人との出会いは多くのものを生みます。でも、単に会うだけではだめで、日頃から準備しておく必要があります。
心にアンテナ立てて 自分のセンサー研ぎすまそう
というのはそういうことでしょう。
ニュートンがリンゴが落ちるのを見て万有引力の法則を思いついた
と言いますが、リンゴが落ちるのを見た人は大勢いるわけですが、そこから万有引力を思いつき、さらに数式化したのはニュートンの天才たる所以です。もっとも、リンゴの話は後世の作り話だという説のほうが有力ですが。
そのニュートンも、1人ですべてを考えたわけではありません。
私がより遠くまで見渡せたとすれば、それは巨人の肩の上に乗ったからだ。
If I have seen further it is by standing on ye sholders of Giants.
という言葉があります(オリジナルなニュートンではないそうですが)。
「巨人の肩」は必ずしも論文だけではありません。どんな学会も、定期的に全国大会や研究会を開くのは、直接会って話すことの重要性を分かっているからです。インターネットの規格はメーリングリストなどで決まっていきますが、直接会うミーティングも定期的に開催されています。
人と会って話をすることはそれだけ重要なことと考えられています。古代ギリシャの哲学者ソクラテスは「本など読まずに話をしろ」と言ったくらいです(だからソクラテスは書物を残さず、その思想は弟子のプラトンが記録しています)。
場合によっては、対話ではなく、ただ人に話を聞いたもらうだけで問題が解決することもあります。人と出会う力はそれだけ強いのです。
ところで、「万有引力」は「万有」というくらいですから、すべての物質にあります。リンゴか木から落ちるとともに、地球はリンゴに引き寄せされるのが「万有引力」の意味です。
もちろん、地球の動く距離は全く測定できないくらいわずかなものです。
月と地球くらいに差が縮まるとお互いに影響が出てきます。ちなみに、月と地球の質量比は約81倍ですが、リンゴと地球だとは3兆のさらに3兆倍の差があります。
潮の干満は、海水が月の引力に引っ張られるために起きるのですが、満潮になった場所に対して地球の反対側も満潮になります。これは、海水だけではなく地球も月に引っ張られるためです。
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