2015年1月29日木曜日

気持ちを強く持って (295/365)

いまだに「女性が働く」というと大げさな話になってしまうようです。

男女雇用機会均等法の施行が1985年、これは「女性差別撤廃条約」の批准のために必要な法律として制定されました。法律と条約では、一般に、法律と条約では、条約の方が優先されるため、条約に合わせて法律が制定または改正されます。

よく「これは差別ではなく区別だ」と言われますが、「女性差別撤廃条約」では差別と区別の両方を禁止しています。例外は、母性(出産)に関連することだけです(育児は例外ではありません)。

特に苦労せず、残業も適当にこなし、「ふつうに」働いている男性が多いのに、なぜ女性だけ頑張らないといけないのでしょうか。テレビドラマでも「働く女性」は特別できる人か、補助職か、いずれにしても特別扱いです。18歳以上の独身女性の大半と、既婚女性の過半数が賃金労働をしている現在、わざわざ「頑張って働く」必要もないでしょう。

この曲の女性が何歳か分かりませんが、たとえば28歳の男性が会社勤めをしていたら、仕事にも自身が出てきた頃で、ちょっとしたプロジェクトのリーダーになり、調子に乗って失敗して、お客さんに叱られる時期です。でも、ドラマにはそもそも28歳の「ふつうの」女性は出てきません。

友人は、結婚式の時、新婦の親戚から「お仕事は何をしていらっしゃるのですか」と聞かれて「妻が理解あるので、おかげさまでフルタイムで働いております」と言ったそうです。

彼なりのジョークですが、あまり通じなかったようです。

戦いたいわけじゃない だけど
それくらいの気持ちで生きていかなきゃやっていけない

というのは、本当に切実な気持ちなのでしょう。

女性でも男性でも、そんなに気負わなくても、気軽に仕事ができるような世の中になって欲しいものです。

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