毎日の生活の中で、楽しくなったり悲しくなったり、いろんな気持ちがやってきます。それを、不安定と考えずに変化を楽しんでみよう、という歌なのかは分かりませんが
毎日いろんな気持ちとこんにちは
と表現します。
でも、嫌な気持ちはやっぱいr嫌なので「しゅわしゅわ」と、(泡のように)消してしまうのはどうするか。
にこにこ るんるん うきうき わくわく
になるために、「憧れのあの人」ならどうするかと自問します。
それは「大好きなあの人」のことを考えていれば、いつの間にか嫌な気持ちは消えてしまうでしょう。
どんな気持ちも私次第なので、自分の思いをイメージしたらわくわくすると結びます。
ところで、歌詞に出てくる「憧れのあの人」と「大好きなあの人」は同一人物なのでしょうか。別の人物でも筋は通りますが、おそらく同じ人だと思います。
宮崎奈穂子さんの歌詞は、フレーズごとに言い回しを少しずつ変えることが良くあります。同じことを指すのに、表現を変えながら繰り返します。この歌もそういう構造なのでしょう。
ところで「ルンルン」が、「気分が明るく陽気な様子」として使われうようになったのはいつ頃でしょう。
一般化したのは、林真理子デビュー作のエッセイ集「ルンルンを買ってお家に帰ろう」でしょう(1982年)。
1979年に放映されたテレビアニメ「花の子ルンルン」が初出だという説や、その前年(1978年)のアニメ「ペリーヌ物語」のオープニング主題歌が初出だという説もあります。
「花の子ルンルン」の原作者である神保史郎氏は「50音表を見て響きの良い言葉を選んだ」と言っているそうです(Wikipedia「花の子ルンルン」)。
ただし「花の子ルンルン」のドラマ内で「ルンルン」が気分を表すために使われたことはおそらくないはずです。主人公の名前が「ルンルン」なので紛らわしいからです。
また、1970年代終盤には「るん」という言葉が気分を表すためにさまざまな人に使われていたという指摘もあります。私も「るん!」の一言で浮き浮きした気分を表すカットを見たことがあります。もし、これが林真理子の著作や「花の子ルンルン」の影響だったら「ルンルン」になるはずです。
なお、1938年に草野心平が発表した詩「蛙のうた」に「るんるん」という言葉が使われているという指摘もあります。草野心平は、さまざまなオノマトペを多用することで知られているため、この「るんるん」が本当の初出かもしれません。
ルンルンを買っておうちに帰ろう (角川文庫 (6272))
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