(お手紙を送ってくださった英子さんに贈る歌)
アルバム『歌・こよみ35~Women』で、ほっこりした歌が2曲続いて、再び緊張感のある歌に。
自分が思う自分のあるべき姿と、自分が思う実際の自分とのギャップの話でしょうか。
いろんな人が指摘しているように、最近は「自分らしく」というプレッシャーが大きいように思います。でも、相変わらず学校や社会では、自分の思うように行動すると批判されることがしばしばあり、皆さんお悩みのようです。
「若者よ、自分探すな職探せ」
という言葉がありますが、自分探しをするより、とにかく日々の仕事をしたらいいんじゃないでしょうか。宮崎奈穂子さんも『5分だけ泣いて帰ろう』という曲(『歌・こよみ365』ではありません)で「こんな胸の痛みくらい、仕事をすれば忘れる」と書いてます。ま、これはちょっと意味が違うんですが、あんまり悩まずに毎日できることをするのがいいかと思います。
修行中の禅僧だって、普段の生活の中から悟りを開くわけですから。もっとも、裏返せば生活のすべてが修行の場なわけで、それこそ娑婆に人間には分からないことなんですが。
この曲で、一番印象に残った言葉はこれです。
「人は一番言いたいことをいつも一番言えない」
ジャーナリストの友人も、「大事なことを最初に聞いてはいけない」と言っています。性急に聞いてしまうと、隠すつもりはなくても、本当のことを言ってもらえないからだそうです。
さて、この曲のエピソード主もよく分かりません。どうも特別な人ではないようです。便宜上「ふつうの人」というタグを付けたのですが、どうも大半が「ふつうの人」になりそうなので、あとで考えます。
そういえば宮崎奈穂子さんは、自分のことを「ふつうの女性」と言います。それを聞いて「いや、これだけ毎日路上に立って歌うのは普通じゃないでしょう」「いえいえ、ほんとに普通ですから」「いやいやいや、普通じゃないです」「いえいえいえい」と、普通合戦になってしまいます。そこまで言うなら、もう面倒だから宮崎奈穂子さんは普通ってことにしておきます。
0 件のコメント:
コメントを投稿