漠然とした将来の不安でしょうか。
いくつ季節が通り過ぎ
いくつ私は年を重ね
いったいいくつサイコロ転がして
いったい何歩前に進めたのかな
このメロディーが美しくて、あんまり不安な感じはしないんですが、そういう歌です。
ここで注目したいのは「年を重ね」という表現です。
一般的には「年を取る」と表現することが多いのですが、宮崎奈穂子さんの曲はほぼ常に「年を重ねる」という言葉が使われています(私の記憶では「年を重ねる」が数曲、「年を取る」は皆無です)。
「年を取る」が、しばしば「老化」というネガティブな意味を伴うのに対して、「年を重ねる」は「分別がつく」「成長する」というポジティブな意味が強くなるせいでしょう。
ところが、なぜか制服だけは「脱ぎ捨てる」と表現されます(記憶では2曲か3曲ではありますが)。「捨てる」というネガティブな言葉が好んで使われるのはちょっと不思議です。
ネガティブな言葉には、しばしば強い印象を与えるので、現状に満足せず、将来に向かう強い意志を示しているのかもしれません。一度本人に聞いてみようと思います。
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