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2014年3月25日火曜日

あなたの星

(ゆみこさんに贈る歌)

『歌・こよみ365』秋編のEXTRA Trackの曲です。

『歌・こよみ365』アルバムは、最後の曲が「夢に歌えば」です。

1枚目「早春編」は、10曲収録されていて、最後が「夢に歌えば」、その他は11曲収録されていて、最後が「夢に歌えば」、つまりオリジナル曲が10曲で構成されます。

ところが5枚目の「秋編」は、11曲目が「夢に歌えば」で、その後に今回紹介する曲が入っているという変則的な構成になっています。

また、通常レコーディングでは歌と演奏は別々に収録されますが、この曲は弾き語りだそうです。ブログにもこうありました。

そして一番最後の最後に、この6年間で初めて、
弾き語りでCDに収録させてもらった楽曲。。。

【「歌こよみ365】第5弾ニューアルバム「秋編」、WEBSHOPに登場しました^^」より

さらに、歌詞カードに収録されていません。

「秋編」の発売は、2013年11月23日、1年ぶりの単独ライブの日でした。どうしてもこの日に発売したいために、作業工程を省略したわけではないでしょう。レイアウト変更を考慮しても、そこまでぎりぎりの日程ではないはずです。

それに、CDジャケットの裏にはきちんと「あなたの星」とタイトルが印刷されています。

前置きが長くなりましたが、この曲は、親しい人が亡くなったことを歌っています。

伴奏やアレンジを他の人にお願いするよりも、自分だけですべてを担当することで追悼の意を表明したのではないかと思います。

多くの人の手をかけることで、完成度を高めて追悼するという方法もあるでしょうが、宮崎奈穂子さんは、すべてを自分の手で作って贈りたかったのでしょう。歌詞が印刷されていないのも、他人の手をかけたくないということかもしれません。

ただ、タイトルくらいは入っていないと本人にも伝わらないので、EXTRA Trackという形で収録し、ジャケットにタイトルと詞書きを付けたのだと想像します。

全部想像なので、真相は分かりませんけど。

2014年3月22日土曜日

心のビタミン

(宏子さんに贈る歌)

「ビタミン(vitamin)」は、「バイタリティ(vitality)」と同じ語源で「命のアミノ酸」という意味だそうです。「バイタルサイン(vital sign)」と言えば、脈拍や呼吸など、生きていることを示す証拠です。

明るい曲ですが、例によって結構悩んでいるご様子です。

ここで宮崎奈穂子さんの言葉はいつも決まっていて「うまくいかないときは、自分が動け」です。

無駄な動きというのもありますが、自分ができることを考えて行動し、人と出会うことで道が開けるというのが、ほとんど偶然のようにデビューして以来の持論だそうです。

最後はこう結ばれます。

心のビタミン ほしいなら
待ってるだけじゃ 掴めない
動いて動いて がんばる人を
神様空から 見ていてくれる
だから動きだそう

人のキャリアは、ほとんどの場合偶然で決まると言いますが、ただ待っていれば何とかなるというわけではなく、今できることを一所懸命やった結果、思ったのと違う将来がやってくるということです。

2014年3月21日金曜日

言葉の力

(和菜さんに贈る歌)

人生に悩む女性の歌(たぶん女性だと思います)。

言葉の力は本当に大きくて、ひと言で傷ついたり元気が出たりするわけですが、同じ言葉でも誰に言われたか、どこでいつ聞いたかということが大きく影響します。

この曲の最後はこう結ばれます。

だからこんなとき 自ら言葉に会いに行くんだ
私が必要としている言葉はどこにある?
今の私から一歩前へ行くために

「出会い」は「出るから会える」と言うそうですが、自分から行動することで、新しい言葉に出会えたり、新しい解釈に出会えたりするのでしょう。

2014年3月18日火曜日

そんなあなたの存在が

(高橋美佐子さんに贈る歌)

「Real Intention」の「手紙」と似た感じの曲です。

ライブ仲間が聞いた話では、

プレゼントされて一番嬉しいのは手紙

だそうです。理由は

心がこもっていて、そして(物理的に)軽い

ということです。

路上ライブ中に、あんまり重いものやかさばるものをもらっても困りますからね。

目標達成のお祝いとか、お花はときどきありますが、それでも小さいものにしているようです。

最近では、FacebookやTwitterのメッセージという手もありますね。もっとも、タレントや歌手のFacebook/Twitterアカウントは、事務所の人も見ているのがふつうですけど、宮崎奈穂子さんはどうなんでしょう。

事務所によっては、手紙も見ているみたいです。宮崎奈穂子さんがどういう風にしているかは聞いたことありません。

2014年3月14日金曜日

大人ダカラ

(佐百合さんに贈る歌)

このアルバムのタイトル「Real Intention」は「本音」という意味だそうですが、そのアルバムの最後にふさわしい曲です。

今までのパターンだと、最後は仕事でお世話になった人の歌が来ます。そうすると、山岸伸さんの曲が最後でもおかしくないのですが、最後がこの曲になりました。

名前を見る限り、スポンサーでも仕事でお世話になったわけでもないようなので、よほど大事な人なのでしょう。

「大人だから、何でもできるし、悲哀怒の感情はあまり表に出さないけど、本当は違う」

という曲です。Real Intentionにふさわしい曲です。

2014年3月12日水曜日

手紙

(名古屋の路上ライブで手紙を下さった女性の方に贈る歌)

名古屋での路上ライブに来たファンからの手紙を、東京に向かう新幹線で読んでいるという話です。

実際の手紙の内容とほとんど同じなのじゃないかと想像します。

エピソード主の女性、東京で何度かお会いしている方だと思います。名前も分かるのですが、CDのクレジットに名前が入っていないので確実ではありません。また、クレジットされていないということは、名前を出したくないのだろうと思うので、具体的には書きません。

熱心なファンの方なんですが、PCもスマートホンもお持ちじゃないので、情報を入手するのに苦労されていたようです。最近、スマートホンを入手されたと聞きました。

曲中「あなたの母のような優しさが」というフレーズがあります。やはり、我々男性ファンとはちょっと違った視点で応援されているのだと思います。

ちなみに、ここまで40曲近く紹介していますが、そして手元にはあと10曲ほどありますが、純粋な男性ファンへ贈る歌がありません。せいぜいスポンサーか、仕事上の付き合いのある人だけです。

スポンサーに付いた方は、武道館のために我々とは桁違いの貢献をされたようです。もともと「歌・こよみ365」は「武道館の感謝を形にする」ということですから、仕方ありません。

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▲名古屋で歌う宮崎奈穂子さん(2011年12月7日)

2014年3月11日火曜日

がんばらない日

(由美子さんに贈る歌)

いつも頑張っているのだから、たまには休んだら、という歌。

頑張りすぎて、メンタル面で調子を崩す話はよく聞きます。たまには休んだら、と言ってくれる人がいるのはいいことです。

ただ、休んだあとの責任を取れない人が安易に「休んだら」と言うのは無責任な気がします。

エピソード主の由美子さんがどういう状況か分からないんですが、宮崎奈穂子さんが体調を崩したときなんか「たまには休んだら」といったTweetやらFacebookのコメントが続きます。

ファンの気持ちは分かるのですが(私もそんなときは休めばいいと思います)、たとえばここでレコーディングしないとスタジオ代が数十万円かかるとか、今日CDを売らないと明日の食事ができないとか、そういう事情があるかもしれません(たとえば、の話です。そんな「マッチ売りの少女」みたいな生活ではないと思いますが)。

上司が「たまには休んだら」と言うときは、暗黙のうちに「仕事はこちらで引き受けるから」という意味を含みます。もっとも、世の中には「体調の悪いときは遠慮せずに休め」といいながら、仕事量を減らさず、さらに「自己管理が出来ていない」と非難する上司も多いんですが。

2014年3月10日月曜日

かげぼうし

(ちひろさんに贈る歌)

先の「まあるい気持ち」に続いて、抽象的なお話です。第三者にはあまり分からないんですが、当事者にはストレートに伝わるのでしょうね。

筒井康隆の小説『家族八景』に、抽象画家のエピソードがあります。テレパスである火田七瀬が、画家の心を覗いてみると、抽象的と思われたシンボルが、実は具体的な人を示しているというお話でした。

では、その抽象画が他の人にとって意味がないかというと、そういうわけではなく、誰もが自分の中の何かに置き換えて解釈することで、芸術として成立するのでしょう。抽象画のことを英語で「abstract」と呼びますが、これは「要約」という意味でもあります。自分の考えていることを抽出して目に見える形(象)にすることが「抽象」なのでしょう。

内容も、「まあるい気持ち」と同様、何かに思い悩んでいるようです。ときどき、何か大きな不安がやってくる、という経験は、特に若い頃は誰にでもあるのではないかと思います。

そして、この曲の最後はこう結ばれます。

これは不安で、幸せなんだ ここにいていいよ、って受け入れて
手をつなごう

宮崎奈穂子さん、あるいはエピソード主がどう思っているのかは分かりませんが、私は「不安に思うというのは、自分が一所懸命生きているということ」だと解釈しました。

最後の「手をつなごう」は、どんな不安があっても仲間がいれば乗り切れるというメッセージではないでしょうか。

メロディは、宮崎奈穂子さんらしい感じに仕上がってます。文章で伝えるのは難しいのですが、たとえば最初の1フレーズはこんな感じです。

寂しいわけじゃないんだけど 心がぽっかり
いつだって前を向いていたいのに (*)ずっしり

2つのフレーズは、ほぼ同じリズムで「寂しいわけじゃないんだけど」と「いつだって前を向いていたいのに」が対応します。そして次の「心がぽっかり」と「ずっしり」を対応させるため、(*)の部分「心が」に相当する文字が入るべき所に休符が入ります。

このパターンは、宮崎奈穂子さんの曲にしばしば見られます。もし宮崎奈穂子検定があれば、きっと試験に出ます。

前に、K-POP歌手の「Kさん」という方のラジオ番組「K-Style」に出演したとき、Kさんから「子供の時からピアノをやってて、たくさんの曲をピアノで作っていると、手の癖みたいなものが出て、似たパターンになってきませんか?」と聞かれていました。「まさしくその通りだ」と答える宮崎奈穂子さんに対して「だから、ぼくは(ピアノの手の癖が出ないように)最初はピアノに向かわないんですよ」とアドバイスをしていました。

その時のブログ記事が「「K-style」ありがとうございましたっ!!」ですが、作曲のエピソードについては書かれていませんでした。

ちなみに、このKさん、ゲストのことを本当によく勉強されていました。質問も的確で、今まで見聞きしたテレビやラジオの中で、一番よく出来ていたインタビューだと思います。放送後、しばらくオンデマンド配信されていたのですが、もうありません。リンクが切れているだけかもしれませんが、取り下げたURLを公開するのもマナー違反な気がするのでやめておきます。

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▲癖なのか、意図的なのか、御礼のお辞儀は合掌

2014年3月9日日曜日

まあるい気持ち

(萌美さんに贈る歌)

「歌・こよみ365」は特にそうなんですが、宮崎奈穂子さんの歌詞は割に散文的なものがたくさんあります。特に、武道館コンサート以降にその傾向が強いように思います。

そこがストレートに心を打つわけですが、表現が強すぎてあまり好きではないという人もいます。

この曲は、寂しい気持ちを歌いつつ、でも、あまり具体的にならない、絶妙な歌詞になっています。

それにしても、こういう歌詞が、何か具体的なエピソードから出てきたということに驚きます。たぶん、これはもうエピソード主の萌美と宮崎奈穂子さんにしか分からない内容なんじゃないかと思います。

断片的にはなんとなく分かる部分もあります。ちょっと引用してみましょう(各行は連続している歌詞ではありません)。

なんだか いろいろ うまくは いかない

誰かに 会いたい 誰にも 言えない

電話を かけたい 勇気が 出せない

よく分からないんですが、最後は落ち着いたようです。

まんまる 満月 見てたら なんだか
私も まあるい 気持ちに なれそう

良かったですね。

曲の方は、ちょっと変わったエンディングで、メロディが最後でふっと消えます。
ちょうど村上春樹の小説みたいです(って通じるかどうか分かりませんが)。

ついでに、歌詞も切ってしまって「まあるい 気持ちに」でメロディと一緒に切ってしまっても前衛的で良かったかなと思います。

『路上から武道館へ』に代表される、ストレートな表現ではありませんが、今までにない、なかなか面白い曲で、静かに心に残る曲です。

2014年3月8日土曜日

お母さん

(多賀子さんに贈る歌)

タイトル通り、お母さんの歌です。

兄弟姉妹のいる人だったら、共感するんじゃないでしょうか。

ほんとに、小さい頃は何であんなに喧嘩をしたのかと思います。うちは3人きょうだいで、妹2人が双子で、しかも私と年子という恐ろしい環境でした。

一時は、食卓に座っていられなくて、立って食事したくらいだそうです。

両親のありがたさというのは、成人してからでないと分からないと思いますが、その後、親孝行に至るまでに、さらに時間がかかります。

思いついたら、恥ずかしがらずに、ぜひ言葉に出して、行動に示してあげてください。

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▲何にそんなに驚いているのでしょうか(笑)

2014年3月6日木曜日

見上げた空

寛子さんに贈る歌

「生きる力Part 2」の次に収録されています。歌詞に「生きる力」という言葉が登場するなど、影響が見られます。そういえば、ゆとり教育に代わる学習指導要綱のキャッチフレーズが「生きる力」です。

ゆとり教育は、ある学習塾が行なった「ゆとり教育ではこんなことも習わないから塾へ行かそう」というキャンペーンが功を奏し「円周率は3」とか(正確には「概算の場合は3でも良い」)、「台形の面積を求める公式を教えない」とか(台形を敷き詰めると平行四辺形になることと、平行四辺形の面積を求める公式は扱うため、台形の面積は簡単に計算できる)、間違ったプロパガンダが先行して不憫な話です。

この曲には「スマホの中に答えはない」「検索しても教えてくれない」という言葉が出てきますが、実は皆さん、それほど検索をしてはいないようです。検索すれば「ゆとり教育で円周率は3と教える」のはウソだとすぐに分かるのですが、検索した人はほとんどいませんよね。

検索はともかく、最も印象的なフレーズがこれです。

だけど今を幸せか不幸せか 決めるのは自分

宮崎奈穂子さんの曲には、自分らしさを求め、悩む姿がよく出てきますが、自分らしいかどうかは自分で決めればいいのではないでしょうか。

2014年3月4日火曜日

涙の水たまり

(路上ライブで出会ってくださった恵さんに贈る歌)

直前の曲『大丈夫だよ』と似たテイストの歌です。

悩んでいる人(これが恵さんでしょう)に対して、相談に乗っているような歌詞です。

女性にもときどきありますが、特に男性にありがちなのは、悩み相談で解決策を言ってしまうこと。これは絶対駄目だと、専門家はみんな言いますが、ついやってしまいます。

評論家の岡田斗司夫さんは(男性ですが)、朝日新聞土曜版の名物コラム「悩みのるつぼ」の回答者の一人です。彼は、著書『オタクの息子に悩んでます』でこんなことを書いています。

悩みに答えようとしては駄目
まず、何に悩んでいるかをはっきりさせること
そうすれば答えは自動的に導かれる

また、こうも書いています。

どんなに言いたいことがあっても、徹底的に相談者の見方になること。

『涙の水たまり』は、悩んでいる人のアドバイスという形を取っていますが、実際には具体的なアドバイスは何もなく、ただ共感と励ましがあるだけです。

象徴的なのが、各節の最後のフレーズ

涙の水たまり
今日は一緒に 流しましょう

なかなかいい歌詞です。

2014年3月3日月曜日

大丈夫だよ

(お手紙を送ってくださった英子さんに贈る歌)

アルバム『歌・こよみ35~Women』で、ほっこりした歌が2曲続いて、再び緊張感のある歌に。

自分が思う自分のあるべき姿と、自分が思う実際の自分とのギャップの話でしょうか。

いろんな人が指摘しているように、最近は「自分らしく」というプレッシャーが大きいように思います。でも、相変わらず学校や社会では、自分の思うように行動すると批判されることがしばしばあり、皆さんお悩みのようです。

「若者よ、自分探すな職探せ」

という言葉がありますが、自分探しをするより、とにかく日々の仕事をしたらいいんじゃないでしょうか。宮崎奈穂子さんも『5分だけ泣いて帰ろう』という曲(『歌・こよみ365』ではありません)で「こんな胸の痛みくらい、仕事をすれば忘れる」と書いてます。ま、これはちょっと意味が違うんですが、あんまり悩まずに毎日できることをするのがいいかと思います。

修行中の禅僧だって、普段の生活の中から悟りを開くわけですから。もっとも、裏返せば生活のすべてが修行の場なわけで、それこそ娑婆に人間には分からないことなんですが。

この曲で、一番印象に残った言葉はこれです。

「人は一番言いたいことをいつも一番言えない」

ジャーナリストの友人も、「大事なことを最初に聞いてはいけない」と言っています。性急に聞いてしまうと、隠すつもりはなくても、本当のことを言ってもらえないからだそうです。

さて、この曲のエピソード主もよく分かりません。どうも特別な人ではないようです。便宜上「ふつうの人」というタグを付けたのですが、どうも大半が「ふつうの人」になりそうなので、あとで考えます。

そういえば宮崎奈穂子さんは、自分のことを「ふつうの女性」と言います。それを聞いて「いや、これだけ毎日路上に立って歌うのは普通じゃないでしょう」「いえいえ、ほんとに普通ですから」「いやいやいや、普通じゃないです」「いえいえいえい」と、普通合戦になってしまいます。そこまで言うなら、もう面倒だから宮崎奈穂子さんは普通ってことにしておきます。

2014年3月2日日曜日

幸せメイカー

イベント会場で出会ってくださった裕子さんに贈る歌

これも、前の曲「あなたはまるでマイナスイオン」と同様、ほんわかした曲です。

ところで「セロトニン」は、「幸せメイカー」と言われているそうで、この曲のタイトルや歌詞もそこに由来します。

うつ病患者に対して、一時的にセロトニンレベルを低下させると抑うつ気分が生じるものの、健常者に対してセロトニンレベルを下げても気分の変化は生じないそうです。

また、セロトニン濃度が異常に高いと、頭痛、めまい、嘔吐、昏睡、場合によっては死に至るそうです。

どうやら、抑うつとセロトニンは何らかの関係があることは分かっているものの、セロトニンが少ないから「抑うつ」、という単純なものではないようですし、多いから元気になるものでもないようです。

さて、ここまで書いて申し訳ないんですが、この曲は、そういう医学的な見地から離れて、素直に楽しんだ方がいいと思います。

結びの言葉は「今日も素敵な1日を」ですし。

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▲東京タワー展望台内のステージで行なわれたフリーライブより

2014年3月1日土曜日

あなたはまるでマイナスイオン

(路上ライブで出会ってくださった真理菜さんに贈る歌)

歌・こよみ365~Women」で、緊張する曲が続いたあとの柔らかい歌です。

科学的には、「マイナスイオン」というのは効果どころか、その存在すら疑問視されています。そもそも、人によってマイナスイオンの定義が違うみたいで、科学以前の問題です。

家電製品に「マイナスイオン」をうたったものがありますが、その効用や意味ははっきり書かれていません。利用者が勝手に行間を読んで想像してしまうだけです。

「こんな製品が世の中に出て、エンジニアは恥ずかしくないのか」と怒っている人もいるくらいなので、マイナスイオンに効果を求めないようにしましょう。

マイナスイオンの真偽はともかく(まあ、基本的に偽なんですが)、曲はふんわかしたいい感じです。このアルバムを聞くと、元気な1曲目(まっすぐ行こう)と2曲目(ネガティブ? ポジティブ?)、しんみりする3曲目(手)、仕事に疲れた4曲目(最寄り駅から駅までの距離)と5曲目(それでも私は前を向く)、と、特に3曲目から5曲目は緊張が高まるので、6曲目でほっとします(次の7曲目もほっとする曲です)。

全体の流れを考えると、とてもいい曲だと思います。

2014年2月28日金曜日

逆上がり

逆上がり(路上ライブで出会ってくださった晴子さんに贈る歌)

これは本当にいい曲で、今まで聞いた「歌・こよみ365」50曲あまりの中での傑作だと思います。

以前書いた別のブログ記事「宮崎奈穂子「逆上がり」」から転載します。

オチを言ってしまってますが、まあ別にいいでしょう。


宮崎奈穂子さんの新譜「歌・こよみ365~Women~」の収録曲の歌詞が、ご本人のブログで少しずつ公開されています。

歌・こよみ365~Women~」は、主に仕事がテーマです。
6/26(水)に公開されたのは「逆上がり」。

この曲は(この曲も)、よく聞き込むと本当に素敵な歌詞で、4分ちょっとの間に3つのテーマが入ってます。

表面的な内容は、小学生時代に逆上がりの練習をしている話ですが、逆上がりを人生の目標に置き換えて語っています。

全歌詞は、宮崎奈穂子さんのブログ記事『【歌・こよみ365第3弾アルバム「Women」リリース御礼!!】歌詞公開*「逆上がり」』を読んでいただくとして、ここでは大事な箇所を抜き出して紹介します。きっと試験に出ます。

その1: あきらめないこと

最初からできる 人なんていない
夢を叶える方法は たったひとつ
「叶えるまで諦めないこと」

もちろん、「あきらめないこと」が一番難しいのですが、「やりたいと思わないことはできない」のは確かです。

本当の逆上がりにはコツがあって、練習量を減らすことはできるでしょうし、自然にできる人もいるでしょうが、全く練習なしにできる人はおそらくいません。

宮崎奈穂子さんも、幼い頃からピアノを習い、マンドリン部でギターを弾き、ボーカルスクールに通っていたそうです(なぜマンドリン部でギターなのかは、著書「路上シンガー宮崎奈穂子」をどうぞ)

その2: 人の力を借りること

どうしても逆上がりができずあきらめようと思ったときに、先生が手伝ってくれます。

華奢な腕なのに背中を えいって押してくれた
その瞬間 知らなかった世界が見えた

表面的には逆上がりをするために添えた手のことですが、この後に続く歌詞を読めば「自分の夢(やりたいこと)を助けてくれた」という意味が分かります。

あの日先生が教えてくれたこと 大人になってやっと分かった
ひとりじゃできないことも ふたりならできること

自分がやりたいことを実現するのに、人の力を借りるのは恥ずかしいことでも何でもありません。助けてくれる人がどれだけいるかが本人の力量です。

宮崎奈穂子さんも、ひとりで「武道館単独公演」を実現したわけじゃありません。バンドメンバーや事務所の人はもちろん、一緒に行く人の当てもないのにチケットを2枚買った人、ことあるごとに宣伝してたら「うるさい」と怒られた人、こういう人の力があったから実現したのだと思います。まあ、あんまり大きな力でもなかったかも知れませんけど。

その3: 恩送り

一番感動したのが最後のフレーズです。

ランドセルが揺れる 職員室から眺めた空
私あの日の先生みたいに なれてるかな

「恩送り」という言葉があります。
受けた恩をその人に返すのが「恩返し」、別の人に送るのが「恩送り」。

恩返しは大事なことですが、当事者同士で完結してしまいます。
恩送りは、送られた人がさらに別の人に送ることで、どんどん広がっていきます。

恩送りと恩返しは、宮崎奈穂子さんの著書「路上から武道館へ」の最終章のテーマにもなっています。

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▲恩返し

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▲恩送り

宮崎奈穂子さんのブログ記事『「歌・こよみ365」という挑戦を始めます」』によると「歌・こよみ365」というのは、

(武道館の成功を)恩返しの気持ちを込めて、
皆様のドラマを、代わりに歌わせて頂き、
広めさせて頂きたいと思います。

ということだそうです。

実際には、武道館後に知り合った人も対象ですので、恩返しというよりも恩送りに近いのですが、いずれにしても「他人の歌を作る」というプロジェクトです。

でも、そこはやはりシンガーソングライターですので、どうしても自分が出てしまいます。楽曲を依頼する方も、それを期待していることでしょう。

「逆上がり」も、こうして見ると見事にご本人の思いが込められています。
ぜひ、多くの人に聞いて欲しい曲です。

歌こよみ365 Women~夢に歌えば~」は、Amazon.co.jpなどで購入できます。

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2014年2月27日木曜日

それでも私は前を向く

それでも私は前を向く (お手紙を送って下さったかおりさんに贈る歌)

「最寄り駅から家までの距離」と似た内容なので、よく間違えてしまいます。この曲が収録されたアルバムは「Women」というサブタイトル通り、女性の、それも働く女性の曲が多く収められています。

この曲が面白いのは、このフレーズです。

それでも私は前を向く 悩んで進めない人生よりも
泣いて笑って進んでいく とことことことこ進んでいく

前段の深刻さに比べ「とことこ」という軽快さがいい味を出しています。

その後は

にこにこにこにこ笑って 進んでゆく

と続きます。

深刻さと軽快さが同居しているいい曲だと思います。人生もそんなものでしょう。

前に紹介した「ネガティブ? ポジティブ?」のおばちゃんも、深刻なことでも笑い飛ばそうと言ってます。

ただ、ちょっと気になることが2つあります。

1つは言葉の使い方です。

「泣ける!」ってポップに惹かれて DVDをかごに入れた
どうしてかな こうしなきゃ 泣けなくなっちゃったなあ
でもほんとは泣くことって 身体にも心にもいいんだって

「DVDを見ないと泣けない」でも「泣くことが身体にいい」というのはちょっとつながらない感じがします。

それともう1つ

明日美容院に行ってみよう いつもよりちょっといいところにしよう

ふつう、女の人って、ふつうはかかりつけの美容師さんがいるんじゃないのでしょうか? いつもと違うところに行って、前髪切りすぎたとかないのでしょうか? ちょっと心配になります。

宮崎奈穂子
▲今では珍しいメガネなしの宮崎奈穂子さん(2012年2月)

2014年2月26日水曜日

最寄り駅から家までの距離

最寄り駅から家までの距離 (武道館に来て下さった美智さんに贈る歌)

たまに路上ライブでも披露される歌です。「武道館に来て下さった」ということなので、経営者でもないし、路上ライブで出会った人でもないようですね。

仕事で張り詰めた気持ちが、最寄り駅から家までの間に解放されるという歌です。

それにしても、仕事帰りに深夜のコンビニでチョコを買って、店員さんに「おやすみなさい」と言われるだけで気持ちが緩むというのは、どれだけ張り詰めた生活をしているのかと、心配になります。

歌詞では、仕事中に付けていた仮面を最寄り駅で外すということになっていますが、もうちょっと気楽に仕事をしてもいいのじゃないかなと思います。

私の古い友人で、自分の会社を経営している女性がいます。新卒で就職したのが、ちょうと男女雇用機会均等法施行の年でした。

昨年、偶然Facebookでつながって、何年かぶりに会いました。彼女のFacebookの書き込みを見ていると、犬や猫など動物のことがたくさん出てきます。

そういう印象はなかったので、「前から、そんなに動物好きやったっけ?」と尋ねたら「昔は、動物好きとか花が好きと言うと、女っぽいと見られそうで嫌だった」と答えてくれました。

30年近く経った今も、やはり女性が、男性になめられず一人前の仕事をするのは大変なことなのでしょうか。

そういえば「宮崎奈穂子さんは、特別な仕事ではなく、ふつうに働く女性を題材にした歌が多い」と言ったら「経営者のことも歌って欲しいわ」と笑ってました。

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▲2012年11月2日宮崎奈穂子武道館ライブ開演前の様子

2014年2月24日月曜日

ネガティブ? ポジティブ?

ネガティブ? ポジティブ? (路上ライブで出会ってくださった恵美子さんに贈る歌)

恵美子さんはちょっと分かりませんが、「歌・こよみ365~Women~」の2曲目も大変明るい曲です。これも、仕事する女性の歌なんですが、とても明るい。

「おばちゃんの元気の秘訣は?」って聞いたら「笑うこと」って一言

というくらいです。

悩んで何も出来ないでいるより、 何でもやってみたら、誰かがで合ってくれて、100回試せば1回くらいラッキーパンチ、っていう明るい歌です。

途中、どうしても悲しいことがあったら

紙に書きなぐって、ぐちゃぐちゃに丸めて、捨てちゃいなさい

という詞があるんですが、これはきっと効果あります。
文字や絵にすることで、悩みを客観視できるせいだと思います。

ノートの効用については岡田斗司夫さんの「あなたを天才にするスマートノート」をどうぞ。悩みの解決ツールとしての使い方が書いてあります。即効性はありませんが、いい本です。電子書籍版はかなり安いのでよかったらどうぞ。

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▲宮崎奈穂子さん、たまにはネールにも注目

2014年2月13日木曜日

がんばる勇気

がんばる勇気(あるラジオでパーソナリティさんに励まされて涙した女子リスナーさんに贈る歌)

前に紹介した『わかってるんだけど』と似たような位置付けの曲です。

この曲は、誰かの依頼ではありませんが、ちょっとしたエピソードがあります。

宮崎奈穂子さんが、NHKラジオ「wktkラヂオ学園」に出演されたとき、出番前のコーナーでの出来事です。

看護学校の女性が電話で話をしていたとき、パーソナリティのゴリさん(ガレッジセール)が励ましたら泣き出したそうです。

その様子を聞いていた宮崎奈穂子さんが一晩で書き上げた曲です。本来は夜型ではないのに、その日は徹夜したとか。

歌詞にある

重たい荷物を持って 先の見えない坂道

というのは、もちろん譬喩なんですが、これが路上ライブ機材を運ぶ宮崎奈穂子さんと重なります。

また

「嫌なら辞めれば」ってきっと 言われるの分かっているから
弱音は誰にも言えなくて いつも静かに飲み込む

というのも、宮崎奈穂子さんの姿と重なります。

そして、みんながそれぞれ自分のことと置き換えて聞けるようになっているせいで、ファンの間でも非常に人気があります。

そして、勝手に曲にされた女性にも気に入っていただいたようです。その後、東京タワーで行なわれたフリーライブには、友人と一緒にいらっしゃっていました。もちろん、歌ったのは『がんばる勇気』でした。


▲東京タワーで行なわれたフリーライブで披露された「がんばる勇気」