人と違うことをしたり、一所懸命になったりするのが格好悪いと思う風潮は昔からあります。
「あの子頑張っちゃってる」
「痛いの気付いてないのかな?」
と言われるのが怖くて、自分を隠す人は結構います。
大人からは
「現実を見なさい」
「できると思ってるの?」
と言われます。
風見穏香(かざみしずか)さんというシンガーソングライターがいます。
彼女は、以前から歌手になりたいと思っていたのに、周りの目が怖くて人前で歌えなかったそうです。
「あの子、ギター持ってるよ」と言われたくなくて、ひとりで参加したツアーの前日にギターを実家に送り返したくらいです。
路上ライブを始めた時も、終電後の駅前で座り込んで、うつむいてギターを弾いていたそうです(練馬練馬練馬)。冷静に考えたら、そんなところに人がいるわけないし、いたとしても、そんな暗い女の子の歌を聞きたいとは思えません。
高校卒業前の進路相談で、勇気を出して「歌手になりたい」と言ったら「そのうち目さましますよ」と言われたそうです(わたしの夢)。
風見穏香さんは、宮崎奈穂子さんが当時いた事務所にCDの制作をしてもらったことがあるので、もしかしたら彼女の歌かもしれません。
人前で歌えなかった風見穏香さんも、今では堂々と路上やライブハウスで、お客さんの目を見て歌います。
インディーズレーベルとは言え、CDをタワーレコードで買えるようにもなりました。
メジャーレーベルの場合、CD売り上げの指標はオリコンチャートですが、インディーズレーベルの場合はタワーレコード渋谷店なんだそうです。風見穏香さんは、ファンに呼びかけて「買うならタワーレコード渋谷店で予約を」と呼びかけ、見事な結果を残しました(YMCA作戦)。
- TOWER RECORDSオンラインデイリーチャート3位
- 渋谷総合チャート9位
- 渋谷インデーズチャート3位
最近は路上ライブはご無沙汰で、箱ライブが中心なようですが、その他にもフリースクールの講師など、活動の場を広げていらっしゃるようです。
今後のますますのご活躍を期待しています。
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