「心のビタミン」に加筆し、写真を追加しました。
「ビタミン(vitamin)」は、「バイタリティ(vitality)」と同じ語源で「命のアミノ酸」という意味だそうです。「バイタルサイン(vital sign)」と言えば、脈拍や呼吸など、生きていることを示す証拠です。
明るい曲ですが、例によって結構悩んでいるご様子です。
ここで宮崎奈穂子さんの言葉はいつも決まっていて「うまくいかないときは、自分が動け」です。
無駄な動きというのもありますが、自分ができることを考えて行動し、人と出会うことで道が開けるというのが、ほとんど偶然のようにデビューして以来の持論だそうです。
著書「路上から武道館へ」や「路上シンガー宮崎奈穂子」によると、通っていたボーカルスクールのオーディションに応募して、CD作成が決まったものの、販売は予想していなかった「路上ライブで手売り」。
考えたこともなかった事態に動揺しますが、せっかくのチャンスだからと受け入れます。
面白いのは、事務所と契約し、両親と一緒に先輩歌手の路上ライブを見たときの言葉です。
他人事ではなく、自分のこととして路上ライブを見た感想は「こういうことをやるのか......」というネガティブなものだったのに、両親から「オマエは本当にこういうことがやりたいのか?」と聞かれて「路上ライブをやりたい。こういうことがやりたかった」と即答してしまったそうです。「神様からあたえられたチャンスを無駄にするわけにはいかないと思ったんです」と書いていますが、半分は勢いでしょう。
最後はこう結ばれます。
心のビタミン ほしいなら
待ってるだけじゃ 掴めない動いて動いて がんばる人を
神様空から 見ていてくれる
だから動きだそう
人のキャリアは、ほとんどの場合偶然で決まると言いますが、ただ待っていれば何とかなるというわけではなく、今できることを一所懸命やった結果、思ったのと違う将来がやってくるということです。これは、スタンフォード大学のクランボルツ氏が「計画された偶発性理論」として発表しています。
詳しくは別のブログ記事「書評『路上から武道館へ』『路上シンガー宮崎奈穂子』」として書いたので、よかったらご覧ください。
路上シンガー宮崎奈穂子 武道館公演への軌跡 ~Birthday Eve~
▲武道館コンサートのチケットが思うように売れなかった頃
このコンサートも「ファン15,000人集めたら実現」という企画に乗ったもので、完全に計画されたものではない
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