「愛が支えるウエディング ~Wedding Song~」で紹介していますが、改めて書き直しました。
『歌・こよみ365完全版』18枚目は仕事関係の歌が多いのですが、出会いを描いた曲もあります。
この曲は、タイトル通り結婚式の歌です。『歌・こよみ完全版』には、結婚式の歌が9曲入っていおり、そのうちの1曲です。
友人というよりは先輩とか親戚という感じのイメージです。スピーチ風に進行するので、替え歌も作りやすいかもしれませんね。
ところで
花嫁になるためのバージンロード花婿になるためのサクセスロード
という歌詞があります。
「バージンロード」というのは、日本の結婚式場業界が考えた和製英語でだそうです。結婚式では布を敷くので、特別な道にはなります。ただし呼び名は「Wedding aisle(結婚通路)」ですから、単なる説明ですね。
英語の造語能力は低いので、特別な用語に対して一般名詞を使うことがよくあります。学術用語でも同じことで、数学の「微分」は英語で「differential」ですが、これは単なる「差(違い)」という意味です。
微分は、無限に細かく(微細に)分割して、直前の状態との差を考えることですが、「微分」というと特別な用語になります。
一方、differentialだと単なる「差」となって、引き算と区別できません。引き算はdifferenceなんですが、同じ語源の単語でもあり、専門家でない限り区別は難しいでしょう。
特別な用語を作ることで、専門家に撮っては厳密な議論ができる反面、初学者に取っては学習のハードルが高くなります。一般用語を使うと、取っつきやすいのですが厳密な理解が難しい場合があります。どちらも一長一短ですが、漢字を使えば専門用語でありながら、なんとなく意味が分かるので優れた方法だと思います。明治時代の数学者に感謝します。
数学のような抽象概念を母語で学べる国はそれほど多くありません。アジアの多くの国では大学の授業は英語だそうです。これは、専門用語が母語に翻訳されておらず、カタカナに相当する用語もないからだと聞いています。
だから、大学を出て英語がしゃべれないことを不思議に思われるのですね。
ところで、この曲では「バージンロード」に対応する「サクセスロード」というのが登場します。花婿が登場する道のようですが、結婚式では花婿は待機しているだけで通路を進みません。そういう演出もあるのでしょうか。
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