2015年3月2日月曜日

割り切るつもりなのに (326/365)

自分の信じる道を進むため、割り切ったつもりなのに、もやもやする。

「もやもや」は、「なりたい自分」に並ぶ宮崎奈穂子キーワードじゃないかと思います。その名の通り「もやもや」という曲もあります。

人間の指向には「ビジョン型」と「価値観型」があって、目標型は設定したゴール(ビジョン=見通し)にまっすぐ進んでいくスタイル、価値観型はその場その場で自分の価値観に従って適切な判断をするスタイルだそうです。

「ビジョン型」の典型的な目標は「なりたい自分」です。宮崎奈穂子さんは明らかにビジョン型ですね。

一方、価値観型は、長期的な目標を設定しないため、はっきりした目標がありません。しかし、「やりたいこと」「大事にしたいこと」はたくさんあります。そこに優劣付けられません。そこで短期的な目標をたくさん設定するのがいいそうです。

さて「もやもや」です。

「なりたい自分のために、やるべきこと」を設定したら、「今したいこと」を犠牲にしなければならないこともあります。宮崎奈穂子さんの代表曲「路上から武道館へ」時は「恋も遊びもやめて」というフレーズがあります。

恋はともかく、遊んでいる宮崎さんはなかなか想像できないんですが、そういう歌詞です。

これは想像ですが、長期的なビジョンのために、今は自分の価値観に反することもしなければ鳴らないこともある、そういう葛藤が「もやもや」じゃないかと思います。

たとえば

「武道館でライブをするには15,000人のファンを集めなければならない」

「15,000人集めるには、少しくらい強引でも自分をアピールしなければいけない」

「それは、今、自分がしたいことだろうか」

という「もやもや」です。

シンガーソングライターや画家など、自己表現が仕事の人は少々強引な方がいいと思いますが、「自分を売り込むこと」が目的ではなくて、「自分の作品を多くの人に受け取ってもらえること」が本来の目的なわけで、両者は微妙に違います。

でも、黙っていて売れるわけはなく、ある程度強引な売り込みは絶対に必要なことだと思います。

一方で、だからといって何をしてもいいわけでもないわけで、これからも「もやもや」しながらがんばって欲しいと思います。

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