2014年9月20日土曜日

手を放すことだって(165/365)

就職して1年、仕事を辞めようと思っている人の話。

「3年続けるのが当たり前」と言われるのに、1年で辞めるのはどうかという葛藤を歌います。

確かに、1年では仕事の面白さは分からないことが多いので、一般的には転職は勧めません。しかし、歌詞にあるように、何が本当にいいのかは誰にも分かりません。すぐやめた方がいいかもしれない。

目安になるのは「嫌で辞めるのか、他にやりたいことがあるのか」です。

嫌で辞める場合は失敗する確率が高く、他にやりたいことがある場合は成功する確率が高いようです。ただし、これも確率の問題なので、絶対成功するとか絶対失敗するとかいうことはありません。

この曲では、「逃げるのじゃなく、進みたい方向がある」ということなので、成功することを祈っています。

医薬品のインターネット販売会社「ケンコーコム」の創業社長が引退する記事が出ていました。

「会社をもっと大きくするには、自分では力不足だと感じたから」ということです。自分が創業した会社を離れることについて、こんなことをおっしゃっていました。

僕の夢は一貫して「買い物をするならネットだよね」という世界が来ることだった。

その姿さえ、将来自分の目で見られるのであれば、それ以上に望むものを僕は持っていない。

僕は夢以外の何でも捨てられる。

「夢以外のなんでも捨てられる」は、この曲の歌詞「手を放すことだって大きな勇気」に通じるものがあります。

宮崎奈穂子さんが、創業から関わってきたBirthday Eveを離れ、結果としてBirthday Eveは事実上の営業停止になりました。これは、かなり大きな決断だったはずです。創業メンバーとして関わってきたというのは、単にある会社に就職したのとは全く違います。

しかし、そこには「私の夢はなんだろう」という思いがあったのでしょう。

武道館は大きな夢だったでしょうが、本当の夢は「自分の歌で、元気になってくれる人が、1人でも多くいてほしい」じゃないかと思います。


【参考】【独占独白】ケンコーコムの後藤社長、楽天との乖離を語る

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