大人は、よく子供に対して矛盾することを言います。
「みんなと同じでいなさい」「みんなと同じじゃだめよ」
「自由に選びなさい」人と違うと笑われる
「夢を持ちなさい」「現実を見なさい」
だから、どっちを向いたらいいか分からない、という歌です。
「夢を見なさい」と「現実を見なさい」という言葉は宮崎奈穂子さんの曲によく出てきます。たとえば、『路上から武道館へ~Birthday Eve~』に収録されている『壁と僕』にはこういう歌詞があります。
夢があることは 素晴らしいことだって 誰かが言ってた 幼い僕に でも
夢を追うことは バカな真似だって 隣の青年に言ってた どっちが本当ですか?
これは、どちらが本当ということではなくて、どちらも本当なのでしょう。
幼い頃は、夢を実現するだけの力がない。力を付けるためのモチベーションとして「夢」はとても大事です。
ある程度の力がついたら、夢を現実にするための行動が必要です。行動の伴わない夢を追うことが「バカな真似」だと思います。
たとえば、「武道館でコンサートをする」という夢があります。もともと音楽向きではない場所だとか、目標じゃなくて結果だとか、いろいろな意見はありますが、ひとつの象徴としての夢ではあります。
デビュー前だったら「武道館が夢です」「がんばってね」で済むわけですが、プロになってからだと「じゃ、何をしているの?」となるわけです。
企業を回って、スポンサーを取り付け、動員をお願いし、ステージでトークショーをやるというのは立派な戦略だったと思います。
純粋な音楽活動じゃなかったと、いまだに批判する人もいるようですが、これがきっかけでファンが増え、今の活動の広がりがあるのだから、大成功と言っていいはずです。
路上から武道館へ~Birthday Eve~
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