前に書いた「逆上がり」に若干の加筆をしました。そもそもが別の記事の転載なので、転載の転載になってしまいました。
また、動画を付けたので、ぜひ聞いてください。
▲私の出版記念パーティに来てもらったときに歌っていただきました。
CDはもう少し速いテンポで歌っています。また、CDでは「できる」となっている歌詞の一部が「やれる」に変わっています。以前、ライブで聞いたときも変わっていたので聞いたら意図的に変えたということです。
おそらく「できる」よりも「やれる」の方が強い意志が感じられるからだと思います。
これは本当にいい曲で、今まで聞いた「歌・こよみ365」50曲あまりの中での傑作だと思います。
以前書いた別のブログ記事「宮崎奈穂子「逆上がり」」から転載します。
オチを言ってしまってますが、まあ別にいいでしょう。
宮崎奈穂子さんの新譜「歌・こよみ365~Women~」の収録曲の歌詞が、ご本人のブログで少しずつ公開されています。
「歌・こよみ365~Women~」は、主に仕事がテーマです。
6/26(水)に公開されたのは「逆上がり」。
この曲は(この曲も)、よく聞き込むと本当に素敵な歌詞で、4分ちょっとの間に3つのテーマが入ってます。
表面的な内容は、小学生時代に逆上がりの練習をしている話ですが、逆上がりを人生の目標に置き換えて語っています。
全歌詞は、宮崎奈穂子さんのブログ記事『【歌・こよみ365第3弾アルバム「Women」リリース御礼!!】歌詞公開*「逆上がり」』を読んでいただくとして、ここでは大事な箇所を抜き出して紹介します。きっと試験に出ます。
その1: あきらめないこと
最初からできる 人なんていない
夢を叶える方法は たったひとつ
「叶えるまで諦めないこと」
もちろん、「あきらめないこと」が一番難しいのですが、「やりたいと思わないことはできない」のは確かです。
本当の逆上がりにはコツがあって、練習量を減らすことはできるでしょうし、自然にできる人もいるでしょうが、全く練習なしにできる人はおそらくいません。
宮崎奈穂子さんも、幼い頃からピアノを習い、マンドリン部でギターを弾き、ボーカルスクールに通っていたそうです(なぜマンドリン部でギターなのかは、著書「路上シンガー宮崎奈穂子」をどうぞ)
その2: 人の力を借りること
どうしても逆上がりができずあきらめようと思ったときに、先生が手伝ってくれます。
華奢な腕なのに背中を えいって押してくれた
その瞬間 知らなかった世界が見えた
表面的には逆上がりをするために添えた手のことですが、この後に続く歌詞を読めば「自分の夢(やりたいこと)を助けてくれた」という意味が分かります。
あの日先生が教えてくれたこと 大人になってやっと分かった
ひとりじゃできないことも ふたりならできること
自分がやりたいことを実現するのに、人の力を借りるのは恥ずかしいことでも何でもありません。助けてくれる人がどれだけいるかが本人の力量です。
宮崎奈穂子さんも、ひとりで「武道館単独公演」を実現したわけじゃありません。バンドメンバーや事務所の人はもちろん、一緒に行く人の当てもないのにチケットを2枚買った人、ことあるごとに宣伝してたら「うるさい」と怒られた人、こういう人の力があったから実現したのだと思います。まあ、あんまり大きな力でもなかったかも知れませんけど。
その3: 恩送り
一番感動したのが最後のフレーズです。
ランドセルが揺れる 職員室から眺めた空
私あの日の先生みたいに なれてるかな
「恩送り」という言葉があります。
受けた恩をその人に返すのが「恩返し」、別の人に送るのが「恩送り」。
恩返しは大事なことですが、当事者同士で完結してしまいます。
恩送りは、送られた人がさらに別の人に送ることで、どんどん広がっていきます。
恩送りと恩返しは、宮崎奈穂子さんの著書「路上から武道館へ」の最終章のテーマにもなっています。
宮崎奈穂子さんのブログ記事『「歌・こよみ365」という挑戦を始めます」』によると「歌・こよみ365」というのは、
(武道館の成功を)恩返しの気持ちを込めて、
皆様のドラマを、代わりに歌わせて頂き、
広めさせて頂きたいと思います。
ということだそうです。
実際には、武道館後に知り合った人も対象ですので、恩返しというよりも恩送りに近いのですが、いずれにしても「他人の歌を作る」というプロジェクトです。
でも、そこはやはりシンガーソングライターですので、どうしても自分が出てしまいます。楽曲を依頼する方も、それを期待していることでしょう。
「逆上がり」も、こうして見ると見事にご本人の思いが込められています。
ぜひ、多くの人に聞いて欲しい曲です。
「歌こよみ365 Women~夢に歌えば~」は、Amazon.co.jpなどで購入できます。
(既に出荷は停止しているので、もうないかもしれません)
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