2014年9月4日木曜日

いらない(149/365)

人生のいらないものリスト

  • 大きな宝石
  • 大きなお家
  • 豪華なディナー
  • 誰かに自慢するための人生

語呂の問題もあるのでしょうが、「小さな宝石」「小さなお家」「楽しいディナー」は欲しいところですね。

アクセサリーは心を豊かにしてくれるでしょうし、気の置けない人とのディナーは生活の糧でしょう。そして、何より「自分に自慢できる人生」が大事です。

このあと、歌詞は

ああ 望むのは「ありたい自分」になること

と続きます。メロディーも変化し、美しいファルセットで歌われます。この曲のクライマックスですね。

ところで、「歌・こよみ365」には、「なりたい自分」「ありたい自分」とおいう言葉が多く登場します。一度数えてみたいくらいです。

2012年までのアルバムには「なりたい自分」よりも「存在意義」の方が多かったように思います。他の人の作詞曲を含めるかどうかは難しいところですが、カバーではなく提供曲なので、一緒に考えてもいいでしょう。

存在意義」は、言葉として硬いというのもあるでしょうが、私は2012年以前と2013年以降の考え方が出ているように思います。

通常「存在意義」というのは、他者に必要とされることを意味します。一方「ありたい自分」の主体はあくまでも自分であり、他者を必要としません。

もちろん、実際には「ありたい自分」の要素として「他の人に役に立ちたい」という欲求は含まれるでしょうが、主体は自分自身です。

人の目を気にせず、自分の良心に従って行動すれば、結果として世の中の役に立つということでしょうか。

ちなみに、中国の古典「論語」には

五十にして天命を知る
六十にして耳順(耳にしたがう)
七十にして心の欲する所に従えども矩を踰えず(のりをこえず)

とあります。

「耳従」は、「素直に人の言うことに従う」こと、「矩を踰えず 」は「規範を逸脱しない」ことだそうです。

宮崎奈穂子さん、21歳にして路上ライブを通して歌を届けるという天命を知り、26歳にしてさまざまな忠告や苦情があっても耳にしたがい、27歳にして矩を踰えない境地に達したようです。

 

【追記】

そういえばデビュー曲「優しい青」には「なりたい自分になるまで」という歌詞がありました。

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