2014年3月26日水曜日

数字で見る「歌・こよみ365」

「歌・こよみ365」は、「2月以降にお届け」ということで、2週間から3週間くらい遅れると予想していたんですが、発送は3月末頃だそうです。

「365曲」という前代未聞のCDセットですから、歌詞カードの校正だけでも大変な手間でしょう。予想以上に時間がかかるのは仕方ありません。

でもこのブログは、既にアルバム収録曲を全部紹介してしましました。ライブでのみ披露した曲とか、フォトブック「拝啓 路上ミュージシャンの宮崎奈穂子です」に収録されている曲とか、アルバム以外で公開された曲もいくつかあるのですが、詞書きがないので誰に対する曲か分かりません。

もっとも、個人に贈る曲については、もともとエピソード主について特に触れていませんし、分かっていることについてもプライバシーの問題があるので、深くは触れていません。完全版到着までさらに時間がかかるようなら、数曲ですが、エピソードなしで紹介していきたいと思います。

そして、今日はアルバム発表された51曲を数字で振り返ってみましょう。

まず、目立つのは個人女性に贈る歌が21曲と、実に4割を占めています。それに対して、個人男性はゼロです。

無理に探してみましょう。

結婚する2人に贈る歌が3曲なので、半分の1.5曲分が男性ということになります。

また、「」は「路上ライブで出会ってくださったすべての方たちに」ということで、4人のエピソードが出てきます。このうち2人が男性なので、1曲の半分、0.5曲としましょう。

合計で2曲になりましたが、いずれにしてもその差は圧倒的です。

企業や経営者に向けた曲は14曲、もっと多いと思ったのですが、個人女性よりも少ないようです。

イラストレーターやシンガーソングライターなど「アーティスト」も比較的多く、5曲ありました。ただしここには事務所の先輩が2人入っているので実質3人です。結婚式と同じくらいですね。

まだ全体の1/7なので、最終的にどういう数字が出るか分かりませんが、現時点ではこういう結果が出ました。

そもそも「歌・こよみ365」は「武道館の感謝を形にする」プロジェクトです。宮崎奈穂子さんの主なファン層は30代から40代の男性と思われますが、全く登場しません。強いて言えば「」に登場する「背広の男性」と、「夢に歌えば」に登場する「いい歌だね」という人だけです。

ただ、このことで「感謝していない」と短絡的にとらえるのは間違いでしょう。彼女のファンは、別に感謝して欲しいから、友だちになりたいから応援しているわけではなくて、良い歌を聞きたいから路上に足を運び、CDを買い、ライブハウスに行くのです。

だとしたら、もっと良い歌をたくさん届けてくれることが「感謝を形にする」という意味でしょう。

そして、主なファン層が聞きたい歌は、自分たちのことではなくて、宮崎奈穂子さん自身や、彼女の姿勢を投影した同年代の女性の話です。

だから、個々の曲についている「○○さんへ贈る歌」にとらわれず、365曲すべてがファンに対する贈り物だと考えるべきです。

Wikipediaの「宮崎奈穂子」の項目にあるディスコグラフィーを見ると、今まではアルバムが1年に1枚か2枚しか出ていません。しかも、何曲かは既発表曲のアレンジを変えたものが入っているので、実質的な新曲はかなり減ります。

それが、2014年には365曲、既発表曲を除いても300曲以上の新曲が出るわけで、今までのペースだと20年分くらいの価値があります。

「自分のことを歌ってくれない」と思うのではなくて、「20年分頑張ってくれた」ことを喜びたいと思います。

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