだけ立ち止まろう(128/365)

張り詰めた気持ちを少し緩め、歩み続けるのではなく少し立ち止まってみようという歌です。

2013年頃から宮崎奈穂子さんの一大テーマは「がんばっている人を応援する」ですが、2014年頃から「がんばっている人に一休みしてもらう」が追加されたようです。

2014年6月14日のソロライブは「NatuRaL~頑張りやさんのひとやすみ~ Vol.1」でした。『歌・こよみ365完全版』には、336曲目に『がんばり屋さんのひと休み』という曲が入っているので、また書くことになるでしょう。

それにしても、ほぼ毎日路上ライブに出て、イベントに出演し、最近はブッキングライブにも出ている上、曲も作っている宮崎奈穂子さんこそ一休みした方がいいのではないでしょうか。


※ブッキングライブは、ライブハウスなどが企画して、テーマに合った人を集めてくる(ブッキング)ライブで、1人あたりの持ち時間はだいたい15分から30分程度です。まれに2曲10分と短い場合や、60分程度と長い場合もあります。

1人あたりの時間が少ないので、目当ての人の曲を聞ける時間は短いのですが、新しい出会いのあることがいいところです。

2014年8月14日木曜日

この瞬間を(127/365)

この瞬間を」に若干の加筆をしました。


グラビア写真などで有名な山岸伸さんに贈る歌です。一度、個展にお伺いしたら、BGMにこの曲『この瞬間を』が流れていました。

宮崎奈穂子さんの武道館や路上ライブの写真を撮っていただいたのが縁だと思います。フォトブック『拝啓 路上ミュージシャンの宮崎奈穂子です』の写真の一部も、山岸先生の作品だそうです(大半はお弟子さんの作品です)。

また、同じ事務所の人も何人か撮影していただいているようです。写真集になるのでしょうか。

山岸先生ご本人とは、新宿で路上ライブを撮影している所に遭遇したのですが、その時の写真はありません。カメラを持っていなかっことはほとんどないし、確かに撮った記憶は洗うのですが、見つかりませんでした。

その代わり、フォトブックの表紙と同じコートの写真です。水銀灯の灯りで、色がうまく出ていないのはご勘弁ください。

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2014年8月13日水曜日

歩き出そう(126/365)

行き詰まっているときでも、自分で歩き出せば道が開けるかもしれない、という歌です。

ちょっとゆったりした感じのメロディから始まりますが、サビの部分で曲調ががらっと変わります。

ここに風が吹いていなくても
私が歩き出せば風を生み出せるんだ

という歌詞とあわせて、この曲の聞き所です。

1番の冒頭は

テスト勉強が進まない これ以上何も頭に入らない

です。それで23時前に散歩に出かけます。

その後、恋の話や友人の話も入りつつ、ラスト(コーダっていうんですか? 1番、2番とは別の、独立した終結部)はこうなっています。

部屋に戻って あと1時間だけ がんばろうかな

このメロディがなかなかいい感じです。

構造的には、冒頭と末尾がつながっていると、全体にまとまりができて印象深い作品になります。コラムやブログでも使えるテクニックですので、ぜひ試してみてください。

宮崎奈穂子さんは、路上ライブを始めた頃「あと1日がんばろう」とよく思ったそうです。「あと1時間だけ」というのと重なって、なお良い感じです。

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▲宮崎奈穂子さんは、この場所から路上ライブを始めたようです
(写真は2014年2月)

2014年8月12日火曜日

揺らいでいるからだ(125/365)

他の子をうらやましく思うことはありますよね(実は、私はないんですが)。

あの子はあの子 私は私
割り切ってしまえば 楽になれるはずなのに

人と比べても仕方ないことはたくさんありますが、比べて自分が劣っていることを認識することが力になるかもしれません。

「正しい」比べ方をしたいものです。

2014年8月11日月曜日

試されるように(124/356)

神様は耐えられない試練は与えないと言いますが、どこまで耐えられるか試されてるんじゃないかと思うこともありますね。

この歌では、どんどんやってくる試練に対して、参りながらも「もちろん(できる)」と答える男性(1人称が僕なので)が描かれています。

優しい感じの曲ですが、繰り返されるフレーズ

「もちろん、と」

が実に格好いい感じです。

次々試練がやってくるのは、それだけステージが上がることという姿勢が前向きです。

ビデオゲームでも、1画面クリアするごとに難易度が上がりますからね。

その点、昔のゲームは難易度が変わらないのは逆に面白いかもしれません。単に、技術的に難しかっただけでしょうが。

2014年8月10日日曜日

毎日じたばたしよう(123/365)

世の中、なかなか自分の思ったようにはいかないものですが、だからといって何もしないともっとうまくいかないので「毎日じたばたしよう」という歌です。

宮崎奈穂子さんが初めて路上ライブに立ったのは事務所の方針だったから、というのはよく知られたエピソードです。

予想もしていなかった話ですが

これだけやって駄目だったらあきらめよう

これだけやって駄目なんだから、仕方ないと思えるはず

と思った話が何かのインタビューで語られていました。

この曲では「どうせ結果が最初から分かっているものじゃないのだから、迷っていても仕方ない、自分が思った方に進めば、何かいいことが起きるんじゃないか」ということが語られています。

また

人生をすいすい泳げたことはない 溺れてばかりで必死で
なんとか水に浮かんで手足を動かしてたら
実は1mmずつ前に進めてたこと 後から気づいた

というフレーズがあります。準備ができていなくても、沈みさえしなければ前に進めるということでしょうか。

そういえば、英語の慣用句に

sink or swim

というのがあります。

直訳すると「沈むか、泳ぐか」です。

英語の「or」は「さもなくば/それが嫌なら/どちらかを選べ」というニュアンスがあります。米国ニューハンプシャー州の自動車ナンバープレートには「live free or die」と書いてあり、「自由か、さもなくば死を」と訳されます。Live freeはいいとしてor dieはやり過ぎだろ、と突っ込んでいた友人がいますけど、キャッチコピーですから大目に見てください。

つまり「sink or swim」は「沈むのが嫌なら泳げ」、要するに「やるしかないんだ」ということです。

でも、私は「沈みさえしなければ泳げる」という解釈をしてみました。

もっとも、英語の「sink or swim」の本来の意味は「一か八か」というニュアンスもあるのだそうです。「沈むか泳ぐかは運任せ」ということでしょうか。用例を見ていると「沈むか泳ぐかは努力次第」という意味で使うことも多いようでした。

日本語もそうですが、英語も慣用句の意味が変わっていくのかもしれませんね。

A rolling stones gathers no moss (転がる石に苔はつかない)

も、本来は「ひとつのことに集中しないと大成しない」という意味で、日本語だと

石の上にも三年

に近い意味です。

ところが、現在では「常に動いていると、ずっと新鮮なままいられる」という、全く逆の意味で解釈されることがあります。この話は、中学のとき「ロックバンドThe Rolling Stones以降に一般的になった」と習いましたが、裏付けは取れていません。

もう1つ、この曲で特徴的なフレーズは「1mmずつ(1ミリずつ)」という表現です。歌詞カードには「mm」とあるので長さの単位だと分かりますが、実際は「イチミリ」と歌っています。

宮崎奈穂子さんの曲には、「目標に近付くまでのわずかな進歩」の意味で「1ミリ」という言葉がよく出てきます。覚えておいてください。ミリグラムでもミリ秒でもない、ミリグラムの意味です(日常会話でミリグラムやミリ秒が出てくる人は少ないと思いますが)。

おまけ

英語のWikipediaには「Live Free or Die」という項目がありました。米国では非常に重要な問題のようです。これによるとニューハンプシャー州が州のモットーとして正式に採用したのは1945年だそうです。

New Hampshire
▲ニューハンプシャー州のナンバープレート

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▲DEC(Digital Equipment社)が作成したニューハンプシャー州風のフレート
UNIXは、特定のハードウェアやベンダーに依存しない(vendor free)用に設計された初めてのOSという意味で作られたようです。

2014年8月9日土曜日

一歩前へ(122/365)

一歩前へ」に若干の加筆をしました。


当初は「マラソンを走るすべての人と株式会社湘南貿易橋本社長に贈る歌」というサブタイトルが付いていました。

ここから想像できるように、マラソンンランナーの曲です。もっとも、マラソンをモチーフにしていますが、先駆者やリーダー全般についての内容になっているので、誰でも共感できるでしょう。

湘南国際マラソン」というイベントがあります。株式会社湘南貿易は、産業機械の輸入代理店がもともとの事業のようですが、「エコロジー事業部」が湘南国際マラソンと関係が深いことから、この曲が生まれたと思われます。

また、同事業部のWebページではこの曲「一歩前へ」のMP3ファイルが公開されていおり、誰でも聞けるようになっています。

株式会社湘南貿易は、もう1曲「あなたと出会えたこの地球」という歌もあるのですが、それはまたの機会に。

なお、2013年11月3日に開催された第8回湘南国際マラソンでは、併設イベントに宮崎奈穂子さんが登場し、以下の6曲を収めたCDが発売されました。ミニアルバムと言っていいですね。

  1. 一歩前へ
  2. あなたと出会えたこの地球
  3. わかってるんだけど
  4. 家族のように
  5. 路上から武道館へ

最初の2曲が新曲で、次の2曲が「歌・こよみ365」の既発表曲、「路上から武道館へ」のみ「歌・こよみ365」外ですが、前に書いたとおり、「歌・こよみ365」のテーマ曲「夢に歌えば」とは双子のような歌なので「歌・こよみ365」の一部と考えてもいいでしょう。そもそも「歌・こよみ365」自体が、武道館コンサートの感謝を形にしたものです。

ちなみにジャケットには「歌・こよみ231/365」とありましたので、231曲目のようですが、「完全版」の収録は122曲目です。

製作途中の番号と、完全版での番号が違うことは、宮崎奈穂子さんのライブで示唆されていました。

最初の頃の作品に比べて、最後の方はだんだん短くなっていったので、
順序を変えて調整した(笑)

という発言です(「宮崎奈穂子さんソロライブ(1月22日)」ただしこの発言は掲載していません)。

私はマラソンンはしないのですが、知人がちょうど湘南国際マラソンに参加していました。Facebookで知った私は「そこに宮崎奈穂子さんという人が歌っているからCD買ってきてくれ」とお願いしました。友人は

フルマラソンを終えてへろへろな人間に、そんなお願いするんですか

と言っていましたが

いいから買ってきて

とひどいことを書いたら、本当に買ってきてくれました。いい人です。

実はこの友人、IT業界ではそれなりに有名人です。彼をパシリに使えるのはIT業界では私くらいかもしれません。本当にありがとうございました。

なお、CDには

Special Thanks to...
協栄産業株式会社取締役 古澤栄一様

とありました。こちらもリサイクルの会社のようです。

当日の様子を書いた宮崎奈穂子さんのブログ記事が「11/3(日)湘南国際マラソンにて、マラソンの歌「一歩前へ」などを歌わせて頂いてきました!」です。

一歩前へ
▲シングル盤「一歩前へ」一般販売はされていません。
231/365の文字が見えます。

2014年8月8日金曜日

大丈夫だよ(121/365)

大丈夫だよ」に若干の修正を行いました。

自分が思う自分のあるべき姿と、自分が思う実際の自分とのギャップの話でしょうか。

いろんな人が指摘しているように、最近は「自分らしく」というプレッシャーが大きいように思います。でも、相変わらず学校や社会では、自分の思うように行動すると批判されることがしばしばあり、皆さんお悩みのようです。

「若者よ、自分探すな職探せ」

という言葉がありますが、自分探しをするより、とにかく日々の仕事をしたらいいんじゃないでしょうか。宮崎奈穂子さんも『5分だけ泣いて帰ろう』という曲(『歌・こよみ365』ではありません)で「こんな胸の痛みくらい、仕事をすれば忘れる」と書いてます。ま、これはちょっと意味が違うんですが、あんまり悩まずに毎日できることをするのがいいかと思います。

修行中の禅僧だって、普段の生活の中から悟りを開くわけですから。もっとも、裏返せば生活のすべてが修行の場なわけで、それこそ娑婆に人間には分からないことなんですが。

この曲で、一番印象に残った言葉はこれです。

「人は一番言いたいことをいつも一番言えない」

ジャーナリストの友人も、「大事なことを最初に聞いてはいけない」と言っています。性急に聞いてしまうと、隠すつもりはなくても、本当のことを言ってもらえないからだそうです。

さて、この曲のエピソード主もよく分かりません。どうも特別な人ではなく、普通の人のようです

そういえば宮崎奈穂子さんは、自分のことを「ふつうの女性」と言います。

それを聞いて

「いや、これだけ毎日路上に立って歌うのは普通じゃないでしょう」
「いえいえ、ほんとに普通ですから」
「いやいやいや、普通じゃないです」
「いえいえいえいえ、ほんとにほんとに普通ですから」

と、普通合戦になってしまいます。そこまで言うなら、もう面倒だから宮崎奈穂子さんは普通ってことにしておきます。

2014年8月7日木曜日

あなたのようになりたい(120/365)

誰でも、尊敬する人、こんな風になりたいと思う人がいると思います。

この歌では、どんなときも
「人のせいにしない」「言い訳をしない」「見栄をはらない」「悪口を言わない」
「笑顔を絶やさない」「人の気持ちを考える」「感謝を忘れない」「前を向いて進む」
とありますが、全部はなかなか難しそうです。

中でも難しいのは「人の気持ちを考える」でしょう。

なぜなら、人の気持ちは分からないからです。

たとえば「なるべく早く」と言われたとします。頼んだ方は「1時間以内」のつもりかも知れませんが、頼まれた方は「今日中」かもしれませんし、「今週中」かもしれません。

「今日中」のつもりで頼んだのに、いつも数日かかってしまうようだと「あの人はいつも仕事が遅い」となってしまいます。

こうしたことを避けるには、常にコミュニケーションを取ることですが、多くの場合「コミュニケーションが取れていないとは思っていない」ことが問題です。

水曜日
「なるべく早くやっといて(今日中ね)」
「分かりました(来週頭でもいいかな)」

木曜日
「頼んでいた仕事どうなってる?(ちょっと遅れているけど、もうできているはず)」
「はい、もうすぐできます(明日くらいにできるでしょう)」

金曜日
「あの仕事、いい加減に終わらせて欲しいんだけど」
「え、今日の夕方で十分でしょう?」

こうした事態を防ぐには、コミュニケーションを具体的にする必要があります。具体的とは、具体的にどういう意味かというと「固有名詞と数字が入っている」ことです。

「今日中にやっといて」
「何時に必要ですか?」
「明日の朝9時にあれば大丈夫」
「じゃ、残業して仕上げますね」

これで誤解はなくなるはずです。

ところで、私は金曜日の午後5時に「今週中でいいから」と言われたことがあります。具体的な指示ではありますが、これはちょっとひどいと思います。

2014年8月6日水曜日

ワタシ ジブン キライ(119/365)

自分が自分に満足できないのだけど、自分が自分を認めてあげなくてどうする、という歌。

宮崎奈穂子さんの歌には結構多いパターンなんですが、いつも以上に暗い曲です。

完全に自分を否定しているわけではないので、そのうち浮上するでしょう。

宮崎奈穂子さんは

落ち込んだときはとことん落ち込む、そのうち落ち込み疲れて自然に浮上する

と言ってましたが、そういうものかもしれません。

参考: *「ナチュラルにお返事します(*´∀`)~質問コーナー~」お返事①* (質問1)

根拠のない自信ばかりある人も困りますが、自信のなさ過ぎるのも考え物です。もうちょっと楽に考えてもいいのじゃないでしょうか。

2014年8月5日火曜日

大人って(118/365)

学生よりも、大人(社会人)の方が不自由だと思っている学生さんは結構多いんですが、とんでもない話です。社会人の方が学生時代よりもずっと楽しいし、ずっと自由です。

社会人の方が苦しくて不自由だと言う人は、病気自慢とか貧乏自慢と同じで、単に構って欲しいだけか、よっぽどひどい会社に勤めているかどちらかです。後者の場合は転職を考えた方がいいと思います。

具体的に書いていきましょう。

第1に、目標の対象が変わり、本質的に楽しくなります。
学生の本分は「勉強」で、それは自分のためにすることです。親や教師は「勉強しなさい」とうるさくいいますが、実際に勉強せずに困るのは本人であって親でも教師でもありません。自分のことでもないのに親身になってくれる人はほとんどいません。だからこそ、親や教師はありがたいものです。

一方社会人の本分「仕事」、つまり働くことです。「はたらく」とは「傍(はた)の人間をらくにすること」という語呂合わせがあるくらいです。

どうやら人間は、自分のためにすることとより、他人のためにすることの方が楽しく感じるようにできているようです。

今までで一番楽しかったことは何?

という質問をすると、相当数の人が誰かに喜んでもらえたことを挙げるのがその証拠です。「できないことができるようになった」という、自分の進歩も喜びではありますが、それよりも、進歩を喜んでくれる人の存在の方が嬉しいのではないでしょうか。

第2に、時間が自由になります。
会社や職種にもよりますが、法的には年間数十日の年次有給休暇を、理由を問わず取得できます。会社には「時季変更権」というものがあり、休暇の移動を命令することは可能ですが、「時季変更権」の行使は(法的には)厳しく制限されており、そう簡単に移動できるものではありません。アルバイトをする必要もないので、仕事が終われば自由時間です。

多くの仕事は、事前に分かっていれば予定を変更できます。友人に、いつも締め切りに遅れるライターがいました。彼は「私は締め切りに遅れたことはない」と豪語するので意味を尋ねたら「最初に決められた締め切りには間に合わないから遅らせてくれ」と必ず連絡するというのです。「それを『遅れる』と言う」と友人一同が一斉に突っ込みましたが、実際、ある程度の(限界はあります)遅れは許容できることが多いのです。

一方、学生の場合は、履修単位登録、期末試験、レポート提出、卒論提出など、決められた日時を過ぎたら受け付けてもらえないものが多々あります。

第3に、お金が自由になります。
何しろ働いた分だけ収入になるのですから、学生時代よりも自由になるお金はずっと増えます。これは学生時代の仕送り金額に依存するので必ずというわけではありませんが、学生時代よりも収入の減る人は少ないはずです。

第4に、行動が自由になります。
もちろんそれだけの責任は伴いますが、誰かの庇護下にあるわけではないので、すべてを自分で決められます。

このように、学生よりも社会人の方がはるかに自由で、しかも楽しいので、学生の皆さんは社会人になるのを楽しみにしていてください。

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▲町田・デザイン専門学校「産学ネットワーク展」で講演する宮崎奈穂子さん
卒業イベントなので、学生向けのようですが、観客はいつものファンが相当数いました。

2014年8月4日月曜日

いったいどこへ 行くんだろう(117/365)

漠然とした将来の不安でしょうか。

いくつ季節が通り過ぎ
いくつ私は年を重ね
いったいいくつサイコロ転がして
いったい何歩前に進めたのかな

このメロディーが美しくて、あんまり不安な感じはしないんですが、そういう歌です。

ここで注目したいのは「年を重ね」という表現です。

一般的には「年を取る」と表現することが多いのですが、宮崎奈穂子さんの曲はほぼ常に「年を重ねる」という言葉が使われています(私の記憶では「年を重ねる」が数曲、「年を取る」は皆無です)。

「年を取る」が、しばしば「老化」というネガティブな意味を伴うのに対して、「年を重ねる」は「分別がつく」「成長する」というポジティブな意味が強くなるせいでしょう。

ところが、なぜか制服だけは「脱ぎ捨てる」と表現されます(記憶では2曲か3曲ではありますが)。「捨てる」というネガティブな言葉が好んで使われるのはちょっと不思議です。

ネガティブな言葉には、しばしば強い印象を与えるので、現状に満足せず、将来に向かう強い意志を示しているのかもしれません。一度本人に聞いてみようと思います。

2014年8月3日日曜日

同じ空の下で(116/365)

しばらく会えないうちに「あなたは2人のお母さんになって」ということなので、若い頃にお世話になった人の話でしょうか。

昔は、学校が変わったり、引っ越したりすると、なんとなく疎遠になってしまうことが多かったのですが、ソーシャルメディアの発達で、付き合いが長く続くようになりました。

私も、mixiが出てきたときに多くの人と再会し、Facebookでは(おせっかいにも)勝手に友人を発見したりされたりしました。

でも、肝心な人とはなかなかつながれないんですよね。

一般に、日本人はソーシャルメディアで実名が使う人は少ないとされています。mixiは、当初実名を推奨していましたが、利用者からの声に押されて実名のリスクを提示するようになりました。

ストーカー事件などは米国でも多いのに、住所や氏名を公開する人が多いようです。電話帳の登録率も高いとか。

米国ではGoogleから電話帳検索できるので、電話番号から住所を調べ、Google Street Viewで自宅を訪ねることが非常に簡単なんだそうです。それを知っていても住所を公開するのは不思議です。

フランスは個人主義の国ですが、やはり氏名を公開する人が多いそうです。素生を明かさないとまともな議論はできないと考えているのかもしれません。

日本で匿名率が高いのは、基本的に人を信用していないからだろうという意見があります。大規模な調査を何度か繰り返したところ、日本人は「基本的に人を信用しない」傾向があるそうです。犯罪が少ないのは「社会的な立場を尊重する」からだそうです。つまり「知ってる人に見られたら困るから悪いことをしない」ということで、「知らない人ばかりだったら何やってもいい」となるそうです。

面白いのは「基本的に人を信用しない」人の方が、だまされる確率が高いそうです。これは「だまされやすい人が、人を信用しなくなった」のかもしれませんが。

米国は「基本的には人を信用するけど、何かあったら切り捨てる」
日本は「基本的に人は信用しないけど、何があっても見捨てない」

どっちがいいかは分かりません。

2014年8月2日土曜日

あなたの後ろ姿(115/365)

強い意志を持って、まっすぐ進んでいる「あなた」の後ろ姿を追いかけていきたいという歌。

「そういう人になれない」と思う人が多いでしょうが、「追いかけていきたい人」が見つかることが幸せなことだと思います。

がんばっている人はたくさんいますが、「ああなりたい」ではなくて「ああはなりたくない」という人が多いように思います。

中世では、「自分」というのはあまり重要ではなく「自分の立場」がもっとも大事だったわけですが、いつの頃からか「自分探し」が流行するようになりました。

おそらく1950年代から始まった(米国)黒人公民権運動を受け、1960年代からの学生運動から始まったのでしょう。

ところで、最後の言葉

あなたも きっといろんな感情を 飲み込んで進んでいるのかな
いつだって勇気をもらっていること 伝えたい

これは、絶対言った方がいいです。どんな立派な人にでも承認欲求というのはあります。尊敬する人のことをほめるのはなかなか難しいので「目標にしています」でいいと思います。

「私には無理です」はやめた方がいいです。「実は(私のように)なりたくないのかな」と思われるか「本当はやる気がないのだろう」と思われるか、どちらかです。どっちにしてもいいことはありません。

こんな記事もありました。

田中淳子のあっぱれ上司!「上司のやる気を高める方法――部下ができるいくつかのこと

2014年8月1日金曜日

どっちに向いて(114/365)

大人は、よく子供に対して矛盾することを言います。

「みんなと同じでいなさい」「みんなと同じじゃだめよ」

「自由に選びなさい」人と違うと笑われる

「夢を持ちなさい」「現実を見なさい」

だから、どっちを向いたらいいか分からない、という歌です。

「夢を見なさい」と「現実を見なさい」という言葉は宮崎奈穂子さんの曲によく出てきます。たとえば、『路上から武道館へ~Birthday Eve~』に収録されている『壁と僕』にはこういう歌詞があります。

夢があることは 素晴らしいことだって 誰かが言ってた 幼い僕に でも
夢を追うことは バカな真似だって 隣の青年に言ってた どっちが本当ですか?

これは、どちらが本当ということではなくて、どちらも本当なのでしょう。

幼い頃は、夢を実現するだけの力がない。力を付けるためのモチベーションとして「夢」はとても大事です。

ある程度の力がついたら、夢を現実にするための行動が必要です。行動の伴わない夢を追うことが「バカな真似」だと思います。

たとえば、「武道館でコンサートをする」という夢があります。もともと音楽向きではない場所だとか、目標じゃなくて結果だとか、いろいろな意見はありますが、ひとつの象徴としての夢ではあります。

デビュー前だったら「武道館が夢です」「がんばってね」で済むわけですが、プロになってからだと「じゃ、何をしているの?」となるわけです。

企業を回って、スポンサーを取り付け、動員をお願いし、ステージでトークショーをやるというのは立派な戦略だったと思います。

純粋な音楽活動じゃなかったと、いまだに批判する人もいるようですが、これがきっかけでファンが増え、今の活動の広がりがあるのだから、大成功と言っていいはずです。


路上から武道館へ~Birthday Eve~