2015年2月3日火曜日

「働く」って (300/365)

旧約聖書には、人間の原罪として「労働」と「出産」を与えたと読める箇所があります。そのせいか、中世ヨーロッパでは働き過ぎることは「悪いこと」とみなされていたそうです。

この解釈が明確に否定されたのはプロテスタントの台頭によるということになっています。

実際にカソリックの教義で「労働=罪」になっているとは思えませんが、そういう風に思っていた人は多かったようです。

日本では、労働観がちょっと違って、昔から「勤労は美徳」ということになっています。

ところが、最近の若年層、特に学生の間には労働に対するイメージがあまりよくありません。特に会社勤めに対する反発が強いようです。

実際には、働くことは楽しいことですし、会社に所属することで個人ではできない大きな力が得られます。

「楽しい」ことだからといって、「楽(らく)なこと」ではありませんが、労働を忌避するのはちょっともったいないと思います。大人の大事な役目は「働くことは楽しい」と伝えることです。

「働く」って楽しいですか?
そんな風に誰かに聞かれたとき
真っ先に「勿論」と
答えられる大人でいたい

という歌い出しの通りです。

大人って(118/365)」でも書いたように、「はたらく」とは「傍(はた)の人間をらくにすること」という語呂合わせがあります。

今までで一番楽しかったことは何?

という質問をすると、相当数の人が誰かに喜んでもらえたことを挙げます。

どうやら人間は、自分のためにすることとより、他人のためにすることの方が楽しく感じるようにできているようです。

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