2015年1月24日土曜日

幸せって何だろう? (290/365)

「幸せ」の感じ方は人それぞれですが、だいたい以下の3つくらいでないかと思います。

  • 物質的豊かさ…金銭や物質的な欲求が満たされること
  • 人間関係的豊かさ…友達や家族などの人間関係に恵まれること
  • 社会的豊かさ…容姿や地位などの社会的立場が高いこと

容姿は迷った末に「社会的豊かさ」に入れました。

豊かさ

物質的豊かさは、自分の個人的欲求が中心で、他者との関係性がありません。「社会生活を営む動物」としてはちょっとレベルが低いような気がします。もちろん、お金で解決できることはたくさんある、というか大半の問題はお金で解決できます。

ライブドアの元社長、堀江貴文氏は「金で買えないものはない」と言って非難されていましたが、「金で買えないものは少ない」ということは確かでしょう。

人間関係的豊かさは、個人対個人の関係です。私には2人の妹がいます。一卵性双生児ですが、2人のうちどちらが大事ということはありませんし、それぞれ違う関係性を持っています、両親についても、個々の関係だと思います。もちろん、友達もそれぞれ他に替えられない唯一の存在です。

社会的豊かさは、個人対不特定多数の関係です。「世間」は、多くの人の集合として成り立つので、大きな力を持つのですが、「世間体を気にする」「世の中に迎合する」というのはあまりいい意味ではありません。人間の「社会性」を考えると、もっと優先されても良さそうなものですが、社会的豊かさを優先する、つまり地位や名誉を重んじる人は「人間的ではない」と思われたりします。

社会的に上位のポジションにいた方が得なことは多いし、自分の意見も通りやすくなります。目的があれば、地位や名誉を得ることは決して損ではありません。

問題は、お金にしても地位にしても、それ目当てで寄って来る人が増えるので、相対的に人間関係の汚さが目に付くことがあるようです。また、本来の目的を見失い、金や名誉を優先してしまう危険性もあります。

政治家の汚職事件や贈収賄事件を見ると、最初は理想に燃えていたのに、理想を実現するための資金が必要になり、そのうちお金が目的になってしまった人もいるようです。

そういうわけで歌になるのは「人生はお金じゃない、地位や名誉でもない」という歌詞の方が多いと思います。

ところが、この曲は、3種類のすべてが満たされても不安や寂しさが消えないと歌います。

そう書くと、寂しいのですが「何があっても満足できないことが分かったこと」が良いと主張しています。最後はこう終わります。

なんだかんだ言いながらも
今の私は間違いなく 幸せだって思えたんだ

どんな欲求が満たされても完全には満足できないけど、全体を俯瞰してみると決して悪くはないかな、というのが多くの人の意識じゃないかと思います。これは面白い視点でした。

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