2014年5月31日土曜日

家に帰ろう(52/365)

珍しい家族の歌。

サビはこんな感じです。

家に帰ろう 帰りを待っている人がいる
何に変えても 守るべきものが僕にはある

シンプルな詞なんですが、メロディと合わせて心に残る曲です。宮崎奈穂子さんは独身なので(たぶんw)、恋の歌はあっても、両親や子供、それも赤ん坊以外の家庭の歌はほとんどありません。

「歌・こよみ365」に寄せられたエピソードが元になっているのでしょう。こういう曲ができたのを見ると、いいプロジェクトだったと思います。

中にこんなフレーズがあります。

学生時代のような 甘酸っぱい恋じゃなくて

昔、心理学の先生に聞いた話では、恋愛感情の持続期間は3ヶ月から3年だそうです。物事に飽きるまでの期間を、俗に「3日、3月、3年(みっか、みつき、さんねん)」と言いますが、恋愛にもあてはまるようです(3日っていうのは極端ですが、ワンナイトラブってこともあります。

3年過ぎたらどうなるかというと、「恋愛」から「家族愛」に移るそうです。逆に、ここで家族愛に変わらないと関係を継続できないとか。

古代ギリシャ語では、愛に4種類あったそうです。その後、キリスト教の影響で意味が変わったらしいのですが、キリスト教的分類の方が有名なのでこちらを書いておきます(新約聖書がギリシャ語で書かれています)。

  • エロス(性愛)…男女の愛
  • フィリア(隣人愛)…友情を含む一般的な愛
  • ストルゲー(家族愛)…家族間の愛
  • アガペー(神の愛)…無償で完全な愛。「神は愛です」の愛(ヨハネによる福音書)

でも「あなたの隣人(となりびと)を愛せ」の愛(マタイによる福音書)は、アガペーなんだそうです。へえ。中途半端な解説ですみません。

アーティストに対するファンの思いはなんでしょうね。ストルゲーじゃないのはもちろん、エロスでもないですね。ときどき、エロスを感じる人もいるようですが、かなり危ない感じです。アガペーでもないですね。そんな完全な愛でもないです。やはりフィリアっていうところでしょうか。

ちなみに米国独立の舞台となった「フィラデルフィア(Philadelphia)」は「きょうだい愛の都市」の意味だそうです。へえ。ピューリタンらしい命名です。

と思ったら、命名したのはクエーカー教徒で、プロテスタントとはちょっと違うそうです。クエーカーは外部からの呼称で、当事者たちは「Friends」と呼ぶそうです。これがフィラデルフィアの直接の由来ですね。ただし、もともとキリスト教では信者間を「きょうだい」と呼ぶことが多く、聖書にも「きょうだいたちよ」という呼びかけが頻繁に登場します。

2014年5月30日金曜日

おばあちゃん(51/365)

笑顔を絶やさない、ありがとう、ごめんなさいと言う、おばあちゃんから言われた言葉のようです。

おばあちゃんというより、「人生の先輩の女性」という位置付けです。

シンプルな曲ですが、味わい深い歌です。

DSC09101S
▲おばあちゃんと言えばこの街

2014年5月29日木曜日

生きる力 Part 2(50/365)

生きる力 Part 2」の再掲です。

日産GT-Rの開発責任者だった水野和敏さんに贈った歌『生きる力』は既に紹介しました。今回紹介する曲は、タイト通り『生きる力』の姉妹編です。

サブタイトルをよく見ると、前作が「日産GT-Rプロジェクトチームに贈る歌」となっているのに対して、今回は「『生きる力』プロジェクトに贈る歌」です。

「生きる力」プロジェクトは、水野さんが日産を退職後に立ち上げられたプロジェクトです。詳細は、水野さんの公式ホームページ「水野和敏  [公式HP]」をご覧ください。
宮崎奈穂子さんは、「生きる力」プロジェクトの講演会に何度かゲストで呼ばれているようです。

本作は、『歌・こよみ365』4枚目のアルバム『Real intention』の1曲目です。それだけ力が入った曲なのでしょう。ちなみに「real intention」は「本音」という意味だそうです。

前作『生きる力』に比べると、少しおとなしめの曲になっています。どちらかというと、こっちの方が宮崎奈穂子さんらしい曲ですね。

2014年5月28日水曜日

生きる力(49/365)

生きる力」の再掲です。

日産GT-Rというスポーツカーの開発チーム、というよりも開発リーダーの水野和敏さんに贈る歌です。

宮崎奈穂子さんは「スーパーカー」と呼びます。別に間違ってもいないのですが、ちょっと違うような気もします。

私の世代だと「スカイラインGT-R」と呼びたいところですが、今は単に「GT-R」なんだそうです。

企業向けの曲は、どうしてもドラマ性に欠ける傾向にありますが、これはなかなか盛り上がる曲です。企業というより、開発チーム向け、もっと極端に言えば水野和敏さんのための歌なので、より個人性が強くなるからでしょうか。

DSC03099S
▲2013年11月23日宮崎奈穂子ソロライブ(渋谷AX)なかなかドラマチックな曲で、路上ライブでも『がんばる勇気』と並んでよく歌われます。


▲PV「生きる力」

以前は、日産の広報が提供した映像が使われていたと思うのですが、それはなくなっているようです。このPVは主に2012年11月2日の武道館ライブの写真が使われています。

水野和敏さんは、日産を退職後「生きる力」プロジェクトを立ち上げられ、講演活動に力を入れていらっしゃるようです。

宮崎奈穂子さんのブログにもしばしば登場しますが、ここでは1つだけ紹介しておきます。
8/30(金)水野和敏さん率いる「生きる力プロジェクト」キックオフイベントです!!

水野さんの著書『非常識な本質』は、各所で取り上げられているので、ご存じの方も多いと思います。私が書評を読んで、なるほどと思ったのは、こういう下りです。

レーシングカーが最高速度を出せる時間は、レース全体の中でもごくわずかである。
わずかな時間だから、いくら改善しても全体の速度向上には貢献しない。

これ、実はパフォーマンスチューニングの基本中の基本です。

たとえば、東京の自宅から大阪のオフィスまで200分かかるとします。うち150分が新幹線、30分が在来線、20分が徒歩だとします。徒歩を駆足に変えてもても、たとえ無限大に上げても20分の短縮にしかならず、全体で見ると10%しか短縮できません。しかし、新幹線の速度を10%上げるだけで徒歩20分が帳消しになります。

パフォーマンスチューニングの基本は「最も長い時間かかる部分を、少し改善する」ということです。少しの改善なのであまり難しくない上に、効果が高いというわけです。

レーシングカーも場合も、ピークの性能を上げるより、平均的な性能を上げた方が効果的だというのが水野氏の主張でした。


「歌・こよみ365」は、シングルカットされたもの、アルバム販売されたもの、365曲のセット販売(限定発売)されたものがあります。

シングルカットは、楽曲依頼者が制作費を負担する場合と、事務所の営業的な判断で発売する場合があります。アルバムは、ベスト盤のような位置付けなのでしょうか。

ちなみに、当初は全曲を収録して発売する予定はなかったようで、宮崎奈穂子さんも路上ライブの時「全部がここ(路上ライブでの販売スペース)に並ぶわけではない」と言っていました。また「ダウンロード配布にしようか、どうしようか検討中」という話も伺いました。
さて、アルバムは以下の5作が出ています。

  • 早春編
  • 春編
  • Women
  • Real Intention
  • 秋編

今回紹介した『生きる力』は、11曲中10曲目に収録されています。11曲目は『夢に歌えば』なので、実質的には最終曲です。そして9曲目が事務所の先輩kado junを歌った『人の本当のあたたかさ』でした。

早春編の実質的なラスト(10曲中9曲目)は『家族のように』で、同じく事務所の先輩であるさとなか唯さんの歌だったことを考えると、『生きる力』が重要な歌であることが分かります。

2014年5月27日火曜日

下を向いて歩こう。(48/365)

「上を向いて歩こう」をもじったタイトルでしょう。

前ばかり見て、急いで歩いていると、足元の小さな幸せを見逃してしまうから、たまには下を向いたり、立ち止まったりしてはどうですか、という曲です。

最後はこんな風に終わります。.

空が泣き出してしまったとしても
足下の石に転んでしまったとしても
いいんだ ちゃんと 今を感じてゆこう
全部私に必要なこと

ちょっと強引な終わり方ですが、下を向いて歩いたら、足下の石に転んでしまうことはないでしょう。何かにぶつかるかもしれませんが。

「歌・こよみ365」の一部ではありませんが「感謝ティブ」という曲があります。
拝啓 路上ミュージシャンの宮崎奈穂子です」というフォトブックの付録CDに収録されています。時期的に「歌・こよみ365」の一部かと思ったら違っていました。

この曲に「足下にかわいい黄色の花が揺れていました」というフレーズがあります。前に進むばかりではなく、足下を見つめる(これは比喩的な意味で)ことも重要だというメッセージでしょうか。

ちなみに「黄色い花」はタンポポのことです。これについては、また回を改めて書きます。


拝啓 路上ミュージシャンの宮崎奈穂子です

2014年5月26日月曜日

夢を叶えること(47/365)

「歌・こよみ365」の、というより宮地奈穂子さんのテーマが「夢はかなう」です。その方法としては「信じること(あきらめないこと)」「動き続けること」「ご縁を大切にすること(チャンスを逃さない)」などが上げられていることは以前にも紹介しました(「この道」等)。

この曲は、珍しく「家族の協力」という話が出てきます。また、あとの方には「仲間」という言葉も出てきます。

ささやかな 当たり前の幸せ たいせつにすること
ちいさい頃 教えてくれた 家族が一番の誇りです

時は経ち 大人になり (仕事を持ち) 新しい家族ができた
この道を 歩いて来て 学んだことがある

歌詞カードから引用しましたが、実際の歌は「仕事を持ち」と歌っており「大人になり」とは言っていません。大人になることと仕事を持つことは必ずしも同じではないのですが、ここでは同じ意味で使っているようです。

続きはこうです。

夢を叶えることは 本当はすごくシンプル
描いた未来の自分に必要なことをするだけ
誰より頭を使って 誰より汗をかいて
できない理由を心につくらないことだと思った

「歩み止めないで」「出会う」というキーワードも入っていますが、この歌の特徴は「家族」や「仲間」という、価値観を共有する他者が登場することでしょう。

自分がやりたいことは、自分が頑張らないといけないわけですが、1人ではどうしても限界があります。

武道館コンサートを巡って、ブログでは「仲間」という言葉が頻繁に登場していましたが、歌詞になっているのは意外に少ないはずです。曲も軽快で、なかなかいい曲に仕上がっています。

IMG_0220S
▲2012年11月2日(金)武道館ライブ会場

2014年5月25日日曜日

そういう瞬間(46/365)

深夜にラジオを聞いていると、パーソナリティやリスナー同士の心が動く瞬間があるという歌。

我々が中学・高校時代は深夜放送全盛期でしたが、一番よく聞いていたのは大学時代、授業の実験レポートを書きながらでした。

東京のキー局は、オールナイトニッポン(ニッポン放送)、パックインミュージック(TBS)、セイヤング(文化放送)あたりで、多くの地方局にネットされていました。

関西は、独自放送が多く、ヤングリクエスト(朝日放送)、日本列島ズバリリクエスト(KBS京都)なんかがありました。KBS京都は、その後「ハイヤングイレブン」から「ハイヤング京都」を経て、オールナイトニッポンの中継に変わったと記憶しています。

私はKBS京都をずっと聞いていたのですが、野沢那智・白石冬美の「パックインミュージック」もよく聞いてました。オールナイトニッポンがネットされてからは、中島みゆきや谷山浩子も聞いてました。

もうちょっと早い時間だと、ラジオたんぱの大橋照子さんの番組をずっと聞いていて、だいたい週に10通くらい葉書を出していました。採用率は10%~15%です。

今でもラジオ番組に投稿する人は多いようですが、もっぱら電子メールやWebフォームらしいです。

ラジオには独特の雰囲気があって、好きだったんですが、今の家に引っ越してラジオ電波が入らなくなってから聞かなくなりました。

でも、ここ数年はRadikoのおかげでインターネット経由で聞いています。特に、ラジオとTwitterは相性が良く、Twitterで実況中継しながらの聴取はなかなか盛り上がります。本当にいい時代になったものです。

DSC05024S
▲東京タワーからのUStream中継

インターネットラジオも増えました。UStreamはリアルタイム動画配信システムですが、Twitterと連動させることで独特の広がりがあります。


Broadcast live streaming video on Ustream

2013年4月14日第3部「宮崎奈穂子」ステージ1

2014年5月24日土曜日

いつも何かのせいにして(45/365)

タイトル通り、いつも何かのせいにしている人の話。

ラストはこんな感じ。

わかってるんだよ 本当は 本当のこと
僕は逃げてる 逃げてるんだよ わかってるんだよ

人生、いいことばかりでもないですが、悪いことばかりでもないので(これは「まっすぐ行こう」の歌詞です)、適度に頑張ってください。

2014年5月23日金曜日

痛い(44/365)

1分38秒という短い歌です。たぶん、最後の方に作ったのでしょう。

1番はお腹が痛い、2番は頭が痛いという歌。お薬飲んで布団を敷いて休みましょう。

3番は、胸が痛い。心臓ではなくて心のことのようです。

治せるのは薬でも布団でもなく「あの人の声」だそうです。

明らかに宮崎奈穂子さんのことですね。

DSC00286S

2014年5月22日木曜日

この道(43/365)

絵を描く人の歌みたいです。

導かれるように 不思議な縁が輪となって
絵を描いてきた この道を歩いてきた

という歌い出しです。

絵にしても、音楽にしても、文章にしても、クリエイティブな仕事で食べていくのは簡単なことではありません。努力と運が必要です。

宮崎奈穂子さん的には、「信じること」「動き続けること」「ご縁を大切にすること」ということでしょうか(『路上から武道館へ~普通のの私が夢をかなえたたった3つの方法』)。


路上から武道館へ

ここで「歌・こよみ365」でつながったのもひとつの縁なので、この絵描きさんを紹介したいところなのですが、分かりません。

機会があれば聞いておこうと思います。

2014年5月21日水曜日

たどり着くんだ(42/365)

尊敬できる仕事の先輩の話。

「私が身を置く業界で」とあるので、同じ会社ではないかもしれませんが、近いところにいるのでしょう。

「歌・こよみ365」は男性の歌が極端に少ないので、「同性から見ても」の歌詞から想像するに女性だと思われます。

自分が、仕事や生き方の目標とする人を「ロールモデル(role model)」と呼びます。1985年に女性雇用機会均等法がスタートしたものの、仕事をする女性のロールモデルが見つかりにくくなっていると言われていました。それが、近年、やっと改善されつつあるようです。

多くの人が誤解していますが、「結婚したら女性が家事・育児(再生産労働)を担当し、男性が賃金労働(生産労働)を担当する」というのは1970年代の高度成長期に生まれたモデルです。

ただし、1960年以前は、会社勤めの人が少なく、自営業が中心だったので現在の働く女性とはちょっとイメージが違うはずです。

古い統計結果はWebでは見つけにくいのですが、ぎりぎりありました。国土交通省の「国土交通白書2013第1節働き方の変化 (3)女性緒就業状況の変化にある「図表58 年齢階級別女性の就業率の推移」です。1968年からのデータなので不十分ですが、参考にはなります。

グラフを見ると、年齢にかかわらず1968年から1975年頃までは就業率が下がりつづけています。1964年が東京オリンピック、1970年が大阪万博ですから、労働力は大量に必要だったはずなので、これはかなり不自然です。

いわゆる「高度成長期」は1955年から1973年とされていますが、この時期に女性の就業率が全年齢層で下がりつづけているのです。「経済状態が安定したから無理して女性が働かなくても良くなった」という見方もありますが、それでは高度成長期からバブル期までに女性の就業率が全年齢で上昇し続けていることが説明できません(オイルショック時期に一時的に上昇していますが一過性の現象です)。

女性の就業率が下がるのは1992年、つまりバブル景気崩壊以降ですが、25~34歳の年齢層では相変わらず就業率は上がりつづけています。35~39歳が横ばい、20~24歳の若年層が低下しており、全体で就業率が下がっています。要するに新卒での就職が難しいということなのでしょうか。オイルショックでは、景気が悪くなって就業率が一時的に上がっているのですが、バブル崩壊以降は逆に景気が悪くるとともに就業率も下がっています。

ただし、景気が悪くなっても、25歳から34歳という、現場の中心にいる年齢層の就業率が上がり続けていることは確かなようです。これから仕事をする人が容易にロールモデルを見つけられるようになったのではないでしょうか。

n1020580
▲総務省「労働力調査」より国土交通省作成
国土交通省「国土交通白書2013
図表58 年齢階級別女性の就業率の推移

2014年5月20日火曜日

水戸駅南口(41/365)

宮崎奈穂子さんの路上ライブは、都内山手線沿線が中心ですが、地方遠征もあります。名古屋が割に多く、長い間行っていないようですが大阪もあります。

水戸駅にもかなり行っているようです。このブログでは、なるべく取材に行こうと思っているのですが、すっかり忘れていました。

上野から常磐線で2時間(2,268円)、特急「フレッシュひたち」で74分(特急料金1,860円)ですから、往復で8,000円を超えます。高速バスだと東京駅から2時間弱で水戸駅南口に着くそうです(2,080円)。いずれにしてもなかなか遠いですね。

Wikipedia「水戸駅」によると、1日のJR東日本水戸駅の2012年度1日平均乗車人員(降車含まず)は28,041人、2012年度に取手駅を抜き、茨城県内1位だそうです。

それでも新宿、池袋、渋谷の各駅はJRだけで40万人を超えており、市場としては桁が違います。

もっとも、新宿、池袋、渋谷は他の路線への乗り換え客が多いため、路上ライブ市場としての良否はよく分かりません。

宮崎奈穂子さんのことを話すと「水戸駅で聞いた」という人が結構多いので、効果はありそうです。ちなみに、私に宮崎奈穂子さんを最初に教えてくれた人も水戸駅で聞いたそうです。

DSC03744S
▲水戸ではなく、名古屋遠征時の宮崎奈穂子さん

2014年5月19日月曜日

世界で一番お母さんが好き(40/365)

タイトル通りの歌です。

エピソード主は何歳の人なんでしょうね。

お母さん 毎日 たくさん 名前呼んでくれる
ぼくの名前 とても好き だから 嬉しい とても嬉しい
本当は お母さんが 好き なんだけど ひみつ

ちょっと読むと、子供が言っているような気がしますが、どうなんでしょう。

「歌・こよみ365」は、男性の歌が極端に少ないこと、「ぼく」という言葉から、どこかの子供が奈穂子さんに打ち明けた話なのかもしれません。

ある程度の年齢を超えてから、思い切って言ってしまうというのもあるかもしれません。

妹は、母の病床で「私、お母さんが大好き」と泣いてました。この歌はそういう感じでもなさそうですが、先が見えてきたからこそ言える言葉もあるでしょう。

DSC00283M

2014年5月18日日曜日

分からないよ (39/365)

自分が進む方向が分からない、という歌。

私 なりたい自分に ちゃんと向かっているのかな?
いったい 何が正しくて 何を優先すべきなのかな…?

というお話です。

たぶん、このエピソード主も女性なんだろうと思います。

小説家でエッセイストの中村うさぎに『私という病』という著書があります。


私という病 (新潮文庫)

著者の風俗嬢としての体験を中心に綴った本なので、多くの女性は「自分とは無関係」だと思うでしょうし、男性は夕刊紙の風俗レポを期待するかもしれません。

実際は、自分の自我と、周囲の社会的期待や先入観との戦いを分析したものです。彼女の他の書籍と同じように文章は軽快ですが、「女」とは何かから始まり、自己分析が深く進みます。

この歌は、というより「歌・こよみ365」に女性性についての曲はないんですけど、「今の自分」と「なりたい自分」、そして「期待される自分」の間で悩む歌は大量にあります。

そういう歌に共感したら、先入観を捨てて読んで欲しい1冊です。

2014年5月17日土曜日

この瞬間楽しもう(38/365)

人生を登山にたとえた歌。

富士山を登ろう 頂上を目指して

という歌い出しなので、たぶん富士登山家の方の依頼じゃないかと思います。

富士山は、高度があること、夜明け前から頂上を目指す習慣があることから、体力的には厳しいのですが、山としての難易度はそれほど高くないそうです。

ただ、平野部にそびえる日本一高い山から見下ろす夜明けは素晴らしく、意味もなく感動します(一度、登ったことがあります)。

ところで、この曲「富士山に登ろう」ではなく「富士山を登ろう」になっています。

「富士山に」だと、単なる方向になってしまい「駅に行く」「会社に行く」というのと同じような感じになってしまいます。

それに対して「富士山を」だと、はっきりした目的意識が感じられます。

軽快な曲なんですが、確固たる信念が感じられていい曲です。

宮崎奈穂子さんも、ゆるゆるした感じで路上ライブをなさっていますが、しっかりした信念を持って、でも楽しそうに歌っていらっしゃるのが魅力です。

DSC09083S

2014年5月16日金曜日

あなたはまるでマイナスイオン(37/365)

あなたはまるでマイナスイオン」の再掲です。

歌・こよみ365~Women」では、緊張する曲が続いたあとの柔らかい歌として続きます。

科学的には、「マイナスイオン」というのは効果どころか、その存在すら疑問視されています。そもそも、人によってマイナスイオンの定義が違うみたいで、科学以前の問題です。

家電製品に「マイナスイオン」をうたったものがありますが、その効用や意味ははっきり書かれていません。利用者が勝手に行間を読んで想像してしまうだけです。

「こんな製品が世の中に出て、エンジニアは恥ずかしくないのか」と怒っている人もいるくらいなので、マイナスイオンに効果を求めないようにしましょう。

マイナスイオンの真偽はともかく(まあ、基本的に偽なんですが)、曲はふんわかしたいい感じです。このアルバムを聞くと、元気な1曲目(まっすぐ行こう)と2曲目(ネガティブ? ポジティブ?)、しんみりする3曲目(手)、仕事に疲れた4曲目(最寄り駅から駅までの距離)と5曲目(それでも私は前を向く)、と、特に3曲目から5曲目は緊張が高まるので、6曲目でほっとします(次の7曲目もほっとする曲です)。

全体の流れを考えると、とてもいい曲だと思います。

DSC02127M

2014年5月15日木曜日

未来に向かって飛び出そう(36/365)

自分を変えたいと思っていても変えられなかった、でも(今度こそ)自分を変えて、未来に向かって飛び出そう、という曲です。

行動するモチベーションは瞬発的なので、ちょっとしたきっかけで生まれますが、持続するモチベーションはななかな続きません。

作家のマーク・トウェインはこんな言葉を残しています。

Quitting smoking is easy. I’ve done it a thousand times.
禁煙なんて簡単さ。私はもう何千回もやめてきたのだから。

禁煙は誰でも始められますが、継続するのは難しいという話です。

では、モチベーションをどう維持するのか、この曲では「たくさんの人に会いにいこう」と書いています。そして、「神様が味方になってくれるくらい」がんばろうとあります。

神様はともかく、行き詰まったときや変化が欲しいときに人と会うのは効果があります。おすすめします。

アーティストが専業で生活するには、毎回20人のファンを集められるのだったか、20人の固定ファンだったか忘れましたが、とにかくそれくらいの人数で成り立つという話を聞きました。

宮崎奈穂子さんは確実に20人を超えるので、路上ライブをしなくてもきっと生活できると思うのですが、それでも通常の有料箱ライブはほとんどせず、毎日のように路上に立つのは、常に出会いを求め、さらに変化を求めているのかもしれません。

DSC02079M

2014年5月14日水曜日

それでも(35/365)

ちょっとネガティブなような、ポジティブなような、あきらめてるような、頑張っているような、どちらとも言えない曲です。

何かを手に入れたら
それを失うことを恐れる

あるいは

命与えられた日から
それを失う日を恐れる

とあり、

それでも私たちにできる最善は
笑顔絶やさずまっすぐ進むことでしょう

それでも私たちにできる最善は
上を向いて歩きつづけることでしょう

と続きます。

まっすぐ進むこと、上を向いて歩き続けること、これで不安が消えるわけではないのですが、それでも自分のできることをするしかないし、それが自分を助けることになるのだろうと思います。

DSC02108M

2014年5月13日火曜日

Dream Rush(34/365)

Dream Rush (株式会社キャリアコンサルティング「New Year's Party 2013」テーマソング)」の再掲です。

ブログ記事は
【歌・こよみ4/365】株式会社キャリアコンサルティング2013年ニューイヤーズパーティー楽曲★

キャリアコンサルティングの室舘社長も武道館コンサートをサポートしていただいた方のひとりです。

この曲はキャリアコンサルティングさんの2013年ニューイヤーズパーティーのために作ったそうですが、その後も何度かミニライブをなさっているようです。
なお、CDに入っている歌詞カードによると、この曲は立石賢司さん作詞作曲だということです。

「歌・こよみ365」を発表したとき「楽曲は募集します」と書いてありました。素材だけを提供してもらう場合もあれば、曲を提供してもらう場合、詞を提供してもらう場合もあります。そして、ごくまれに詞と曲の両方を提供してもらう場合があるようです。

2014年5月12日月曜日

年を重ねるほど輝く(33/365)

宮崎奈穂子さんの曲は、ネガティブな言葉がほとんどありません。ふつうだったら「年を取る」と表現するところが「年を重ねる」となっています。

「年を取る」だと老化による衰退を想像しますが、「年を重ねる」だと経験の蓄積が増える印象があります。

人は必ず年を重ねていく
年を重ねるほど輝く そんな人になりたい

本当にそうありたいものです。

DSC02139M
▲母でもないのに、母の日だからと花束をもらう宮崎奈穂子さん

2014年5月11日日曜日

スタートライン(32/365)

どうやら遠距離恋愛の末に結婚するカップルのお話のようです。それが「スタートライン」

歌詞に「東京と大阪600キロの距離」とありますが、東京-大阪間のJR営業キロは550Kmくらいです。600Kmだと神戸を超えたところですね。

東京の東の端から大阪の西の端までだったら600Kmくらいになるかもしれません。

JRでは、片道600Km以上だと往復割引がきくので600Kmを超えるかどうかは大きな問題です。

調べてみると、大阪からだと東京経由で高尾(中央線)や川越(埼京線)まで行くと600Kmを超えるそうです。東京都区内からだと、大阪経由で朝霧(東海道線)、奈良(大和路線)あたりが600Kmを超えるラインだそうです。

大宮-尼崎間が594.4kmなので、埼玉に住んでいる方と大阪の方だったら「600Km」と言っても問題ないかもしれません。

「埼玉都民」という言葉があるくらいで、大宮はもう通勤圏としては東京の一部ですし、尼崎は兵庫県ですが市外局番は06で、ほとんど大阪です。

このカップルは、たぶんそのへんに住んでいらっしゃったのでしょう。そういうことにしておきます。

2014年5月10日土曜日

今日から幸せ女子(31/365)

タイトルは「幸せ女子」ですが、女子はあんまり関係なかったりします。あるとしたら冒頭

女の子はみんな きれいになりたい
綺麗なあの子は 人知れず努力している

くらいでしょうか。

背筋伸ばして 笑顔作って 人の気持ちを大切に
愛されることよりも 愛すること
そしたら今日から 幸せ女子

1番の歌詞のサビの部分です。どれも、自分だけでできることです。

他に、自分の解釈次第でどんなときも楽しめるというフレーズもあります。

「人の気持ちは変えられない、人の行動も変えられない、自分の気持ちも変えられないかもしれないが、自分の行動だけは変えられる」

と言いますが、そういう歌詞です。

宮崎奈穂子さん宛のTweetを見ていると、結構ひどい言葉がかけられています。何か反論したいくらいですが、その反論が逆に騒ぎになってしまう可能性があるので傍観しています。

親切心で出た言葉も、解釈次第で悪く取れますが、逆に言うと、悪意のある言葉でも、解釈次第で自分の糧にできる。そんな歌詞です。

 

【追記】

この歌は、どうやらモデル・コンパニオン派遣会社「株式会社シャノワール」 社長の黒田美耶子さんに送った歌のようです(モデル・コンパニオン派遣会社の社長ブログ(東京、大阪)シャノワール 黒田美耶子「バースデー3」)。

2014年5月9日金曜日

今、全力ですか(30/365)

どんな有名選手でも、最初からできるわけではなくて、実は一所懸命頑張っているというお話。

野球選手のイチローを育てた仰木彬氏は、イチローを称して「あれだけ練習すれば誰だって打てますよ」と言ったらしい(その後「ふつうはあんなに練習できません」と続けたそうです)。

評論家の岡田斗司夫氏がプロデュースしたアニメ映画「トップをねらえ!」では、優秀な先輩を「天才」と呼ぶ主人公に対して、訓練担当教官が「そうじゃない、努力の結果だ」と諭します。それに対して「努力の天才ですね」と返すシーンがありました。

全体の流れとしては、ここは笑うところですが、大事なことを指摘しています。一般に「天才」と呼ばれる人は、「努力の天才」であることが多いからです。

イチロー選手が全盛期、何かのインタビューで今後の抱負を聞かれ「もっと野球がうまくなりたい」と言っていました。賞を取りたいとか、誰かと比較したりとか、そういう目標ではなく、以前の自分よりも良くなりたいという向上心に感心しました。

この曲では「自分があきらめても誰も困らない、ただ未来の自分が納得できますか?」と続きます。

「自分で決めた習慣が続かないのは、それが必要ないからである」と言いますが、やはり自分が納得しないと駄目なようです。

2014年5月8日木曜日

スキージャンプのように(29/365)

人生をスキージャンプにたとえた歌。たいていのスポーツは人生にたとえられますが、というか、たいていのものは人生にたとえられますが、わざわざスキージャンプを選んだのは誰かの依頼だと思います。誰なんでしょうね。

前のめりに一直線に進み、必要なところで思い切って踏み切る。うまくいけば気持ちいいと思います。

「楽しいことばかりの人生にするには、仕事を楽しいものにこの手で変える」というのも面白い指摘です。これは、新人研修でもよく言われることです。

新人は「その仕事がなぜ必要なのかを考えて、意義を見出す」。OJT担当者は「指示を出すときは、会社全体の中でどういう位置付けの作業で、どんな価値があるのかを伝える」。そうすれば、仕事に意義を見出せて、楽しくなるし、改善案も出るというものです。

ところで、スキージャンプ、かなり恐い競技だと思うのですが、ジャンパー視点の動画がありました。滑り出すと足許しか映ってないので、映像的にはそれほどでもないのですが、滑り出す前が恐い。

2014年5月7日水曜日

ネガティブ? ポジティブ?(28/365)

ネガティブ? ポジティブ?」の再掲です。

宮崎奈穂子さんの曲にしては、比較的少数派の、大変明るい曲です。これも、仕事する女性の歌なんですが、とても明るい。

「おばちゃんの元気の秘訣は?」って聞いたら「笑うこと」って一言

というくらいです。

悩んで何も出来ないでいるより、 何でもやってみたら、誰かがで合ってくれて、100回試せば1回くらいラッキーパンチ、っていう明るい歌です。

途中、どうしても悲しいことがあったら

紙に書きなぐって、ぐちゃぐちゃに丸めて、捨てちゃいなさい

という詞があるんですが、これはきっと効果あります。
文字や絵にすることで、悩みを客観視できるせいだと思います。

ノートの効用については岡田斗司夫さんの「あなたを天才にするスマートノート」をどうぞ。悩みの解決ツールとしての使い方が書いてあります。即効性はありませんが、いい本です。電子書籍版はかなり安いのでよかったらどうぞ。

DSC08005S
▲宮崎奈穂子さん、たまにはネールにも注目

2014年5月6日火曜日

涙の水たまり(27/365)

涙の水たまり」の再掲です。

悩んでいる人に対して、相談に乗っているような歌詞です。

女性にもときどきありますが、特に男性にありがちなのは、悩み相談で解決策を言ってしまうこと。これは絶対駄目だと、専門家はみんな言いますが、ついやってしまいます。

評論家の岡田斗司夫さんは(男性ですが)、朝日新聞土曜版の名物コラム「悩みのるつぼ」の回答者の一人です。彼は、著書『オタクの息子に悩んでます』でこんなことを書いています。

悩みに答えようとしては駄目
まず、何に悩んでいるかをはっきりさせること
そうすれば答えは自動的に導かれる

また、こうも書いています。

どんなに言いたいことがあっても、徹底的に相談者の見方になること。

『涙の水たまり』は、悩んでいる人のアドバイスという形を取っていますが、実際には具体的なアドバイスは何もなく、ただ共感と励ましがあるだけです。

象徴的なのが、各節の最後のフレーズ

涙の水たまり
今日は一緒に 流しましょう

なかなかいい歌詞です。

2014年5月5日月曜日

いいことにはすぐ慣れてしまうくせに(26/365)

歌い出し

どうして人は いいことにはすぐ慣れてしまうくせに
つらい気持ちには なかなか慣れないんだろう?

うん。こういうことはありますね。

面白いのは2番

どうして人は 人には「無理しないで」と言えるくせに
自分の心は ひとりでなんとかしようとするんだろう?

前にも書きましたが(がんばらない日)「無理しないで」とか「たまには休んだら」っていうのは、よほど自分に力があって、相手の負担を軽くしてあげられる場合にしか言ってはいけないのじゃないかと思います。

スケジュールを考えてあげるとか、優先度の変更を提案してあげるとか、アドバイスができるならいいと思います。

2014年5月4日日曜日

たとえば(25/365)

またまた仕事のお話。

仕事がうまくいかなかった日も なんだかもやもやしてる日も
上りきって 振り返れば 新宿のビル街のイルミネーション

東京は坂が多いのですが(坂とか谷とかついてる地名も多いですよね)、振り返って新宿のイルミネーションが見えるところってどこでしょう。

新宿は比較的低いところにあるので、振り返ればイルミネーションという状況は分かるのですが、仕事帰りだと新宿駅に向かう、つまり振り返らないような気がします。

もうちょっと遠いところ、たとえば中野坂上とか初台なのでしょうか(地名から分かるように、どちらも坂になっています)。

イルミネーションには、装飾目的で点灯させるものもありますが、遠景のイルミネーションの多くは照明です。

あの光のもとでまだ 仕事頑張ってる人のように

とあるように、仕事を続けている証拠だと思うと、その美しさもまた印象が変わります。

なぜ残業するのかは、いろんな理由があるでしょうが、「今の仕事を仕上げないと迷惑がかかる」、あるいは「今の仕事を教師上げたら、笑顔がひとつ増える」ということもあるのではないかと思います。

たとえば
お金持ちになったとして 遊んで暮らせばと言われたとして
その生活は 今の私には 何の楽しさも ないと思うの

そういえば、昔、友人がマイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏のことを「あれだけ資産を持っていたら、仕事も楽しいだろうな」と言ってました。

仕事には2つ目的があって、1つは自分の生活を支えること、もう1つは他人の生活を豊かにすることです。自分の生活を支えるための仕事は、しばしば苦痛を伴いますが、他人のための仕事は、楽しいと思えることが多いでしょう。

お金持ちになったら、遊んで暮らすよりも、人のために尽くす方がきっと楽しいのだと思います。

この曲についてはもう1つ、メロディについて。
365曲、まだそれほど聞き込んだわけではありませんが、この曲が一番好きです。

メロディを説明する語彙力はないのが残念です。

2014年5月3日土曜日

がんばる勇気(24/365)

がんばる勇気」の再掲です。

この曲は、誰かの依頼ではありませんが、ちょっとしたエピソードがあります。

宮崎奈穂子さんが、NHKラジオ「wktkラヂオ学園」に出演されたとき、出番前のコーナーでの出来事です。

看護学校の女性が電話で話をしていたとき、パーソナリティのゴリさん(ガレッジセール)が励ましたら泣き出したそうです。

その様子を聞いていた宮崎奈穂子さんが一晩で書き上げた曲です。本来は夜型ではないのに、その日は徹夜したとか。

歌詞にある

重たい荷物を持って 先の見えない坂道

というのは、もちろん譬喩なんですが、これが路上ライブ機材を運ぶ宮崎奈穂子さんと重なります。

また

「嫌なら辞めれば」ってきっと 言われるの分かっているから
弱音は誰にも言えなくて いつも静かに飲み込む

というのも、宮崎奈穂子さんの姿と重なります。

そして、みんながそれぞれ自分のことと置き換えて聞けるようになっているせいで、ファンの間でも非常に人気があります。

そして、勝手に曲にされた女性にも気に入っていただいたようです。その後、東京タワーで行なわれたフリーライブには、友人と一緒にいらっしゃっていました。もちろん、歌ったのは『がんばる勇気』でした。


▲東京タワーで行なわれたフリーライブで披露された「がんばる勇気」

2014年5月2日金曜日

なんで(23/365)

この曲も、また大変なことです。

なんで こんなに人の目を気にしちゃうんだろう

という歌。

最後は、ちょっと救われそうです。

どんな自分でもまずは 開き直って胸を張って
そしたらちゃんと 変わってゆけるから

でも、たぶん、開き直るってことができないのでしょうね。

「自分らしく生きなさい」って、誰が言い出した分かりませんが、皆さん難しく考えすぎです。

「自分らしく」というのは、結果であって、目標じゃないはず。
何もしなくても、自分の代わりはいないのだから、いるだけで十分ですよ。

2014年5月1日木曜日

遠距離(22/365) 【追記あります2015/4/5】

遠距離恋愛っぽい話。

LINEだけで つながってるのって
ほんとにつながってるのか 不安になるよ

ということでLINEのやりとりはあるようです。

どうすれば いいのかまだ 分からないまま
あなたの電話待ってる

電話かかってこないんですね。

「最近は、メールもあるし、ラインもあるし、遠距離でもSkypeなどのインターネット電話で、安価にビデオ電話ができるので、情緒がない」

などと言う人もいますが、私は全くそうは思いません。みんな、年を取って、昔の面倒さを忘れてしまったのでしょうか。

家族と住んでいるときは電話の取り次ぎの面倒さ、仕事が立て込んでいると電話ができないもどかしさ、高額な遠距離電話料金、こうしたものが懐かしいとは全く思いません。

ひとつ、問題があるとしたら、相手から連絡がないときに「きっと忙しいのだろう」と、自分に言い聞かせられないことでしょうね。連絡が途絶えたら、かなり高い確率で「連絡したくない」ということですから。

【2015/4/5追記】

この曲の出だしは

夜が長くなったね 6時でもこんなに真っ暗だよ

です。

ふつう、こういうときは「日(昼)が短くなった」と言います。「夜が長くなった」と言うとしたら、夜明け前じゃないでしょうか。

一般に、話をするときは過去から現在の状態起点に考えるので、「今(6時)は、明るい状態から暗くなった」こと、つまり「昼が終わった」ことを伝えたいはずです。

夜を主題にしたければ「夜が続いて、今朝になった(まだ朝にならない)」状態が自然ではないでしょうか。

まだ来ていない(来たばかりの)夜を主題にするのはかなり面白い発想だと思います。